拝み屋怪談 怪談始末 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 197
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041072165

作品紹介・あらすじ

戸の隙間から覗く女の目。著者が長年つきまとわれている謎の少女。毎年の盆に名前を呼ぶ声。決して語ってはならない封印怪談。第5回『幽』怪談実話コンテスト大賞受賞した「拝み屋怪談」シリーズの原点!

感想・レビュー・書評

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  • ドラマ化したときに見たはなしがちらほら。
    花嫁とかおばさんが石を持ってくるやつとか。
    なんだか怖いなと思った。
    郷内心瞳先生が怪異を祓われるようになったきっかけみたいなはなしたちが怖かったし、石が原因だったらしい体調不良と怪異が見えすぎるはなしも異界ってほんまにあそこにもここにも存在しててでもワタシには見えないし感じ取れないんやなぁとそれはたぶんいいことなんだと思う。
    でも不思議はちょっとくらい見えてもいいなーなんて。
    その不思議を味わいたくて実話怪談を読みまくってるんだろう。
    『花冷え』『いいよね』『真夜中の電話』『金魚』『直立』『パントマイム』『紅い蟹』『フランソワ』『磯料理』『巨女』『西川君』が気になるはなしでした。
    怖いやつはタイトル書くのもちょっと怖い笑

  • 拝んで始末した怪異を怪談として仕立てる。
    拝み屋郷内心瞳、彼がこれまでに見聞きしたり、自身が体験した。怪談話、
    自身曰く、とっておきの話を寄り抜いたらしいのだが………マジこえーーーΣ(||゚Д゚)ヒィィィィ

    自身のマイベスト集と言うだけで話の数が半端ない!合計で70話も収録されている!
    正直、全部が全部怖いわけでは無いが
    戦慄級の怪談話が幾つも出てくるのでかなり楽しめた!
    と言う事で僕も作者に見習って本書の
    マイベスト怪談を軽く紹介していこうと思います!

    ①時計工場、陽
    深夜、病院内で起きる怪異で足音だけで恐怖を
    煽ってくる中々の戦慄でした…:(´ºωº`):

    ②桜の君
    桜の木の下で美しい女性に恋心を抱いた青年の
    甘酸っぱい青春ラブコメ…とはならずwww
    ラストまかさの展開にド級に鳥肌ぞわぁぁー!!

    ③桐島加奈江
    もう〜加奈江さんから目を離すことなかれ!!
    マジで怖いから!1番怖かったわ!コワ(ง ˘ω˘ ;)วコワ

    ④冷たい花
    女の恨みはこえーーと思わせてくれる話
    人の豹変ぶりがマジやばい…(´・_・`)

    ⑤相部屋
    ラストの展開で思わず…え?となった!
    いや…いたたまれない(´・ω・`)

    ⑥誘導、陰、陽
    夜な夜な着物姿の女性がお腹の上に正座している
    怪異にあっていたのだが…真相を探ると…
    ひゃあーーー!お母さんッッ!!

    以上がマイベストなのだが、他にも怖い話が
    多々あるので全体的には怖い!と思わせてくれる作品でした!
    さて…今作のトリに持ってきた話が
    『花嫁を見る』でした。なんだか続きがありそうな感じでしたね〜と思っていたら!
    次回作が『花嫁の家』だったよ!まさかの関連か!?
    こりゃ〜読むっしょ!!!♪( ˊᵕˋ*و(و "









  • 郷里の宮城で「拝み屋(=依頼により"拝み"、怪異を祓う。)」を営む著者が、依頼主や自身が体験した長短様々な怪異・怪奇話を収録した一冊。

    「現役の"拝み屋"による実録」ということで、豊富な怪談ネタが詰まっており、話の長さも一頁で終わってしまうものから中~短編のものまで様々。内容もピンキリで、「桐島加奈江」などはそこそこ楽しめたが、総じて読み物としての面白さはイマイチ。「実録」ということなので各話で差が生じるのは当然で、物語的な面白さを求めるのも違うのかもしれないが・・・。

