火星の話

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.55
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本棚登録 : 142
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041028346

感想・レビュー・書評

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  • 青春…ですかね。一言でいうと。笑
    初めはただの電波の話なのかと思ってたんですけど、ゆっくり読み進めると意外とおくが深いようなきがします。

    結局主人公の国吉は自分が火星人だと言う佐伯さんという女の子に恋をしていたわけでもなく、ただその人に救って欲しかっただけだと。。。それを同級生の別の女の子に言われて初めて自分の気持ちに気づくという物語でした。

    ただその火星の話もただ佐伯さんが妄想して話しているわけではなく、国吉が数学の補習授業で先生が「サインコサインタンジェント」という呪文を3回唱えると見てしまう。夢の中の自分は火星の国の王女である佐伯さんの側近だったこと。だから国吉は現実世界で佐伯さんを守る役目は自分がしなくてはいけないと錯覚してしまうんです。

    でも実際は佐伯さんは家庭環境が悪く、幼い頃から自分が火星人であるとそういう嘘をつかなければ生きていけない環境で育ってしまう。それを考えるとただの電波話ではなく色々考えさせられてしまいますねσ(^_^;)

    でもただの佐伯さんの妄想話だったらこの本面白くないと思うですけど、主人公の夢で本当の話なのか嘘の話なのかを錯覚させられて、結局どっちなの?っていう心理的結論をくすぐられて読んでしまいました。

    また途中で出てくるキャラもいいw
    主人公に絡んでくるギャルっぽい女の子は実は元陸上部で実は真面目ちゃん。憎めないすごくいい子なんですよ。

    あとやっぱり担任の山口先生♡
    本当はカメラマンになりたかったけど、カメラを買い損ねたから今は教師をしてるって話は笑えました(笑)女子生徒にモテてチャラそうな感じではあるけど、主人公の留年を救った話はかなりグッときた!もう惚れそうでしたw


    …というように割と楽しめたので良かったです!やっぱキャラ萌えはいいなぁ♪

  • 雰囲気はきらいじゃないけど
    ダルすぎて読むのがツライ

    自称火星人の女の子と白昼夢の物語
    妄想と現実
    夏休みの補修
    がり勉になる親友
    零点の数学
    サインコサインタンジェント

    雰囲気はきらいじゃないけどなぁ

著者プロフィール

1991年長野県生まれ。信州大学人文学部中退。2014年『気障でけっこうです』で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『今夜、きみは火星にもどる』『おとめの流儀。』『こちら文学少女になります』『ぼくのとなりにきみ』『ぼくらはその日まで』『悲しい話は終わりにしよう』『放課後ひとり同盟』『友情だねって感動してよ』がある。

「2019年 『行きたくない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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