ZERO 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041040041

感想・レビュー・書評

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  • 第5弾!
    今までの中では、一番許せんな!
    やっぱり、小さな子供が犠牲というのはやりきれんな…(T . T)
    小動物からはじまり、子供ってのはお決まりのパターンやけど…何故、弱いものが標的になるねん!( *`ω´)
    前に逮捕した連続殺人鬼も逃げてしまう…
    何か長野と共通点がある人物も見えてきて…
    えっ!もう本終わってまうやん!ここから終わりにどうもっていくねん!
    やはり…
    後半(ONE)へ続く!(ちびまる子風(^-^)v)

    PS:
    比奈子さん、猟奇犯罪者ホイホイやって!面白い表現で笑けるけど、絶対に言われたくないわ!

  • いつもより進みが丁寧だなぁと思ったら続き物でした。実家との歩み寄りなど、比奈子も前に進んでいますね。

    死神女史の予見した通りもう八王子の枠を超えての活躍です。そして驚くべき死神女史の過去が。

    今回のテーマの児童虐待の描写は辛いものがあります。
    6章から急に動き出した物語。佐藤都夜も不穏さを出しており、次作の「one」が楽しみです。

  • シリーズ第5弾。

    なんと、冒頭からあのバッファロー・ビルをモデルにしたと思われる『CUT』の犯人・佐藤都夜が登場。『CUT』は『羊たちの沈黙』を余りに模倣し過ぎていて、シリーズの中でもイマイチの作品だったので、著者のリベンジだろうか。しかも、今回は読み切りではなく、来月刊行の『ONE』へ続くという念の入れよう。

    主人公の藤堂比奈子が珍しく長野に里帰りすると、地元で幼児の部分遺体が発見される。都内でも同様の事件が発生し、藤堂らの猟奇犯罪捜査斑が犯人を追う。

    プロローグで既に犯人は鈴木ひろしで、背後には佐藤都夜がいることが分かるのだが…

    シリーズの中でも、最も猟奇的な犯罪が描かれ、かなりグロテスクな描写もある。そして、我らが藤堂比奈子の身にも…

    お馴染みの中島保のプロファイル、ZEROからONEになるために…の意味が!

    帯によれば、シリーズ第1弾の『ON』がフジテレビ系列で、波瑠主演でドラマ化されるようだ。

  • CUTで比奈子に捕まった佐藤都夜の獄中の手紙から始まる。
    始まりは、比奈子が帰省していた長野で幼児のバラバラ事件がおきる。八王子西署の管轄ではない千代田区でも同様の事件が起きる。猫の首だけが並べられた異常な事態も。見つかり方も異常さがある。同じ犯人なのか、複数人の仕業なのか?佐藤都夜との関係は?と沸々と疑問が湧いてくる。そして、本庁田中管理官や死神女史により八王子西署が呼び出される。

    猫や指の等間隔に並べる意味はなんだろう。そこにどんな動機が隠れているのか?
    比奈子が気づいたように、長野と東京の事件を関連付ける。比奈子の優位性は、単に記憶が良いだけでなく、それらを関連づけたり普通の事と見逃しがちな事を拾い上げるところにある。

    変態法医昆虫学者も登場する。死神女史との関係や変態(異常)ぶりが明らかになるが、天才とはいろんな意味で紙一重なのだろう。
    この辺りまで読み終えても、まだ題名のZEROの意味がわからない。まさか次のONEの前ということだけなのか?と疑問が深まる。終盤に保によりその理由がわかる。

    比奈子の新しい命名、猟奇犯罪者ホイホイ、猟奇犯罪の合間にクスリと笑える表現も、楽しませてくれる要素だ。
    しかし、終盤は栃木県警に留置されている佐藤都夜が病院に運び込まれ、そこから逃亡したことが判明。彼女のファンという文通相手の鈴木ひろしと合流し、更なる猟奇犯罪を重ねるのか?そして、比奈子の身が・・・ここで前編が終わる。後半から一気に話が流れるので、緊迫感を持ち続編ONEに手を伸ばす。

  • '22年7月9日、Amazon audibleで。シリーズ5作目。

    う〜ん…どうだろう。6作目と続き物だと知らずに聴いたので、後半はちょっと???となってしまったಠಿ_ಠಿ残りこれだけで、どう決着するの?と…。自分のニブさに、呆れてしまった༎ຶ‿༎ຶ

    先に聴いていた「フロイト」シリーズに登場する
    高山(でしたっけ?)ケイジ刑事が出てきて、妙に嬉しかった!実は、本作が先、なのかな?

