世田谷一家殺人事件 韓国マフィアの暗殺者 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058350

作品紹介・あらすじ

2000年12月31日、世田谷区上祖師谷の四人一家が無残な状態で発見された。現場に多数の痕跡を残しながら捕まらなかった犯人。その犯人を追って著者が向かった先とは?
真犯人に迫るノンフィクション、ついに文庫化!

<目次>
序章 刺客
実行犯は死んでいた! ?/韓国から来た「殺し屋」
第1章 凶行
一か所だけ凶器が違う?/少女は命乞いさせられた?/ハムやメロンを丸ごと齧る/犯人の探し物は何だったのか?
第2章 誤算
犯行を自供した男/宮澤家周辺で頻発したネコ虐待/3D画像が映し出した狂気
第3章 迷走
有力証拠は韓国限定の靴/ヒップバッグは微物の宝庫/外国人犯行説に傾斜する警察/密かに韓国に捜査員を派遣/母方は南欧人の落とし穴
第4章 兵士
キムタクのドラマにそっくり/21世紀が来る前に殺ってしまおうか/ジャンパーに韓国の土砂/軍隊用品が遺留された理由/紙コップ作戦の失敗/指紋がついに一致した! /台北を経てロサンゼルスへ
第5章 接点
アニメ制作に夢中だった夫/泰子さんに掛かった脅迫電話/宮澤家の転居先は未定だった/ついに姿を見せた主犯/逃走先にあったものは
第6章 真実
米国で作られた殺人兵士/金田は宗教団体の幹部だった/長男のことで相談を受けていた/事件前に深夜帰宅が続いた理由/カネ目当ての犯行だった! ?
第7章 復讐
福岡に現れたクレージーなヤツ/コリアンタウンで迎えた男は/ついに黒幕が登場! /モノレール内の激突
最終章 亡霊
浮上した元大物組長/李はカンボジアから来た

感想・レビュー・書評

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  • ★が一個足りないのは、全体がフィクションに見えてしまったから。著者の脳内で完結しているようで。
    真実なんだろうな!ってどうしても思うことができなかったんですよね。
    「殺人犯はそこにいる」「桶川ストーカー殺人事件」の清水氏のように、もう少し客観的に書いて欲しかったと思います。警察の動きとかも含めて。

  • 一橋文哉『世田谷一家殺人事件 韓国マフィアの暗殺者』角川文庫。

    2000年の大晦日に起きた一家四人惨殺事件の真犯人に迫るノンフィクション。

    『私は、真犯人に会った』という衝撃的な帯の惹句の割りには物足りなさを感じた。真犯人というキーワードだけで描いた感が強く、ゴールに向かってまっしぐらという割りには何ら捜査の進展が無く、一橋文哉の一人相撲のように感じるのだ。

    テーマの性格上、どうしても清水潔の『犯人はそこにいる』と比較してしまう。

  • この事件、関心があるので一気に読みました。
    以下、本書の内容が「おおむね本当」と考えての感想。

    この事件が迷宮入りした理由は、警察の初動のポンコツ捜査のせいで取返しがつかなくなった、というのは有名ですが、これ、現在の警察の能力と実力じゃ永久に犯人確保は不可能なんじゃないかなと。。。
    本書で、犯人(容疑者?)および被害者の両方に韓国系のキリスト系新興宗教団体が関連していたとかぶっちゃけてますが、日本の今の警察じゃこの団体に絡む事件を解決できる気がいまいちしない、、、。そして著者が犯人と疑う人物と現場の犯人の「指紋が一致した」ってマジですか!?って。

    とにかく、二度とこのような事件が起こってほしくない。
    そして早く犯人が捕まってほしいと願うばかりです。

  • 2000年12月31日東京都世田谷区で発覚した一家四人惨殺事件。発生から17年経った現在も未解決である。ライフワークとして事件を追う著者が、斬新な推理で真相を明かす渾身のノンフィクション。
    未解決事件と言えば一橋文哉。本作でも独自の裏ルートで重要人物と接触して、事件の真相に迫っている。この事件は、罪のない幼い子どもも巻き込まれているので、犯人逮捕と真相解明を捜査関係者にお願いしたい。

  • この事件は、初動も含めて、警視庁の対応が後手後手でしかも間違いを認めないという体たらくにより、永久未解決事件としてお蔵入りになってしまう気がしている。
    この本で言及されている事は、実際にどこまで捜査されていたのやら。時間が経過すれば証拠を集めるのはどんどん難しくなるなか、また年末になるとこの事件を思い出す。
    事件があった祖師谷公園は徒歩圏なので、毎年12月になると捜査員がたくさんビラ配りなどで駆り出されているのだが、さすがに16年前の事件で確実な証拠を伴う新事実は出ないよな…

  • 一見「これ以上ないのではないか!?」というくらいの説得力のある内容ですが、冷静に考えたら内容がよく出来すぎているような気もします。暗殺者の犯行にしてはやはりあまりにも手口が残虐過ぎるし、そんなド級の殺し屋にいくらノンフィクションライターとはいえ一介のジャーナリストがこうも接触できるものでしょうか。。しかし多少の疑念はあるものの筆者の取材力には納得させられる部分も多いのは確かで、どれだけ近いのか依然不透明ですが事件の解決に一役買って頂きたいものです。

  • 内容は実に読み応えがあり、説得力がある内容であった。

    読んでいるうちに、この内容が本当なら凄いことだよなぁと思って読んでいた。

    よくここまで身辺者に近づいて聞くのも命懸け。

  • 24番目。どこまで本当かな?

  • 未解決事件だけに、どこまで真実に近付いているのか?まったくの妄想ストーリーの可能性もあるよね。
    1/9/3

  • 2019/08/03

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学卒業後、全国紙・雑誌記者を経てフリージャーナリスト。本名など身元に関する個人情報はすべて非公開。1995年、「ドキュメント『かい人21面相』の正体」でデビュー。グリコ・森永事件、三億円強奪事件、宮崎勤事件、オウム真理教事件など殺人・未解決事件や、闇社会がからんだ経済犯罪をテーマにしたノンフィクション作品を次々と発表している。近著に『餃子の王将社長射殺事件』『人を、殺してみたかった 名古屋大学女子学生・殺人事件の真相』(KADOKAWA)など。

「2020年 『政界ヤクザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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