- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041048979
作品紹介・あらすじ
兵庫県芦屋市。
雨の夜、定食屋「ばんめし屋」を訪れた珍客は、青年の幽霊・塚本だった。
元俳優で店員の海里は、店長の夏神たちと事情を聞くことに。
なぜか今までのどの幽霊よりも意思疎通できるものの、
塚本は「この世に未練などない」と言い切る。
けれど成仏できなければ、悪霊になってしまいかねない。
困惑する海里たちだが、彼ら自身にも、
過去と向き合う瞬間が訪れて……。
優しい涙がとまらない、お料理青春小説第8弾!
感想・レビュー・書評
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今回は結構泣けました。
淡海先生が海里をモデルに執筆している小説の取材で、家族の気持ちを知りたいと言う。
芸能界で活躍している姿だけでなく、スキャンダルまみれになった息子の姿を見たとき、何を考え、どんな行動をとるのか。
この取材をきっかけに、海里はまたしっかり過去と向き合い、母親から今まで聞いたことのない話しを聞くことになる。
家族って近い存在だからこそ、きちんと気持ちを聞かないと分からない事も多いんだと思う。
また夏神さんの過去も、大きな進展がある。
こちらも涙涙…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
奈津のお話が良かったです。
あと、夏神の過去への向き合いも一旦前に進むということで
一気読みして鮮度が落ちたからこのシリーズの続き読むのは少し先にしよう
2023.9.17
160 -
夜だけ営業の定食屋〈ばんめし屋〉を舞台にした、ちょっと不思議でほんわかする物語シリーズ第八作。
今回は塚本という青年の幽霊をメインに、シリーズの本来の形に路線を戻して展開する。
塚本はこれまでの幽霊たちとは違い姿もはっきりしているし、普通に会話も出来る。
彼はこの世に未練などないと言い切り成仏したがっているのだが、なら何故いまだにさ迷っているのか。
久しぶりの奈津登場。
暗い出自とは裏腹に前向きでサバサバした気持ちの良い彼女だが、やはり心に抱えているものはあるようだ。
同時に海里自身もずっと抱えていた、母親に対する鬱屈した思いがあって、それが今回少し晴れたのは良かった。
それにしても一憲・海里兄弟は正に「名は体を表す」だ。
また店長・夏神の過去との決着にも新しい展開がある。夏神の亡くなった彼女の両親の思いにも感心。
そして年齢のわりに無邪気な付喪神ロイドの存在にも救われる。
このトリオは良いバランスで心地好い。
前作では俳優業への未練を覗かせていた海里だが、今作では〈ばんめし屋〉の新たなメニュー開発に意欲的。
やはり〈ばんめし屋〉での海里を見ていたいなぁ。
淡海先生の、海里をモデルにした小説の完成も楽しみ。
しかしイラストがくにみつさんに変わって、キャラクターたちが随分若返ったような。 -
毎回感動とお腹がすく。
今回もおもしろかった。 -
兵庫県芦屋市。雨の夜、定食屋「ばんめし屋」を訪れた珍客は、青年の幽霊・塚本だった。元俳優で店員の海里は、店長の夏神たちと事情を聞くことに。なぜか今までのどの幽霊よりも意思疎通できるものの、塚本は「この世に未練などない」と言い切る。けれど成仏できなければ、悪霊になってしまいかねない。困惑する海里たちだが、彼ら自身にも、過去と向き合う瞬間が訪れて…。優しい涙がとまらない、お料理青春小説第8弾!
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シリーズ8作目。前回の感想で、大の大人の男が簡単に泣いたり赤裸々に本心を吐露しまくるのはいかがなものか…と書いたし今でもそう思うけど、今回はもう泣いて良し!夏神さん、積年の艱難辛苦がようやく報われました。おめでとう。思わずもらい泣き…ぐすぐす。明朗で優しい海里と天真爛漫なロイドの存在が、夏神にとってどれだけ救いになっただろう。奈津さんも生まれの不幸を乗り越えて素敵な家族を持つに至ったし、世の中捨てたもんじゃないなぁと思わせてくれる物語でした。シリーズがまだまだ続きますように。
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夏神が念願の墓参りを果たすことができ、本当に良かった。その過程も、遺族が手紙を受け取って読んで許してくれる……のではうまくいきすぎだが、そうではなく、相手の代理人の弁護士を通じて墓の場所だけ伝えてくるというのがリアルな落としどころだと思った。夏神とのやり取りから、海里の人間としての成長もますます感じられた。
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ロイド、グッジョブ( ^∀^)!
君の「おでかけしたい病」発動のおかげで
二泊三日の京都社員旅行が実現したよ。
7巻目ともなるともう
別に事件起こらんくっても
こういうキャラの日常読むだけで
和めるようになるんだなぁ。
とはいえ、後半はきっちり、ひと騒動。
後輩の頼みで動員された遺品の片づけから
飼い猫の幽霊をくっつけて帰ってきちゃった。
なんとか亡くなった飼い主に会わせてあげたいと
奮闘する面々ですが。
オルガニートという
手回しオルゴールが出てくるのですが
パンチで開けた穴が楽譜になる
レトロでかわいい楽器。
音色もきっとやさしいのでしょうね。