検事の本懐 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.23
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本棚登録 : 2384
感想 : 187
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041066591

作品紹介・あらすじ

連続放火事件に隠された真実を追究する「樹を見る」、東京地検特捜部を舞台にした「拳を握る」ほか、検事・佐方貞人が活躍する、法廷ミステリー第2弾。第15回大藪春彦賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  •  さすが、大藪春彦賞受賞作。新人検事、佐方貞人が事件を掘り下げ、意外な真相を導き出すリーガルミステリー。
     佐方の生き様もハードボイルドで惹きつけられる。
     連作短編(5篇)で読みやすいのもグッド!誰が読んでも、きっと満足する一冊。オススメです。

  • 検事、佐方貞人の短編物語。

    あ〜、やっぱり佐方貞人は裏切らなかった。
    五話それぞれ面白かった。
    事件の内容だけを見るのではなくちゃんと人を見て真実を追求していく。
    情には流されないけれど、どこか優しさも垣間見れて憎めないキャラ。

    やはり佐方シリーズは面白い!

  • 淡々と日常がかかれている
    眠くなった
    リタイア

  • 読了感が、とても清々しい。真実を追求する姿勢が真っ直ぐな検事の佐方を描く短編集。現実世界で、これだけ実直で、自分自身に正直に使命に向き合う人が居たら、周りも本人も少々大変な気は否めないが、小説のなかだからこそ、清々しく終わる。
    スピードや、効率が過剰に求められる今だからこそ、小説のなか位、これくらい真摯に丁寧に1つ1つの物事に向き合いたい。

  • 5話の短編で、前作「最後の証人」では弁護士に転身していた佐方の検事時代の話で、佐方の粘っこい優秀さがどれも描かれていて面白かった。

  • 五話の短編集、どれも最高です。
    特に【本懐を知る】!

    結末がみえ易いのに
    不覚にも電車の中で
    熱いものが込み上げてしまい、
    涙を誤魔化すのに必死でした。






  • 本懐

    墓場まで持っていくことでそれに報いることができた

    嫌な感じがした記者でさえ
    それを墓場まで持っていく

    正義の核をどこに見るのか

  • 前作同様、とても面白かった。
    佐方の人間性が第三者視点で描かれていて、彼の魅力を再認識できた。
    事件の捜査にあたって、人間に向き合い、その内面にまで踏み込む。
    検事の頃から正義を貫く姿勢が変わらないことが、短編でも十分に感じられた。

  • ある検事を描く連作短編集。その最終的な主人公となる佐方という若い検事の人としての芯の通った誠実さに心打たれる。面白い。柚月裕子さんの本を何冊か読もうと思う。

  • 読み始めて違和感…ほう、短編集か。
    全5章から成っていて、1日に1〜2章ずつ読み進めました。
    佐方貞人という主人公以外の人間から、佐方貞人がどう見えるのか。
    読むほどに輪郭や背景が見えてきて、ますます佐方貞人が好きになる。
    これは全巻読破必至ですね。

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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