さんぽみち ほのぼのログ another story
- KADOKAWA/角川書店 (2016年4月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041038321
作品紹介・あらすじ
Twitterフォロワー数51万人の大人気イラストレーター、深町なかの世界が小説に! 社会人と大学生カップルの京介と沙織だけど、すれ違う日が続いて…?(「風花」)含む、読めば恋がしたくなる4編の物語。
感想・レビュー・書評
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大好き
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ほのぼのログ第2弾。
前回から少し進んだカップルもいて、一巻から読んだほうが、あぁ~こうなったんだ!というワクワクする感じが続いてよいかも。
桜だより…千春&瑛太の続き。
同棲を始めてから迎える千春の誕生日。サプライズに余念がない瑛太と、(主に生活面で)瑛太に寄りかかりすぎだと焦る千春。サプライズの最初のシーンに吹き出す。
男としたらツラいよね!お互いに気まずいよね!(笑)
キレイ!かわいい!と言葉にできる瑛太の素直さと、気を許した相手に無防備になる千春、お互いの思いやりが素敵だと思う。まぁどっちも素材が良いんだろうけども…(笑)
スタートライン…晃帆と瀬名。高校一年の同級生の恋。ふとした瞬間から相手の事が気になり出すって、青春!恋の欠片!マイペース無表情女子の笑顔は貴重だよね!女子クラスだった自分には訪れないパターンだなぁ。羨ましい!(笑)
星月夜…育児真っ最中の実和子と修司の話。
ワーキングマザーな実和子に出ていかれる修司。周りの人達に助言をもらい、彼女の行方を追ううちに、自分の落ち度に気づく。
これ、周りの子育て中のママはめっちゃ共感できる話だと思う。
最近は妻のトリセツという本がヒットしてるみたいだけど、家事や育児に関しては夫も当事者意識をもってほしいよね。
実和子の台詞が世の男性に突き刺さるのではないだろうか。
「修司くんは本当は心の中で、自分はちゃんと家事を手伝ってるのにって思ってるでしょ?でもそれ勘違いだから。ゴミ出しひとつとったって、毎回私が玄関先に袋をだしておかないと、持っていってくれないじゃない」
「手伝うって何?どうして自分だけ一歩ひいちゃうの?修司くんだって、当事者なのよ」
風花…沙織&京介第二弾。
時は進み、大学生と社会人カップルに。
社会人になると学生と価値観があわなくなるよね。新人は仕事を覚えなくちゃいけないから、遊んでる余裕もなくなるし、生活のスタイルも変わるし。バイトもしたことない子に仕事がそんなに大事なの?!私の事どうでもいいんでしょ!とか言われたらそりゃイラッとするよ…。
でも沙織もそれからバイトして、仕事に対する責任を学び、京介に対して負担になりたくなりという気持ちから、自分さえ我慢すれば全部丸く収まるはずと、言い聞かせてしまう。
本当に大事なのは、仕事で会えない恋人の優先順位に無理やり自分を食い込ませたり、我慢することじゃなくて、寂しいという気持ちを伝えること。
沙織のお母さんの経験値足に脱帽です!恋愛マスターか! -
4組のカップルや夫婦の幸せなお話。
視点が交互に変わることで、お互い思い合ってから回っていて、読んでいるこっち側はどかしくてきゅんとした。
考え過ぎとか伝えれてないことがから回る原因だから素直になることが大切◎
こんなカップルや夫婦になりたいなと思える幸せな世界。
お話もイラストも可愛かった! -
前作で一番好きだった「遅桜」の続編「桜だより」がお気に入り。
半年一緒に暮らしても尚、千春の可愛さに身悶えするとか、瑛汰のベタ惚れが故の言動が可愛過ぎてキュンキュンする。
そして、瑛汰をそうさせてしまう千春を同じ女として心の底から尊敬する。
千春は「瑛汰に頼ってばっかりだ」と反省していたけど、頼るべきとこで頼り、甘えるべきとこで甘え、相手が大変な時にはココアを丁寧に作ってあげられるバランスのいい人だからこそ、彼氏が半年経ってもあのテンションでいてくれるんだろう。
我が身を振り返ると…反省するばかりだな(苦笑)
個人的には休みを取れないような仕事の仕方しか出来ない奴は無能だと思っているので、京ちゃん(と、その上司や先輩)は早急に考え方を改めたほうがよいと思う。
なんて、自分の職場環境が思い出されて、最後にちょっとイラッとしました。残念。。 -
にやにやしながら読んだ。
イラスト集も見ながら読みたい。
幸せだなぁ(*´∀`) -
ほのぼのして読める。
晃穂ちゃんの話が好き。 -
今回も胸キュンでほっこりするお話ばかりでした。
物覚えが悪いため、前作とつながりのある作品もあったようですが、前作を読んだのに結びついていなくて...。
それでも楽しめました。
相手を想うが故に、お互いが本音を我慢してしまう。本当は相手をとても大切に想っているのに、想っているからこそ。
そんな想いがたくさん詰まっていて、大切なパートナーがいるってうらやましいなと思える作品でした。 -
前作もよかったけれど、今作もほのぼのじんわりでした。
恋人どうしの物語が多い中で、夫婦のお話しがひとつありました。
奥さんがこどもの連れてプチ家出しちゃうんだけどね、
あれ、すごくよくわかるーー!と思いながら読みました。
協力的な「つもり」、やってる「つもり」、わかってる「つもり」…
男の人の勘違いあるあるだよね。
それを爽やかに文章にしてくれてます。ドロドロさせずに。
とても共感できたし、仕事がいちばん偉いって思い込んでる頭デッカチな男性に読んでほしいですね、ぜひ!
娘には、作中のカップルみたいな恋愛してほしいなぁ。 -
そばにいられることは、当たり前じゃない。
ひとつの奇跡なんだ。
旦那さまと約束している言葉が、「風花」の最後にあった。
今隣で手を繋いで人生を歩いてくれている人を、精一杯大切にしよう。
一緒にいられることは、とても大切なことなんだから。 -
「ありがとう」「ごめんね」が言える恋人たちの、素敵なお話が詰まった4編です。
特に、京介×沙織のお話は続きが読みたいなーってタイミングでの出版だったので、嬉しかったし、内容も大満足でした。
人間だもの、自分のことでいっぱいいっぱいになって、相手を気遣えないこと、どうやったら、相手の力になれるのか悩んでしまうこと、迷惑かな、って聞けないこと、あるある
それは、相手を思いやる気持ちに起因して起こるトラブルで、それから、絶対にトラブっても関係を投げ出すことをしないから、こうしてやさしくて、キュンとくるお話になるんだなーって思いました。
特に、京介は、新人さんって、会社ではまだ学生さんに毛が生えた程度にしか認識されなくて、そこから、社会人としてのノウハウを叩き込まれるから、「理不尽」とか「納得いかないこと」と初めて直面するんよね。
そこに、可愛い年下の彼女がいて、彼女のなかの自分のイメージと、現実の自分とのギャップにもがいている姿は、すごく、わかる気がする。
書き出したら止まらないので、気になる方は、ぜひ、読んで感じてください。