亡霊ゲーム 悪夢のゲームソフト

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041045251

作品紹介・あらすじ

9歳のぼくは、新しく買ったゲームソフトにのめりこんでいた。ここまでは、よくあることだ。ぼくは一日じゅう遊べるほどゲームが好きで、ゲームをはじめると、現実の世界なんて、どうでもよくなってしまう。でも、今回は、ちょっと事情がちがったようで……。気がつくと、ぼくは暗い墓地に立っていた。だれもいない、まっ暗な中、たったひとりきりだ。ふぶきが墓地をおそい、近くの森からは、遠ぼえが聞こえてくる。ウオォォーーーーーン!オオカミのほえる声だ!でも、この墓地には、かくれる場所も出口もない。なんとかして、この世界から脱出しなければ!

感想・レビュー・書評

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  • 『悪夢の国』といういかにも不気味なゲームを見つけたアーロン。見たこともないゲームだがレア物かと思い購入することに。家に帰り早速プレイすると、ゲームのキャラと自分が繋がっている感覚を覚えた……。 *** 表紙を見れば、なんとなく内容は察するが、プレイすると自分自身がゲーム内部に取り込まれるホラー。作中に出てくるゲームの趣旨は自分が怖いと思ったものが実際に襲ってくるというもの。そのため、主人公であるアーロンが怖いと思った狼と邪悪な雪だるまが彼に容赦なく襲い掛かる。狼が実際にアーロンを傷つけるような描写はなかったが、アーロンがもし襲われたらこういう状況になるに違いないというのを思い描いておりそれがリアル。いろいろな映像で狼を見ているので、脳裏にその描写を描くと非常に克明に描かれていた。後半で攻め立ててくる雪だるまの攻撃は下手をすれば死んでしまうような攻撃ばかりで顔をしかめた。所々にある挿絵に描かれているアーロンのHPが徐々に減っていく様にもドキドキ。しかし、狼に追い詰められても雪だるまに追い詰められ囚われても姉であるアディとその姉のクラスメイトであるゲーマーのフレディの導きによって何とか危機を脱出する。襲われているシーンはハラハラしたが、アディとフレディが何度かアーロンを助けようと画策しているシーンや、アディが呼び掛けたり、フレディがコントローラでサポートするシーンなどは読んでいて思わず応援したくなる。ホラー小説ではあるが、ゲームがホラーPRGなので危険を見事回避したシーンはさながら冒険譚を読んでいるような気分だった。

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著者プロフィール

ニューヨーク州デルマー在住の作家。著作は『Six Innings』『Bystander』『Jigsaw Jones』シリーズなど。妻、子ども3人、黒ネコ2匹、あまりこわくないイヌ1匹と暮らしている。ブログ:jamespreller.com

「2016年 『亡霊ゲーム 悪夢のゲームソフト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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