時喰監獄

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 95
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041069998

作品紹介・あらすじ

第六十二番監獄。収監されれば二度と出られないというこの監獄には、奇妙な囚人が集う。何度も脱獄を試みる不死身の男、帝都の探偵だという美青年、そして突然現れた記憶喪失の男……監獄に隠された驚愕の真実とは?

感想・レビュー・書評

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  • 作者追っかけ。明治時代の極寒の地の監獄。脱獄を目論む男のもとに、突然現れた脱獄を阻止しようとする別の男。
    タイトルから時間関連のSFかな、、、とは思っていると、タイムマシンと未来人が出てきたりするのですが、、、
    とにかく、圧倒的な展開力と登場人物の魅力に尽きる熱い小説。SFとしてのネタバレは突然やって来ますが、そこから先も面白いです。
    漫画的で次が気になるリーダビリティはすごいですが、ミステリ要素は正直皆無、SFとしては目新しくはないなぁと感じました。

  • 明治の初めに北海道の奥地に建てられた第六十二番監獄。入ると二度と出て来れないと言われる不気味な監獄の謎と、それを巡る人々の冒険の物語。
    脱獄を試みて一度死んだ男、何か目的がありげな帝都の私立探偵、記憶喪失の謎の男に加えて警察の捜査官は潜入しているし、閉ざされた空間で事件が起こる監獄ミステリかと思いきや、帯に書いてあるように”90ページで世界はひっくり返”って驚いた。そっち系の話だったのか。
    予想とはまったく違ったがそこからの展開も(ちょっと軽い気もするが)面白かった。
    この著者は読んだの2冊目。なかなかつかみどころがない不思議な話を書く人だと思う。

  • ジャンルとしてはタイムマシンを使ったSF小説なんだろうなあ、たぶん。
    テンポもよく、軽い読み物という感じでした。
    ただ、いろいろあっけない気が。

  • うーん、なるほどなぁと思うしよくできてるなと思うけど、うーん。
    面白かったんだけどなぁ。

  • 帯に「90ページで世界はひっくり返る」とある。うーん帯でネタバレかぁと思いつつ読み始めたけれど、これは必要な事前情報だった。これがないと序盤で読者として構築していた世界観がひっくりかえされて、以降混乱からイマイチ感を覚えてしまっていたかもしれない。でも、90ページになにかあるんだってつもりで序盤を読むと、ちょうどよく受け入れられ、そして丁寧な描写もあいまってすいすいと爽快に楽しめるSFミステリーだった。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★☆☆ 9
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★☆☆ 3
    「作家」★★★★★ 5
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★☆☆ 6
    『印象』★★★☆☆ 6

    《総合》70 B-

  • 時空を超えた物語。この人がこうで、あの人があーだから… えーい、ややこしいわっ!

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著者プロフィール

沢村浩輔:2007年、短編「インディアン・サマー騒動記」(「夜の床屋」に改題)で東京創元社主催の第4回ミステリーズ!新人賞を受賞。受賞の前年には「『眠り姫』を売る男」で同賞の最終候補に残る。これら2作を盛り込んだ連作短編集の『インディアン・サマー騒動記』(文庫化にあたり『夜の床屋』に改題)を2011年に刊行しデビュー。寡作ながら、作品が本格ミステリ作家クラブ選の年刊アンソロジー『本格ミステリ09』に採用されるなど、その実力が評価されている。他作品に『北半球の南十字星』『週末探偵』などがある。

「2019年 『時喰監獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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