事故物件7日間監視リポート (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.02
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本棚登録 : 233
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041073278

作品紹介・あらすじ

リサーチ会社を営む穂柄は、あるマンションの一室の住み込み調査を依頼される。そこは、7年前に妊婦が凄絶な自殺を遂げた事故物件で、事件後なぜか隣人たちも次々と退去し、現在はその階だけ無人の状態だという。期間は一週間。穂柄はバイトの優馬に部屋で寝泊まりさせ、その様子を定点カメラで管理人室から監視することに。だが、そこで起きることは穂柄の理解を超えていて……。あなたの予想を裏切る、究極の超常(パラノーマル)ホラー。

感想・レビュー・書評

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  • 気持ち悪かった、一冊。タイトルまんま、事故物件のマンションの一室を定点カメラで監視した七日間をリポート、という物語。このページ数、サラサラっと読める中にもなかなかの恐怖ポイント多々有り。一番ホラー感を増す人物を入れられたらこれは一日目から逃げ出したくなるわ。そして迎えた七日目…何が⁈これはある意味たまらない恐怖感を残す。そして…うわぁ、気持ち悪い。ゾワゾワ気持ち悪い読後感、けっこう好き。

  • タイトルとカバー絵に惹かれてお迎えしました。じわじわした怖さはあったものの、なんだか消化不良のまま終わった感が強め。ページ数が少なめだったからかな。
    このお話が序章で、あとに何話か続く感じがしたので、星の数を3にしました。

    ほんとの事故物件は調査依頼のあったお部屋ではなく、一つ上の階だったのかもね。。9階はその余波を受けてあの状態になったのかも。
    10階の他の住人さんはどうお過ごしなんだろ… 無人階通過するエレベーターには乗りたくないなぁ(泣)

    1009号室の押入れはいつからあの状態?
    9階の以前の住人のその後は?
    そのあたりの事を、続編として始めて貰いたいです。穂柄さんお一人では心許ないので、アマツカさんとともに頑張って欲しい。

  • 穂柄が経営するリサーチ会社に、妊婦が割腹自殺を行った909号室の調査依頼が舞い込んだ。不穏な内容の依頼に不安を感じながらも、雇っているバイトの優馬と一緒に一週間泊まり込みの実地調査に乗り出す。発売前から楽しみにしていた本。瑕疵物件に実地調査で泊まり込みとかそれだけで、怖くてワクワクする!(もちろん私はごめんですが)目次を見ると1日目に何が起こった、2日目に何が起こったというスタイルのよう。報告書形式化な?と思ったがそうではなかった。 地の文は非常に飄々として明るくコミカルな印象だったが、書かれている内容はなかなか不穏。こういう日を追うタイプの物語は日が進むにつれて何かひどい怪奇現象が起こったりするのがある意味でお約束だが、この話は結構最初から不可解なことが起こっていて退屈しなかった。とはいえ、ぶっ通しで怖いことが起こるわけではなく、昼間の日常パートはクスッと来るような雰囲気だった。それがまた夜のパートになるとその日常の中にぽいっと不気味な現象が投げ込まれ、余計ゾッとした。ページ数はそんなに多くないが、この一冊の中にいろいろな要素がぎゅっと濃縮されていた。小さな男の子が、霊媒師に心酔する母親が、その霊媒師本人がと目白押しだった。所々で出てくる正体不明の子ども達も不気味で仕方がない。 そして、混沌とした中にぽっ、ぽっと真実が見えかくれし始め、最後に明るみになった事実に非常に驚いた。 優馬は絶対大丈夫!と思っていたが見事に裏切られた。さすがに、件の場所で平気でいられる方がおかしかったのか。

  • 思ってたのと違う。怨霊がバンバン出過ぎるのも「う〜ん」とは思うけど、タイトルから期待する心霊ホラーとはだいぶ違うので要注意。
    でも違う怖さはたしかにある。ただ、著者が男性だからか、男性側から描かれる恐怖しかなくて、当時の件の女性たちはどのように感じていたのかも描いて欲しかった。でもまあ、最後の大オチ(?)からして、女性たちは覚えてない出来事っぽいから、各々夫の子だろうと思ってるんだろうな。だから夫としか覚えのない大場さんは自殺したのだろう(得体の知れないお腹の中の何かを殺そうとして)。

    最後に著者の作風というのか、コミカルな(っぽくしようとした?)場面がところどころあり、それを受け入れられるかどうかもある気がした。自分は苦笑いの方だったけど。

  • 最初にページ数を見たときに悪い予感。1時間以内に読み終えた。図書館で2か月ぐらい待った作品だったがあれっという感じ。小野不由美さんの残穢もそうだったが不気味な部屋で何か起こるというのは私の好みじゃないのかもしれない。

  • リサーチ屋(なんでも屋?)の穂柄が一週間の事故物件の泊まり込み調査をすることに、という心霊ホラーもの
    ページ数が非常に薄く(P171)この量で560円はなぁ...
    内容は非常にテンポよく、重要キャラ甘遣もキャラも濃くて良い
    もうちょっと長い話でじっくり読みたかった

  • かなり期待していたんですが、求めていたものはなかったです(T ^ T)

    もっと突っ込んで欲しかった。・°°・(>_<)・°°・。

  • うっすら気持ち悪さが残る終わり方で個人的には好き。
    あと、さっと読めるくらいのページ数がよい。

  • キャラクターがおもしろい

  • 文章もひどければ内容もひどい…

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著者プロフィール

1984年生まれ。第6回講談社BOX新人賞優秀賞を受賞し、2009年『ようこそ、ロバの目の世界へ』でデビュー。14年『牛家』が第21回日本ホラー小説大賞が佳作に入選。他著作に『三丁目の地獄工場』『その花束は少年で出来ている』『煉獄ふたり』(いずれも講談社)がある。

「2020年 『事故物件7日間監視リポート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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