高校入試 (角川文庫)

著者 :
制作 : フジテレビジョン 
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041038093

作品紹介・あらすじ

悪意は拡散する――。衝撃の結末が待ち受ける、『告白』以来の学校ミステリ!

この作品を書けたことで、小説家として次のステージに一歩進むことができました。
――湊かなえ

県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた貼り紙を見つける。迎えた入試当日。試験内容がネット掲示板に次々と実況中継されていく。遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。杏子たち教員が事件解明のため奔走するが……。誰が嘘をついているのか? 入試にかかわる全員が容疑者? 人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂!

感想・レビュー・書評

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  • 高校入試が舞台だから覚悟はしてたけど…登場人物が多すぎて最後まで「この人何した人だっけ?」
    人によって苗字呼びだったり名前呼びだったり更にはあだ名やら役職呼びまで出てきて「こんな人いたっけ?」「男だっけ?女だっけ?」「受験生?…あ、兄弟か」で、もう誰が誰やらストーリーそっちのけになってしまった。これは名前覚えるのが苦手な自分のせい。
    肝心の内容は、高校受験に心血注いでこなかったからかもしれないけど匿名掲示板ってこわいねとか身勝手な大人ばっかりだなとかそういう感想しか出てこなかった。

  • 娘(高校入試)と息子(中学入試)が一緒だったのもあり、興味があったけど貸出中でなかなか借りれず入学後になってしまった(笑)

    わたし自身は推薦だったから受験のピリピリ感も経験できなかったけど、同じクラスの教師一家の男の子はノイローゼ気味だったのを思い出した。
    その子は県、1位2位を争う公立高校に落ちてしまったけど…滑り止めの私立の文化祭で楽しそうにしてるのを見てほっとしたのを覚えてる。教師にもなったみたいだし。

    本作もそんな県1位の有名公立高校「一高」が舞台。
    そんなのあえりえるか?って思うくらい地元では一高であることは最高のステータス。
    たとえば一高を卒業していれば三流大学に入ってフリーターだろうがOK。
    どんなに素敵な婚約者でも一高親族は一高OBしか、婚約者を認めず恥とする。
    いつの時代だよ!って突っ込みたくなるし、どんだけ田舎だよ(笑)ってなるけど…まぁそこはスルーして。

    そんな一高の入試を潰すためにさまざまな事件が起こる。
    一人称切り替えの語りは飽きずに読めるし、登場人物は多かったけど相関図があるから問題なし。

    高校入試をぶっ潰したい首謀者の理由はなかなかだったね…兄弟の入試の失敗により家族崩壊…大好きなお兄ちゃんのための復讐。
    それに協力するようにネットで集められた顔もしらない3人…まぁこの3人うち2人の協力理由は、私情じゃんかよ!ってなったけど…荻野先生のはグッときた…自分の過ちで一家崩壊に導いた張本人だったとは…
    荻野先生の最後に罪をかぶって自分を首謀者にしたのは感動したなぁ…
    他の2人にも…せめて春山先生には、ちゃんとした理由、もしくはゾッとする理由がほしかったなぁ。

  • 一つひとつの出来事や一人ひとりの行動が連鎖して物語に影響を与えていく構図は読んでいて面白かった。
    実際、入試の時の先生たちのストレスは半端ないと聞くし、教員を目指す身としては見逃せない題材だったなと思う。入試に限らず学校現場の負担が減っていくことを願いたい。

  • 入試ってビッグイベントすぎる…

  • 高校入試の緊迫した緊張感を思い出した。自分自身はこんなに人生かけた受験じゃなかったけど。先生たちが自分の過去を引きずっているのも一高出身というプライドがあることもリアリティあってよかった。

  • TVerドラマと並行して読んだ
    この方式、やみつきになるかも

  • 学生時代の時に読んで衝撃を受けた本。
    自分が学生で、高校入試が身近な存在だったからこそ(呼んだのはもう既に高校生になってからだったが)より面白さが感じられたのかもしれない。
    現実でこの小説みたいな出来事は起こらないと思うが、非現実的だからこそ見てほしいし楽しめる作品であると思う。

    高校入試のために勉強頑張っていた自分を思い出したし、高校時代の時初心に戻れた作品でもあった。

  • 登場人物もりもり。
    え?誰?
    となりながら。
    高校入試というできごとを通しながらの事件
    先祖代々その学校に入らないといけない
    入って当たり前
    入らないと恥
    入ることがゴール
    勉強しなくて良い
    どれだけのプレッシャーなのだろう

  • 途中まで誰が誰かわからんかった。盛り盛りやったし。テレビでドラマとして観てたら楽しかったんやろなーと。なんというか、フジテレビ感はすごいあったけど。

  • 中学生の時に初めて読んで、湊かなえさんにハマったきっかけの本。
    何度も読み返した。何人もの視点で書かれており、面白い。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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