    相変わらずの、グロさ…陰惨さも、本作が一番、と感じましたが…小さな子供が被害者だからかな?
    でも、やはり…死神女史が出てくるシーン(変態昆虫学者のシーン)が、一番「オエェ(༎ຶ ෴ ༎ຶ)」となりました!トホホ…。

    ストーリー的には、まだ半分ですが、相変わらずの面白さ!イヤ〜な展開になりそうಥ‿ಥ

  • シリーズ第5弾。
    前作「LEAK」のエピローグに出てきた手紙。
    やはり今回のプロローグから登場。
    比奈子を心底恨んでいる彼女が行動を起こします。
    一方では、長野と東京で起こる猟奇事件。
    警視庁にも帳場が立ち、猟奇犯罪捜査班の面々も
    今回は、1つの班として活動します。
    保のプロファイリングと変態法医昆虫学者の協力を得て
    捜査に走り回るのだが・・・
    今回はまさかの続きものです。
    しかも比奈子が危ない!ってところで終わってます。
    これから読む人は、次巻のONEも一緒に
    購入する事をお勧めします。

  • 読書録「ZERO猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」
    4

    著者 内藤了
    出版 角川ホラー文庫

    p60より引用
    “ 人が人にふるう謂われなき暴力。その境
    界は、決して越えられない高みではない。手
    近な暴力を繰り返すうち、じわじわと犯人に
    浸淫し、やがて堰が切れたかのように表出し
    てしまうこともある。”

    目次より抜粋引用
    “鬼無き里の鬼の業
     異形の死骸たち
     変態法医昆虫学者
     インゲンテントウ
     永遠の翼”

     記憶力が極めて高い女性刑事を主人公とし
    た、長編連作ホラーミステリ。シリーズ第五
    弾。
     五人の女性を手に掛けた連続殺人犯・佐藤都夜。彼女の元に届けられるいくつかの手紙の中に、心の琴線に触れるものが混じっていた…。

     上記の引用は、次々と起こる不審な事件に
    ついて書かれた一節。
    動物虐待と放火が合わさると、より猟奇的な
    事件に発展する危険性が高いそうです。身の
    回りの動物がどうしているか、普段から注意
    していなければならないのでしょうか。そう
    思うと、地域に住んでいる野良猫という存在
    をある程度許容することで、危険人物に対す
    る察知精度を高めることが出来るのかもしれ
    ませんね。野良猫がのびのび出来ないような
    地域では、人も安心できなさそうです。
     第二弾で登場したろくでなしが再登場、犯
    人から逆恨みをされる警察関係者の方々は、
    本当に危険な仕事をしておられるのですね。
    せめて自分はお世話にならぬように、日々を
    過ごしたいものです。
     ここまでは一巻で一話が〆られていましたが、次巻へと続く話となっています。順番を間違うと、ネタバレが酷くなるので注意が必要でしょう。

    ーーーーー

  • なんてこったい…。
    結末は次作に持ち越しだなんて。

    ああ、早く次の「One」を読まなくちゃ。

    今回の作品は、児童虐待、動物殺し…、内藤ワールドにどっぷりつかれる。

    刑事になって初めて、比奈子は長野に里帰りをするのだが、地元の神社で幼児の遺体の一部が見つかる。

    さらに、東京でも同じような事件が発生。

    幼児の遺体の一部とともに動物の死骸が一緒に置かれていた。

    これは、比奈子が属する猟奇犯罪捜査斑の出番か。

    個性豊かな八王子西署、厚田班の面々に囲まれ、比奈子の魅力はこの作品でも全開である。

    さらに、「Cut」で比奈子に逮捕された佐藤都夜が刑務所を抜け出す事態にもなって…。

  • 物語の重要な人物として「CUT」の犯人が登場しているので、まだ読んでいなければ「CUT」を先に読むことをすすめたい。
    また「ZERO」と次巻の「ONE」は続きものなので、セットで読まなければ結末までわからない。
    一冊にまとめてしまってもよかったのでは?とも思うような内容だった。
    これまでのパターンを破り、事件が起きる前から比奈子自身が犯人と知り合いだったわけではない。
    物語の中で言われているように「事件を引き寄せる何か」が比奈子にあるのだろうか。
    休日を取って里帰りをしている比奈子。
    実家で過ごす比奈子からは、事件と向き合っているときの緊張感は感じられない。
    ごく普通の育ち方をしてきた、ごく普通の女性のようにも思えるから不思議だ。
    父親がつぶやく「お前は刑事になったんだな」という言葉が重い。
    内容的にはかなり刺激が強い。
    読んでいるだけで気分が悪くなりそうだった。
    これをもしドラマ化するとなると、かなり反響を呼んでしまうのでは?と不安になった。
    物語とはいえ、読んでいると場面が映像として容易に想像できてしまう。
    そうなると、我慢出来る限界ギリギリの場面が多くて少し困惑した。
    「ONE」と前後編のような構成になっているので、読み終わった後のスッキリ感はない。
    比奈子が危機に陥ったところで終わっているので、続きが気になって仕方がない。
    これから読む人は「ONE」を準備してから読んだ方がいいかもしれない。

  • 五作目!
    今回は次巻と続きになっているので、細かな感想は次巻を読み終えてからにしたいと思います!
    比奈子絶対絶命!

著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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