落葉の虹 留守居役日々暦 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041029350

作品紹介・あらすじ

横須賀藩の留守居役・高田兵衛の許に、藩士の中沢が妻女と中間の男を斬ったとの知らせが来た。中沢が婦道の罪で二人を処断したというのだが、兵衛には腑に落ちない点があった──。書き下ろし時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 武家の家に双子として誕生したが、双子忌み嫌う時代、その一人高田兵衛は商家に養子に行き幸せな日々を過ごしていた。
    しかし、跡継ぎの兄がなくなり、兵衛は、高田家を継がなくてはならなかった。
    商人と育てられたが、剣の使い手である。
    だが、そのことは内分にして、横須賀藩御留守居役を仰せつかっている。
    3話からなるが、どれも、藩に迷惑をかけないように、事を進めて、処理していく兵衛が、描かれている。
    それでいて、兵衛が、許嫁のお美津との対話が、心優しく、微笑ましい。

    作者吉田雄亮(ゆうすけ)氏も優しい方なのだろう。

  • 設定は難しいのに、主人公の安定感で
    物語がどれほど苦境に陥っても、淡々
    と落ち着く場所に収まる不思議に面白
    い作品です

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著者プロフィール

1946年佐賀県生まれ。雑誌編集者を経てフリーライターに。ノンフィクション、コミック原作、実録小説を手がけ、映画化、テレビ化作品も多数。2002年「裏火盗罪科帖」シリーズで時代小説作家デビュー。著書に「投込寺闇供養」「深川鞘番所」「朱引き黒引き双つ江戸」「千住宿情け橋」「留守居役日々暦」「渡り辻番人情帖」「新・深川鞘番所」「俠盗組鬼退治」「草同心江戸鏡」シリーズなどがある。

「2022年 『北町奉行所前腰掛け茶屋 迷い恋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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