打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054888

作品紹介・あらすじ

「打ち上げ花火は横から見たら丸いのか、平べったいのか?」
夏の花火大会の日、港町で暮らす典道は幼なじみと灯台に登って花火を横から見る約束をする。その日の夕方、密かに想いを寄せる同級生のなずなから突然「かけおち」に誘われる。なずなが母親に連れ戻されて「かけおち」は失敗し、二人は離れ離れに。彼女を取り戻すため、典道はもう一度同じ日をやり直すことを願うが――。繰り返す夏休みの1日、ふたりが最後に見る花火のかたちは――?

感想・レビュー・書評

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  • 序盤から、面白くなさそうと思ってしまい、最後まで読んだけど、………な作品でした。
    若い人向きなのかな。男子中学生が女性教師に対してセクハラするのを、青春ぽく書いてるのも合わなかったし、なずなの行動がチグハグしていて理解出来ませんでした。

  • #読了

    するするっと読了。アニメは見たことあったので何となく風景はアニメ画で頭に描かれてしまった。
    「もしも〇〇だったら」ってなんか可愛いなぁ、と思って読み終わりました。
    あたしだったら何を願うかなぁ
    もしも彼といれるなら、かな。笑

  • 玉を握って「もしも」って願ったらもしもの世界に行ける、っていうお話。なずなの親が再婚するから駆け落ち~的な展開。もしもの世界に行ったらいろんなものが歪んで見える。結局駆け落ちはできんけど「好きだ!!!」で終わる。なんだそれ。

  • 映画のノベライズ
    脚本の大根仁がそのまま小説化したもの

    あとがきでも書いているけど、典道の視点以外のところは脚本的な書き方がされていて、読んでいて何か意味があるのか?と思ったけど、それ以上の意味はないようだ
    ストーリーは映画通り
    若干の描写の違いはあるものの、ほぼ同じ

    一番の違いは、やはり心情が描かれているところ
    小説の強みだよね
    映画を見ているだけでは伺い知れない心情を知れるのはよい

    そして画面では伝わりきらなかったものとかもね

    ドラマ版は観たことないんだけど、観てみたくなった

  • 映画を観る前に読んだ。
    分岐点から何度も夏休みの1日を繰り返すところは面白かったけれど、ストーリーはグッとこなかった。映画の出来が気になる。

  • 大学生の時は岩井俊二氏の映画が好きで、何度も見た。この「うち上げ花火」はあまりどういう話か覚えておらず、書籍化されているのであれば、読んでみようと手に取る。
    やはり原作が良いよなと思ってしまう。あのきらきらした映像が読みながらよみがえる。内容も結構変えられてしまっているようだし。また映画見てみたいな。
    中学生が幼なじみが引っ越ししてしまうのを、いくつかの分岐を時間的にやり直しながら進んでいく話。映画では主人公は小学生。

  • ドラマ、映画とも視聴済み。
    典道の視点から描かれるなずながいいな。広瀬すずの声も良かったけど奥菜恵のなずなも良かったなぁ…とか思い出しながら読んでた。
    そんな感じで、映画のノベライズとしては良かったと思う。映画でわかりにくかった部分はやっぱり文章で書かれていると理解しやすい。特に結末の部分は映画ではちょっと曖昧な感じがしたけど、これは典道の視点できちんと描かれていてわかりやすかったような気がする。
    映画をもう一度観たくなった。

  • 「私が勝ったら、何でも言うことを聞いて」

    夏休みの花火大会の日。島田典道は小学校の時から気になっていた及川なずなに、親友の安曇祐介も想いを寄せていることを知る。真夏のプールサイド、いつものように祐介とふざけていると、二人はなずなから突然、50メートルの競泳で"賭け"を申し込まれる。
    賭けに負けた典道は、その日の夕方、親友の祐介がなずなから花火大会に誘われたことを知る。しかし典道は、何故かなずなと花火大会へ行くことになってしまう。事情が飲み込めない典道は、家出をして来たと言うなずなと共に花火大会へ足を向けるが、なずなは彼女の母親に連れ戻されてしまった。彼女を取り戻すため典道は、花火大会の同じ一日を繰り返す。繰り返された世界が間違った世界だとしても、何度も何度も、ただ、彼女を取り戻すためにーー。

    親の庇護がなければ生きていけず、自分の進む道の選択を強いられる子どもたち。まだ大人になれないが故に変えることのできない現実だけが残って、リアルな切なさが胸に迫る。
    典道となずなが何度もすれ違い、何度も繰り返しやり直して最後にたどり着いた世界は、二人が望まず、世界が望んだ世界。あるべき現実のカタチにようやく気付いた二人は、別々の道を歩き出す。そして静かに夏が終わる。

    この物語の面白いところは、本当の世界と、もしもの世界1〜3の時系列がずれているところ。典道の物語の裏に、祐介となずな、それぞれが主人公の物語があり、それぞれの"本当の世界"が存在すること。誰かの"本当の世界"は、他の誰かの、あったかもしれない"もしもの世界"。
    そのことに、どれだけの人が気づいて読んだだろう?

  • なんだこりゃって感じでした。映画見てないけどたぶん面白くないんだろうな…。
    原作?のドラマには興味あります。

  • 帯文:”アニメ映画書き下ろし原作小説” ”繰り返す夏休みの1日、二人が最後に見る花火のかたちは――?”

    目次:もしものない世界、もしもの世界・その1、もしもの世界・その2、もしもの世界・その3

  • タイムリープの行き着く先に驚きの真実が待っているわけでもなく、さらっとしている感じ。なずなはその後幸せになれたかな? 映画は観てみたい(映像美に期待)。

  • 個人的にすごく好きです!期待以上*\(。・∇・。)/*
    タイムループ系のストーリーが好きなのもあって夢中になってスラーッと読み終わってしまいました!
    深い話ではないけれど、爽やかで少し甘ずっぱい夏にぴったりの作品です!
    綺麗な景色がたくさん登場したので映画も見たいなと思いました!

