偽弾の墓 警視庁53教場 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041066041

作品紹介・あらすじ

警察学校で教官を務める五味。新米教官ながら指導に奮闘していたある日、生徒が殺人事件の容疑者になってしまう。やがて学校内で覚醒剤が見つかるなどトラブルが続き、五味は事件解決に奔走するが――。

感想・レビュー・書評

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  • やられた!

    最後の五味教官の言葉にやられまくった
    。゚(゚´Д`゚)゚。

    そうなんよ!ほんとそうなんよ!
    返す必要ないんよ!
    いやむしろ返してるんはこっちなのよ!

    もう、書いちゃう
    我慢できないから書いちゃう

    登場人物
    五味京介…主人公、53教場の新人教官でもと捜査一課のエリート刑事、妻の百合と死別しその連れ子の結衣を育てている

    高杉哲也…53教場の助教で、五味とは同教場の出身で親友、百合の元恋人で結衣の実の父だが、結衣の存在すら知らない

    五味結衣…高校一年生、実父が誰かは知らない

    小倉隆信…百合の実父、結衣の祖父、元警察官で五味と高杉の教官だった

    もちろん教場ものなんでね、そちらがメインでお話は進むんですが、サイドストーリーとして、この複雑な関係のあれやこれやの話も進むんです
    で、終盤ひた隠しにしていた高杉と結衣の親子関係が思わぬ形で高杉にバレてしまい、五味はこれを期に二人を会わせようとするんですが娘の結衣はこれを頑なに拒絶するんです

    実はその理由は実父の登場によってそちらに気が行ってしまったり、少しでも五味の元から離れてしまうのが許せなかったためだったんです
    血の繋がらない自分と母親のために必死に頑張ってきた五味、母親の死に直面し打ちひしがれる五味を今度は自分が支える番だと

    それを聞いた五味は静かに告げるのです
    「結衣。俺が結衣やママにしてきたことを全部、俺に返す必要はない」
    「それはお前が将来結婚したときに、旦那さんや子どもに与えればいいんだ。父親の俺には何も返さなくていい。」

    そやねーーーん。゚(゚´Д`゚)゚。
    なんなら最初にどかーんと貰ってるのよ!もう、生まれて来てくれた時点でとてもじゃないくらい返しきれんものを貰ってるのよ、こちとら
    だから返してるのはこっちのほうなのよ

    と、めちゃめちゃ感情移入してしまったんだが、当の娘たちは返そうなんて気持ち全くないだろうな〜(;´д`)トホホ…

    • 1Q84O1さん
      マジョルカはスペイン!
      かつて久保建英が在籍
      その昔、大久保嘉人も在籍
      大久保好きでした!

      ミクロネシアにあるならニューカレドニアの土瓶’...
      マジョルカはスペイン!
      かつて久保建英が在籍
      その昔、大久保嘉人も在籍
      大久保好きでした!

      ミクロネシアにあるならニューカレドニアの土瓶’s図書館にもあるのでは!?Σ(゚Д゚)
      ミクロネシアの図書館は置いてあるけど全て貸出中でした…_| ̄|○ il||li
      売り文句を信じて01教場を借りてやろうーと思っても01教場も貸出中!w
      ミクロネシアでは吉川さん大人気なのか!?
      2024/03/30
    • ひまわりめろんさん
      土瓶さんはパプアニューギニアな
      南国少年パプワくんな
      土瓶さんはパプアニューギニアな
      南国少年パプワくんな
      2024/03/31
    • 1Q84O1さん
      あ〜ぁ、そうでした…w
      パプアニューギニア!
      ってか、いろいろマニアックな国が出てきてややこしです!w
      あ〜ぁ、そうでした…w
      パプアニューギニア!
      ってか、いろいろマニアックな国が出てきてややこしです!w
      2024/03/31
  • 警察学校の教官の五味京介や高杉哲也、刑事の瀬山綾乃など登場人物が魅力的だ。生身の人間としての心情が、生き生きと描かれている。学生たちも個性豊かに描かれているが、実際の警察学校では、こんなふうに伸び伸びできるのかなと疑問に思う。まあいいか、物語だからね。隣の教場の憎たらしい教官にさえ、最後はちょっぴりほろりとしてしまう。殺人事件に関しては、少し無理があるかなあ、とは思うが、まあこれもいいか。

  • 評価は5。

    内容(BOOKデーターベース)
    警察学校の教官・五味が受け持つクラス“53教場”には、個性豊かな学生が集う。元プロ野球選手、ガンマニア、助教官に恋い焦がれる女性―各々の事情を抱えながら警察官を志す学生を相手に、五味は充実した日々を送っていた。しかしある日、多磨霊園で射殺体が発見されると、学生が容疑者になってしまう。五味は教え子を守るべく、「53教場40名、全員卒業」を目標に、事件解決を目指すが―。警察学校小説シリーズ第2弾。

    五味教官、高杉教官・・・かっこよすぎます。二人のやり取りが可愛くて素敵すぎて夢中になった。二人に愛される娘・・・羨ましいぞ!
    殺人事件・・・解決したっけ?

