緑の家の女 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 45
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047422

作品紹介・あらすじ

現代調査研究所・岡坂神策は、本来は企業の宣伝広告を手伝うPRマンだが、頼まれたら探偵まがいの依頼もこなす何でも屋。そんな彼の下に、なじみの弁護士を経由して不動産管理業者から女の調査依頼がくる。周辺を探っている最中、その女の部屋から男が転落して死亡するという事故が起きるが……!(表題作)。他に新車開発のスパイ疑惑、義理の母娘関係が招いた殺人事件、外国要人暗殺事件、スペイン近代史における一族の謎など、ハードボイルドの巨匠、逢坂剛が描く大人のサスペンス。「岡坂神策」シリーズの短編集が装いも新たに登場! (『ハポン追跡』改題)解説:杉江松恋

感想・レビュー・書評

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  • ハポン追跡の改題と思わずに買ってしまった。「新装版」とするか、本の裏に「・・・改題」と記載してほしい(中に改題と記載してある)。久しぶりに読んで面白かったけど。

  • 調査員、岡坂神策シリーズの連作短編。

    表題作ほか、4編が収録されている。

    この「緑の家の女」は、1995年に刊行された「ハポン追跡」を改題、修正したものだそうだ。

    と、奥付前を読んで、あ、昔、「ハポン追跡」は読んだんだと、読んだ後で思い出す。

    ま、こんなていたらくだから、同じ本を何冊も買ってしまうんであります。

    御茶ノ水に「現代調査研究所」を構える岡坂神策は、探偵ではなく、本職はルポライター。

    ただ、事務所の移転問題で恩がある桂本弁護士(同じビルに弁護士事務所がある)から、ムチャぶりともいえる案件調査を頼まれることがしばしば。

    それが、なかなか剣呑な事件に発展することもあるのだ。

    であるから、やっぱり、中みは探偵小説、いや、ハードボイルドなのであります。

    内戦時代のスペイン史に造詣が深いこともあって、スペインがからんでくる謎解きもあり、知識のないワタシは、置いてけぼりをくらうことも多い。

    短編だが、中・長編にまけない骨太な作品がそろっている。

  • 2017・07・14~2017・07・23
    以前、購入しのに忘れていた。再読だったけど、面白かったのでOK。スペインのことに関しては、やはりすごい。読むたびに行きたい国の上位に位置する。

  • 短編集ながら、すっきりしない。
    スペイン物読もうかなと思っていたが、しばらくやめよう。

  • 新刊コーナーに山積みされていて、逢坂さんの「百舌」シリーズが印象に残ってたので購入。5作品収録されている連作短編集。首が右にまわらなくなった心身症の女が悲しく怖い「首」と孫を救うためにどこまでも戦う「血の報酬」が良かった。

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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