  • 「もしもあの時ああだったら…」が叶う物語。
    けれど、その願いが叶うことで自分の周囲に異変が起こり始めます。
    最初はスイカバーの形から始まり、その他身近にある物の形等がどんどんおかしなことになっていきます。

    あるべき形から変わったものがある世界=正しい世界ではない。
    あるべき形のものがある世界=正しい世界。
    という考えが面白いなと思いました。

    正しい世界に戻った最後、一人で戻るなずなに何も言えない典道。
    次に会った時にはもしも玉を投げた時のように大きな声で、なずなに自分の気持ちを告白してほしいと思いました。
    (きっと顔を真っ赤にして言うんだろうな!)

  • 人生にもしもはないけど、そのもしもがあったらどうなっていたのだろうと、考える高校の夏、花火大会の一日を思う物語。もしもの世界はどんな世界だろう、その世界を想像したら違う何かが見えるのではないか、その世界に入ったら現実が歪み始めていくのがシュールである。女子高生はもしものことが想像ではなく、実際に起こっていたらまた考えが違っていたかもしれない。男子高校生との関わりは、ほろ苦さや想像と現実との違い、相手に上手く気持ちを表現できないことによるもどかしさ、眩い青春、今後どうするのか見守っていきたい思いもある。

  • 中学生の日常と甘酸っぱ過ぎる恋の話。
    ヒロインのチグハグな行動が大人にはない中学生っぽい子どもっぽさが残る描写、主人公の行動一つひとつが鼻垂れ小僧感が残る描写で読んでて懐かしくも感じつつ、現実離れしてるストーリーが時間を忘れさせあっという間に読めた。主人公がヒロインを好きになる過程がもう少し細かく書いてあったらもっと感情移入して読めそうとも思いつつ、ストーリーの続きをもっと読みたいとも思わせてくれた。成人になっても未だにこんな甘酸っぱ過ぎるストーリーにどこか憧れを抱いている自分はきっとまだ精神的には中学生程度なのかもしれない。。。

  • 場面と文章がごちゃごちゃで、分かりにくい。今誰の視点で書いてあるのかさっぱり。

  • スラスラ読めるが特に印象に残るシーンも無い

  • 本当によく分からないお話だと思います。何を伝えたかったのか。

  • 良くも悪くもアニメ映画通り。

    アニメ映画にはなかった内容があるとかなら楽しめたかもしれないが、あまりにそのままなので、まるで台本をそのまま読んでいる感じで少し物足りないかも。

  • 原作映画、アニメ未鑑賞。
    同じ一日を繰り返すという意味でいうと、活発時をかける少女」に近い部分もあるかもしれないが、原作が岩井俊二さんということもあって、文章も映像寄りな書き方になっているように感じた。
    中学一年という設定での心理描写も上手く表現されているし、読んでいるこちらがそれぐらいの頃の自分になったような気持ちで読めた。
    典道となずなの恋心は、読んでて懐かしいような甘酸っぱいようなドキドキ感を感じた。
    なずなを強く想う典道の熱い気持ちが「もしもの世界」という奇跡を起こし、花火大会での「二人だけの世界」を作った。
    最後の方の花火大会の二人のシーンは胸キュンでした。
    岩井監督の綺麗な映像も観たいので、映画版とアニメ版も観てみたい。

  • おしぼんボード「読み始めたら止まらない本」

  • 映画が良く分からなかつたのでノベライズも読んでみた。
    良く分からない。タイムリープものだけど、珍しく過去の記憶はあるんだね。
    「恋の奇跡の物語」ってあるけど、んんん。設定も不十分だし、恋の描写もいまいち。話の広がりかたも所詮ノベライズ、話が薄っぺらい。

  • 映画やアニメからのストーリーだったせいか、全く物語が入ってこない。世代間のギャップもあるかもなのだろうが
    脚本からのお話だと全体像がみえてこなくて
    そして映画を少しも見たいとも思えなかったなぁ。登場人物の設定も稚拙だったのか個人的には
    ひとつも共感できず。

  • すずが声優を務めていたので
    思わず購入。
    普通、まずまずというところかな?

  • 全く面白くない。
    出版されているのが理解できない。

  • 何度も時を戻してストーリーが進んでいく、自分の意思決定でいろんな世界線を選択しているんだなとか思った。女の子の、自分ではどうしようもない力が働いて、抗おうとする姿は良き。

  • 映画を観てなかったので読んでみました。
    すごく映像が浮かぶ書き方!ぜったい映画も観たくなる!
    主人公がその場にいないシーンは台本調で書かれてるのかな?
    スイスイ読めるからあんまり読書しない人にすすめても大丈夫かも。

  • わかりにくい

  • 2019/8/26

    910||イワ (3階文庫)

    夏の花火大会の日、典道は幼なじみと灯台に登って花火を横から見る約束をする。その日の夕方、想いを寄せる同級生のなずなから突然「かけおち」に誘われる。なずなが母親に連れ戻されて失敗し、二人は離れ離れに。典道はもう一度同じ日をやり直すことを願うが―。繰り返す1日の果てに起こる、恋の奇跡の物語。
    夏の終わりに、こんな本はいかが!?

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著者プロフィール

1968年東京都国立市出身。演出家・映像ディレクター。 「モテキ」「湯けむりスナイパー」「週刊真木よう子」など深夜ドラマを中心に 映画、PV、舞台演出、コラム執筆、イベント主催など幅広く活動する。

「2017年 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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