ビストロ三軒亭の謎めく晩餐 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 527
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041073919

作品紹介・あらすじ

三軒茶屋にある小さなビストロ。来る人の望みを叶える魔法のような店。料理は本格派、サービスは規格外。どんな事情の客も大歓迎。――ここ『ビストロ三軒亭』には、お決まりのメニューが存在しない。好みや希望をギャルソンに伝えると、名探偵ポアロ好きな若きオーナーシェフ・伊勢優也が、その人だけのオリジナルコースを作ってくれる、オーダーメイドのレストランなのだ。ひと月ほど前までセミプロの舞台役者だった神坂隆一は、姉の紹介でこの店のギャルソンとして働くことに。個性豊かな先輩ギャルソンたちに気後れしつつも、初めて挑んだ接客。だが、担当した女性客が、いろいろな謎を秘めた奇妙な人物であることを、隆一はまだ知らずにいた……。美味しい料理と謎に満ちた、癒しのグルメミステリー。
1~アントルコート~ 奇妙な客の荷物と残した料理から、シェフが謎の真相に迫る。
2~ダンドォーマロン~ スペシャルな七面鳥の栗詰めで、店内で起きた事件を解決!
3~ラクレット~ チーズたっぷりの試食会にやって来たのは、なんと3人の魔女?
4~キッシュ・ロレーヌ~ シェフがなぜか作れない料理、キッシュに隠された秘密とは。

感想・レビュー・書評

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  • グルメとハートフルミステリーですね。
    主人公の隆一は姉の誘いで小さなビストロに食事に出かける。隆一は役者志望だが、所属していた劇団が倒産。数あるオーディションを受けるも全て不採用。姉が慰めに食事を奢る事に成りはしたのだが、実は策略ありで、隆一はこのビストロにギャルソンとしてアルバイトをするはめに。そこから物語は始まる。
    決めポーズをするギャルソン。医者のようなギャルソン。オネイ言葉のいかついソムリエ。オーダーメイドの料理を生み出すシェフ。こんな普通ではありえない個性派スタッフの店で起きる謎解きとグルメの物語。
    斎藤さんはグルメがお気に入りの物語をよく手掛けられていますね。
    心温まるお仕事と成長物語。とても愉快に読了しました。

  • 美味しい料理に纏わるストーリー好きな自分としてはとても満足なお話でした。出てくる人々も暖かくて優しい気持ちになれました。続編も読んでみたいです。

  • 三軒茶屋にある、料理はお任せ、ギャルソンは専属なビストロ、三軒亭。
    姉に紹介されて役者を目指しながらも、ギャルソンとして働き始めた隆一。
    個性的な従業員とお客様たちに揉まれて、隆一は自分を見つめ直していく。

    なんだか、最近こんなお話多いなと思いつつ、常連になる気満々に。
    ホストのようなギャルソンはともかく、ポアロ好きな伊勢シェフの作る、エスカルゴ、チョコレート、クリスマスプディング、七面鳥の栗詰め!どんなご褒美なんだ!

    隆一の初めてのお客様、雅の行動の謎
    姉と友人のクリスマス
    試食をお願いした大食い女子たち
    シェフ志摩さんの秘密

    けっこう暗い話ばっかりなんだけど、三軒亭で美味しく飲んで食べると、前向きな気持ちに。
    あー、お腹が空いたー。

  • フレンチやワインの知識が満載で、料理が美味しそうな日常系のミステリ。登場人物も全員魅力的。謎解きはライトだけど、その分ドラマに深みがあって、主人公の最後の選択に涙した。続編希望。

  • 個性派のギャルソンを指名できたり、決まったメニューがなく客に合わせたコースを作るシェフがいる三茶のビストロ。イケメンイラストの表紙にしがちな内容なのに、よくしなかった!客の不審な行動を解き明かす謎解きもあるけど、やっぱり美味しそうな料理の描写が読んでいて楽しい。

  • 料理がとても美味しそうでした。なんだか気になる終わりかたでした。

  • 美味しくて優しい謎解き物語! 舞台がビストロということで、料理はとっても美味しそう!
    謎多きイケメンシェフの過去にあんなことがあったなんて……泣けました!

  • 先に2巻、3巻と続きの方を読んだからその答え合わせみたいな感じで読んだ。なるほどなぁ。

    夢を叶える系のお話はごまんとあるけれど、夢をあきらめるまでのプロセスをじっくり追った小説はなかなか読んだことがなかった。
    設定としておもしろいかも。
    途中からなかなかお話に入り込めなくなって字面を追っているだけになってしまったのが勿体なかった。

  • 人を喜ばせようと努力する人は素敵ですね。

  • ご飯に惹かれて読んでみた。
    客に希望に合わせた料理を出すレストランで起こる、少し不思議な出来事をめぐる話。
    シェフやギャルソン達が、料理でお客の悩みを救っていく温かい感じが良い。

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著者プロフィール

東京都町田市出身。映像制作会社を経て、現在放送作家・ライター。2016年に『窓がない部屋のミス・マーシュ』で第2回角川文庫キャラクター小説大賞・優秀賞を受賞してデビュー。2020年、『だから僕は君をさらう』で第2回双葉文庫ルーキー大賞を受賞。主な著書に「ビストロ三軒亭」シリーズ、「神楽坂つきみ茶屋」シリーズ、「グルメ警部の美食捜査」シリーズ、『コレって、あやかしですよね? 放送中止の怪事件』『トラットリア代官山』『闇に堕ちる君をすくう僕の嘘』など。

「2023年 『グルメ警部の美食捜査3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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