- Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041027363
作品紹介・あらすじ
一六一四年、鳶田の貧しい村で育った佐助は、己に課せられた宿命を果たすため、村を出る決意をした。だが彼は、その時「真田丸」で待ち受ける過酷な運命を知るよしもなかった──。驚愕の新説が展開される歴史小説。
感想・レビュー・書評
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大阪の陣での真田組の戦いぶりについて書いた本です。
この本の主人公は佐助という架空の人物です。
この佐助という少年が大阪城へ籠城する真田信繁率いる真田組の一員となり、大阪冬の陣、大阪夏の陣をどのように過ごしていくかが描かれています。
最新の研究なども織り交ぜながら語られていて、ところどころなるほどと思うところもありました。道明寺の戦いでは霧で到着が遅れた、という話が通説ですが、いくつかの書物で、途中で霧が晴れたなどの記述があるそうで、霧で到着が遅れたのはありえないとしています。
まだまだ大阪の陣については、新しい発掘や調査などがあるそうで、今までの通説が覆るようなことも今後出てくるかもしれませんね。
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一六一四年、鳶田の貧しい村で育った佐助は、己に課せられた宿命を果たすため、村を出る決意をした。だが彼は、その時「真田丸」で待ち受ける過酷な運命を知るよしもなかった──。驚愕の新説が展開される歴史小説。
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新機軸で大坂の陣を描いた、エンタメ時代小説。
主人公の少年・佐助は、関が原合戦で敗れた、さる武将の忘れ形見、という設定です。
そんな彼が大坂城で真田信繁と出会い、真田組の一員として共に戦っていく・・・という展開です。
作者の方なりに史実を踏まえつつ、独自の視点で描かれており、なかなか楽しめました。
ただ、終盤あたりの、“泣かせ狙い”が、少々しつこかったかな・・・と、そこが残念(苦笑)。