遺跡発掘師は笑わない 縄文のニケ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 233
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041072219

作品紹介・あらすじ

数多くの縄文遺跡がある長野県諏訪地方。若き天才発掘師・無量はその中の1つ、御座遺跡で発掘を行うことに。だがそこで、過去に祖父が起こした遺物捏造事件の関係者・理恵と再会してしまう。さらに、不気味な文様のついた土器片を発見するが、その文様を見た理恵は“呪いのカエルだ”と激しく動揺し……!?
一方、縄文フェスティバルの準備を手伝っていた萌絵は諏訪大社で、古代神を祀る新興宗教の一団と遭遇し、不穏なものを感じていた。その新興宗教には無量の幼なじみ・忍の、鳳雛学院時代の同級生も関わっているらしく──。
今度の舞台は信州、諏訪! 文庫書き下ろし、遺跡発掘ミステリ第9弾!

感想・レビュー・書評

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  • 萌絵が春麗になったw

    縄文土器に纏わるエピソード。


    結構筋はしっかりしてるし、土着信仰宗教も絡まってなかなか興味深いのだが、なんでここでこのネタブッこむよ、というギャグとしか思えないパートのアンバランスさが、実はツボってるから、作者の術に私はハマっているのだろう。

    2023.9.17
    159

  • 読み応えがあって好きなシリーズ。これまで何冊か読んだ中で今作はどうしても専門用語が頭に入ってこず、、またチャレンジしよう。
    なぜか急に無量が敬語で話す時の語尾が気になって仕方ない。

  • およそ5年積ん読状態だった本。
    読み応えがあった。
    設定を思い出しながら読んだ。
    土器の名前が色々出てくるが、文字だけだとイメージが湧かないので画像検索必須。
    仮面の女神は国宝展で見たことがあったので、このお話は国宝になる前の時系列なのね。あわや壊されかける国宝候補…笑
    呪いのカエルからオカルト臭がしていたが、宗教に巻き込まれるとは…。無量が教主になりかけた時は笑ってしまった。
    諏訪頼重の霊を降ろす件はいらなかったかな。
    萌絵が蘭ネーチャン化しているのが一番ファンタジーな部分笑

  • 西原無量シリーズ、9作目。

    今作のテーマは縄文土器・土偶及び諏訪信仰。
    ちょうどBSの番組で縄文土器の特集をしているのを観た後だったので、私的には超タイムリーなテーマでした。私が子供の時の常識では狩猟・採取文化が中心だった縄文時代ですが、今は縄文時代にも農耕文化が多少はあったというのが通説になっているのですね。祭器として用いられていた土偶の話もテレビ番組と被っていて、新しい歴史知識に私の知的好奇心が大いに擽られました。
    今作では更に諏訪信仰に、埋蔵金、とてんこ盛りの内容。途中までは不穏な雰囲気でハラハラだったけど、後半は皆でお宝探しになっていてなかなか楽しかったです。無量の行動はいつもながらに危なっかしいところがあるけど、萌絵ちゃんは期待に違わず面白くて流石です。ミステリと歴史薀蓄の両方をバランス良く楽しめました。

  • 萌絵ちゃん好きだけど、導入の件はいらねぇ。

  • 天才発掘師・無量の活躍を描くシリーズ第9弾。
    2019年大みそかに読了。
    井戸尻縄文遺跡で発掘された蛙文土器、
    半人半蛙文有孔鍔付樽。そして諏訪大社・
    縄文土器、土偶を見に行きた~い!
    井戸尻考古館へ行きた~い! 
    この「縄文のニケ」を読むために、
    シリーズ8冊を読んできたようなもの。

  • 地元は、長野県は諏訪市を舞台に尖石遺跡、縄文の ビーナス等、過去と現代を結ぶ遺跡発掘。そこへ、新興宗教が加わり諏訪大社、しいては武田信玄の隠し財産と・・一気に、最後は解決へと導く。なかなか面白く読み応え十分です。

  • 女神の首を見つけた者には。
    宗教というものは人の思考や思想を変えるだけではなく、その人の生き方すらも奪ってしまう事があるのだろうな。
    自ら来た者もいるとしても、この団体の長がした事は世間から見たら立派な犯罪である事に変わりはないな。

  • 歴史、しかも縄文時代。
    たぶん、現代の言葉も通じない」。

    あ~難しい。
    考古学的なことも・・・人間の心も(笑)。

    こういうお話を読むと、自分が学問に向いていないと強く感じるが、それでも惹かれるものはあるらしい。
    次巻を待つ!

  • 妹より。

    さらりと読了。今はやりの土偶の話。しかしヒロインポジションは、主人公な気がしてならない(笑)。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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