自滅

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041028896

感想・レビュー・書評

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  • 苦手な、世にも不思議な物語スタイルでした。

  • 日常に潜む女性の闇を描いた短篇集です。
    柴田よしきさんは人間の心の闇を描くのが本当にうまいです。でもそれだけ他人の事を大事に思っているからだと思います。

  • 5編に共通するテーマは女性が抱える孤独や哀しみ、それがサスペンス・ホラータッチで描かれています。

    柴田さんの作品は過去にも何作か読んでいますが今回の作品が一番インパクトがあって怖かったです。

    読後感は決して良い物ではありませんが、5作とも引き込まれて一気読みでした。

    日常の中に潜む恐怖ほど、恐ろしい物はないと再確認した作品です。

  • 久しぶりの、柴田よしき
    この人の文章は読みやすくて入ってきやすいです。
    ちょっとホラーな女性の闇を描いた様な短編集でした。
    サクッと読めて、ちょっとゾクッとするお話でした。

  • 女性たちが絡めとられた、日常の中にふと生まれる恐怖。
    サスペンスホラー短編集です。表題作を含む5編全て、とても重苦しい雰囲気。
    勝手なイメージでしょうが、柴田さんは長編作品の印象が強いです。
    短編集は初読みだったかも?覚えていないだけかなぁ~
    一番短い話が、一番インパクトありました。

  • H30/6/3

  • ラベンダー
    もっと現在進行形のミステリかと思ったら過去に囚われた双子の話しだった。
    違う方向に膨らませて欲しかったな。

    雪を待つ
    ラストなんでそうなるかな。
    傘で雪を指す感触を想像して気持ち悪くなった。
    お兄ちゃんの優しさだけが救い。

    隠されていたもの
    こわい。いちばん怖かった。
    人には皆隠し事があるものだけど、、だんだんやばい。

    ランチタイム
    これはーちょっと切ない系。

    自滅
    陰気な感じ。せっかくよい人と出会っていたのに、時すでに遅し。

  • なんていうか、インスタントで小器用な小説を書くようになってしまったなぁ。
    このひとの、滴るように濃い情動を抉るような骨太な物語を、またいつか読んでみたいなぁとまだ願っている。

  • 顔も生き方も似ていない双子の姉妹が、過去の凄惨な事件に誘われる「薫衣草」、雪とともに蘇る残酷な記憶と、一人の女性のやるせない運命を静謐な筆致で綴る「雪を待つ」他、日常と地続きの恐怖を描く5篇の恐怖譚。

  • 図書館にて。
    暗かった・・・。
    表題作はラストがうっすら途中から伺えた。自分で記憶を消してしまっていたのか、分かっていたのに見てみないふりをしていたのか。どうせわかるなら幸せになる前にしてあげたかった。
    「雪を待つ」はもっとどうにかならなかったのかと。本人も言ってるけど、子供を標的にするのは間違ってる。
    「隠されていたもの」は以前テレビの「世にも奇妙な・・・」で見たような気がする。ある意味救いのある物語で、好き。これで綺麗な家に隠されててくれるといいのだけどな笑

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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