    次巻『拝み屋怪談 花嫁の家』は、本書のような短篇集ではなく、1つの題材を扱った長編のようなので期待したいところ。

    どうでもいい話だが、寝る前に「桐島加奈江」のエピソードを読んだところ、見事に夢に出てきた。しかし、追いかけてくるのが何故か「ミーガン」!夢だと分かって、夢の中で思わず笑ってしまったw

  • 軽く読める怪談話。

    作者の特徴として、必要以上に驚かそうとか怖がらそうというのがない。
    ゆえに真実味が増すし、シリーズ続けて読める。

    長い付き合いの佳奈江(表記違うかも)ちゃんとの話はその後どうなるのか、終わってしまったのか気になるところです。

  • 怖い。トイレいくの怖かった。

  • 面白かった。

  • 拝み屋として仕事をしている作者の元に集まったお客さんの体験した怪奇現象と、作者の実体験を書いた短編集。形式としては百物語風である。
    同じ形式の『鬼談百景』『新耳袋』と比べて、この作品が特に面白いと感じた。それは、作者の体験談が混ざっているからだと推察する。
    全て淡々とした文章で書かれているのだが、聞いた怪談と作者の体験とで、描写の細かさが違うのだ。その事が、より実際にあった出来事だと感じさせるので恐怖をかきたてられる。
    全話面白い、というわけではないが百物語が好きな人に是非読んでほしい。

  • 短編の怖い話がたくさん詰まった、夏にぴったりの本でした!
    作者さんの蒐集したお話と、実体験とがありましたが、不思議な話から恐ろしい話まで多種多様でした。
    個人的に一番怖かったのは金魚の話かな…(色んな意味で)
    実体験のお話はかなり恐ろしく濃密なものでしたが、語りの端々に何となく威圧感を感じてちよっと合わなかったかも。
    でもそれがまた鬼気迫る感じがしてより恐ろしいスパイスになっているのかもしれません。
    蒐集された話は、フラットな語り口で、それがまた空恐ろしい感じがして良かったです。

    猛暑のこの夏、納涼にぴったりな一冊でした!

  • 怖かったとです。

  • 拝みや怪談シリーズの一作目。
    角川ホラー文庫としては5番目に出たような順番になっているけど、世に出た順では一作目。

    連続で2冊目のホラーだからか、ずっと自宅で読み続けているのでかなり世界観に入り込めた。
    眠くなったらベッドで休憩したりしながらほぼ一日かけて読んだ。
    こうやって読んでいると何気ない物音やふとしたことが怖くなるのもホラーの醍醐味だよね。

    桐島加奈江の始まりのはなし、花嫁の話など、先にこの後のシリーズを読んでいる自分にとってはついにあの話が読める!というワクワクもあった。

    拝み屋という職業を通して考えさせられることも色々。
    人の人生に関わることの重みやそれにいたる覚悟を考えると、誰にでもできる仕事ではないんだろうなと思った。

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著者プロフィール

1979年、宮城県生まれ。郷里で拝み屋を営む。
2013 年、「調伏」「お不動さん」の2作で第5回「幽」怪談実話コンテスト大賞を受賞。受賞作は『怪談実話コンテスト傑作選 お不動さん』に収録されている。著書に、最新刊の『拝み屋念珠怪談 緋色の女』(角川ホラー文庫)、『拝み屋備忘録 怪談火だるま乙女』(竹書房怪談文庫)のほか、『拝み屋怪談 怪談始末』をはじめとする「拝み屋怪談シリーズ」、「拝み屋備忘録シリーズ」、「拝み屋異聞」シリーズ(イカロス出版)がある。「拝み屋怪談」シリーズはドラマ化された。

「2021年 『拝み屋奇譚 災い百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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