  • シリーズ第2弾。
    前作で警察学校に異動になった五味が、教官として、悩みながらも新人警官達を無事に卒業させようと四苦八苦する姿を描く。
    東京オリンピックを控え、警視庁の新人採用人数も増え、それに伴い、採用される人種も元スーパーマーケットの店長や、元プロ野球選手や、海外を転々としていた30歳の女性など様々。
    そんな個性溢れる53教場の目標は40人揃って、卒業の日を迎えること。
    そんな中、警察学校のすぐ近くの多磨霊園で射殺死体が発見される。府中署の綾乃は捜査の過程で、五味に協力を求め、やがて警察学校内部の人間が事件に関わっていることに気付く…
    五味教場の中で起きる事件や、府中署管内の事件、恋愛事情や、五味の義理の娘の結衣の話など、いろんな話が詰まり過ぎて、何がメインなのか分からなくなってしまう。
    そして、この作者お決まりの警察物なのに、恋愛要素たっぷりな展開もいただけない。
    「教場シリーズ」のライバル的な立場を歌っているならば、もう少し焦点を絞るべき。

  • 吉川英梨の警察小説
    警察学校シリーズ2巻目
    2巻目から場長となった五味と同期の高杉、刑事の綾乃、五味の娘の結衣
    警察官を目指す若者とのやりとりとその外で発生した事件の解決に警察学校がからんで面白いストーリー
    一気読みでした!

  • 多少の粗いプロットには目を瞑ろう。ストレートに感動して最後泣いてしまった。このエピローグはかなり泣ける。終わり良ければ総て良し。著者は女性主人公でない著作の出来は今ひとつだと思っていたが、それは本作をもって心の中で撤回いたしました。益々ご活躍を期待したいです。このエンディングなら続編ありますよね?

  • 吉川英梨『偽弾の墓 警視庁53教場』角川文庫。

    シリーズ第2弾。五味と綾乃の恋愛警察小説的な……結局はそっちの方向に向かった訳か……

  • 読み物としては面白いし、どんどん読み進められた。
    展開が引っかかったかな。
    警察学校内での事件やけど、無理がありすぎて興醒めしてしまってた。
    覚醒剤を仕込まれるとか、拳銃簡単に渡せたりとか、そら不可能やろって思わされる。
    上層部は隠蔽体質っていうのも、いつの時代の話やら。
    昭和、平成初期の頃の話と違うねんから、その辺はただの警察の体制批判になってしまってる。

    トータル星2に近い星3かな。

  • 警察学校の教官・五味が受け持つクラス“53教場”には、個性豊かな学生が集う。元プロ野球選手、ガンマニア、助教官に恋い焦がれる女性―各々の事情を抱えながら警察官を志す学生を相手に、五味は充実した日々を送っていた。しかしある日、多磨霊園で射殺体が発見されると、学生が容疑者になってしまう。五味は教え子を守るべく、「53教場40名、全員卒業」を目標に、事件解決を目指すが―。警察学校小説シリーズ第2弾。

    3作目を先に読んだので、後戻りすることに。同じ警察学校ものでも、こちらは実ににぎやか。

  • 前回同様、警察学校における異常性格者館が垣間見られるが、主役が吹っ切れて分かりやすくなてきた
    シリーズものならではの事ですね
    人物描写にヒントがちりばめられているので、古い推理小説の読み手のkitanoには見逃しが多い
    つか、今月は図書館が二週間閉まっていた影響で本が大量に来てしまった(家族6人分を独り占めで使うkitanoでした)
    50冊図書館の本がある((笑))

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著者プロフィール

『私の結婚に関する予言38』(宝島社文庫)にて第3回日本ラブストーリー大賞のエンタテインメント特別賞を受賞し、2008年デビュー。近著に『ブラッド・ロンダリング』(河出文庫)。そのほか、「原麻希」シリーズ(宝島社)、「新東京水上警察」シリーズ、「海蝶」シリーズ(ともに講談社)、「十三階」シリーズ(双葉社)、「警視庁53教場」シリーズ(KADOKAWA)、「感染捜査」シリーズ(光文社)など著書多数。

「2023年 『警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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