ホーンテッド・キャンパス 春でおぼろで桜月 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 439
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027233

作品紹介・あらすじ

雪まだ深い春休み。大学生の森司は、来たるホワイトデイのことで気もそぞろ。
とはいえ通常とは逆で、片想いのこよみからの、バレンタインのお返しについて。
そんな森司に関係なく、オカ研には依頼が。
SNSのオフ会に現れる、心中を強要する霊。
恐怖の市松人形、
はたまた友人の事故物件巡りと、
恐怖の波状攻撃に戦き、成人式を迎えたこよみの晴れ着姿にときめき……。
新たな仲間も登場で加速する、青春オカルトミステリ第9弾!

感想・レビュー・書評

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  • 背ラベル:913.6-ク-9

  • シリーズ第9弾。
    4話からなる短編集。

    オカルト研究会に新たなメンバーが?!
    その男子学生の過去や霊に対する想いなどが、しっとりとそして恐ろしくでもあり悲しくもあるそんな仕上がりとなっております。

    それにしても・・・どうして主人公の森司はアルバイトしないのかが謎。
    ちょこっと引っ越しのアルバイトした部分があるので働いちゃいけないってわけでもなさそうだし・・・。
    泉水より森司の方が良い部分が全然見つからないのがこの先どう変わるのかも楽しみの一つ。

  • #読了

    うわぁぁあ!動いたー!!二人の関係性絶対変わるヤツー!!次読みたいのに買ってないのつらいw
    オカルトの方は安定の怖すぎない怖さでした!
    人形ネタはあたしも苦手…笑

  • やるときゃ、やらねば!と思った。

  • 一気に読めました。新キャラ登場巻です!今回は、特に怖い話もあります。

  • 読書録「ホーンテッド・キャンパス春でおぼ
    ろで桜月」3

    著者 櫛木理宇
    出版 角川ホラー文庫

    p237より引用
    “「……なんでこの一角だけ、こんなきれい
    な女がようさん集まってくるんですか。しか
    もなんでおれに気さくに話しかけてくるんで
    すか。これは高い絵とか買わされる流れです
    か。それとも保険の勧誘か、宗教か」”

    目次より抜粋引用
    “意気地なしの死神
     金の帯 銀の帯
     月のもとにて
     籠の中の鳥は”

     見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
    を主人公とした、短編連作青春オカルトミス
    テリ。シリーズ第九弾。
     暦とは違って冬の気配がまだまだ残る雪大
    周辺、日の長さだけが春めいている夕方に、
    SNSのオフ会に臨む女子学生がいた…。

     上記の引用は、オカルト研究会の花見に参
    加した新入部員の台詞。
    まあ現実ならば、これらの例えか詐欺を疑う
    のが妥当でしょうね。自分のことを普段から
    しっかりと鏡で確認しておいて、身に釣り合
    う誘いかどうか吟味して臨みたいものです。
     副部長も卒業し、新入部員勧誘エピソード
    が描かれています。色々となんやかんやあっ
    てなんとか増えた部員は、なかなかにキャラ
    の濃いメンバーです。
     主人公とその想い人の仲が、いよいよ一歩
    前に進むのか?ラブコメとしても続きが気にな
    る巻です。

    ーーーーー

  • 新入部員の鈴木はイイヤツだな
    こよみとの距離は近づいている
    (主人公は鈍感力を発揮中)
    ホラーは相変わらず怖い
    京極堂妖怪モノと同じで最初は
    ミスディレクション、次に本命

  • オカルト研究会についに新入生が!

    今回は前巻に比べホラー要素は前半に集中して後半は浅めな印象。
    しかしそりゃあオカルト研究会なんてサークルに灘のような美少女がいれば彼女目当てで男が寄ってくるのもそれは仕方のない事ではなかろうか?
    もっとも部長が卒業するまではしばらく相談は続くだろうからホラーに耐えうる強靭な精神が必要なので、灘目当てで続けるには荷が勝ちすぎるか。

    兎にも角にも、もう早うくっつけ君たちと言いたくなる森司と灘だがついに進展が!
    ここらへんの恋模様が有るからこそホラー小説でも軽く読める所だと感じる。

  • 物語はすごく面白いんだけど、鈴木君の話以外、結末が毎回よくわかんないまま終わってしまった。
    シリーズものなのにこの巻から読んだからかな?

  • 先輩が去り、新入生候補が4人来た。

    異性目当てにサークルへ、というのはよくありますが
    ここまで言い放っている自分達は? と突っ込みたい。
    他の人に突っ込まれていますが、思いますよね…(笑)

    紅一点になってしまった片思いの相手と
    4人中3人も、彼女が目当てという状況。
    しかも彼らを連れて、の活動ですが、これはまた
    好きな人でも、実物は遠慮したい、という人形もの。
    最終的にはあれですが、よくも目当てのためとはいえ
    ここまで頑張りました、という候補達。
    その点に関しては、拍手したいものがあります。

    そんな話の前の、普通(?)の話が一本。
    こうして正体が分かると、大変ほっとします。
    その手前の本物に関しては…まぁよし、という事で。
    ただと無料ほど高いものはない、が地で行ける3話目。
    この後、友人様は父親に怒られなかったのか。
    まぁでも怒られても、自業自得かもしれません。
    何せ、生贄にしようとしてたぐらいですし。

    4話目は、不思議な話でした。
    まさかの落ち…というか、訴え?
    途中まで完璧だったのに、何故最後だけ
    想像できなかったのか。
    まさか一緒になる、と思わないわけが…。
    時代が時代なのに。
    話の真相よりも、そちらの方が気になりました。

    そんな怖い状況の最後!
    おお、やっと主人公一歩踏み出した!w と
    拍手を送りたいような気分でした。
    後は…後はもうちょっと、自信持ちましょう??

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。著作には「ホーンテッド・キャンパス」シリーズ、『侵蝕 壊される家族の記録』、『瑕死物件 209号室のアオイ』(角川ホラー文庫)、『虎を追う』(光文社文庫)、『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫JA)、『鵜頭川村事件』(文春文庫)、『虜囚の犬』(KADOKAWA)、『灰いろの鴉 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎』(ハルキ文庫)など多数。

「2023年 『ホーンテッド・キャンパス 黒い影が揺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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