笑え、シャイロック

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 499
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054048

作品紹介・あらすじ

傍若無人なヤクザ銀行マンと新米社員。とでこぼこコンビが金融業界の闇にメスを入れる!

感想・レビュー・書評

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  • シャイロックというあだ名を持つ回収のプロについた結城
    様々な案件の関わる中、シャイロックが殺され、彼の残された案件を引き継ぐ事になり、その中でシャイロックを殺したのは誰か?

    難しい案件は、2代目社長や新興宗教の教祖、国会議員、ヤクザ
    みんな癖のある人物と対峙する結城くん

  • 焦げついた債権を回収する銀行の渉外部。回収不可能とされた案件を次々と回収していく手管はお仕事小説と言った趣かな。殺人事件もありますがミステリ度は薄目。途中からちょっと読み進めるのに難儀した。

  • 焦げ付いた債務の回収が鮮やかで、その銀行員をシャイロックと呼ぶセンスが良かった。彼の後輩がシャイロックばりに問題ある債務をあの手この手で回収していく様が読んでいてスカッとした。

    タイトル回収もお見事!

  • ある人物が途中で居なくなったのにショックを受けたが、主人公が志を継いで無理難題を吹っ掛ける債務不履行者に、鮮やかに解決策を提案するのにスカッとした。読んだ後に面白かったと満足できる本でした。

  • 債務回収の若手行員の猪突猛進、成長小説。ちょっぴりミステリー。
    回収手法はバラエティに富んでいて面白いが、今時、仕事に使命感感じてシャカリキ働く社会人は相入れず白けてしまう。彼女の存在も希薄で、本当に必要?と思ってしまう。遅かれ早かれ2人の関係は破綻するでしょう。
    余談だが、表紙のイラストが中居くんに見えてしまうのは私だけだろうか。

  • 犯人は
    そこか
    銀行業務、色々あるのだと認識した
    主人公、こんな優秀な銀行員いるのだ?
    いるんだろうな

  • 順風満帆に出世を狙う銀行員の結城さん、営業部から渉外部へ突然の辞令。渉外部は花形ではないようですが、債権回収抜群の成績で全国でも名を馳せているシャイロックと呼ばれる山賀を師事して、銀行員として成長するお話...あれ?山賀さん殺された⁉︎(´⊙ω⊙`)
    かなりビックリな展開。

    山賀さんの仕事を引き継ぎ、教えを元に債権回収を頑張る結城さん、無事債権回収なるか⁉︎
    シャイロック山賀は誰に何故、殺されたのか⁉︎

    お仕事小説と思ったら衝撃的な山賀さん死亡...
    出てくる宗教団体の過去話は嗤う淑女、蒲生美智留さんの仕業の事件話ですよね?

    面白かったです(o^^o)



  • 「わらしべ長者」「後継者」「振興衆狂」「タダの人」「人狂」「エピローグ」
    6つの章で構成された金融ミステリー。

    シャイロックとは『ヴェニスの商人』に登場したユダヤ人の金貸しの名前だそう。

    主人公は帝都第一銀行に入行した結城真悟。
    そこで伝説の債権回収マンとして悪名高い山賀と出会い、彼に習い回収不可能とされた債権を回収して行く。

    今まで知らなかった銀行の渉外部の仕事内容が興味深い。

    しかし物語序盤で起きる予想外の殺人事件には衝撃。

    かつて銀行を憎んでいた故に、回収の仕事を愛した山賀の志を結城にはしっかりと引き継いで行って欲しい。

  • 帝都第一銀行渉外部に配属された若手行員結城は伝説の債権回収のプロ、シャイロックの異名を持つ山賀の下につき経験を積んでいく…。そんな中、山賀が何者かに殺されるが、遺志を継いだ結城が債権回収を進め犯人を追い詰めていく。ミステリーよりは銀行の闇や銀行員の志と成長に重きをおいた小説だが一気読み。

  • 中山七里の小説はスーパーな主人公が出てくるが、この話もしかり。
    安定な面白い展開で、あっという間に読んでしまう。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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