深海カフェ 海底二万哩 4 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 194
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041076453

作品紹介・あらすじ

大学生の来栖倫太郎が、誰にも内緒でこっそり通うようになった店「海底二万哩」。それは池袋サンシャイン水族館の中にあり、そこからは他の水族館や海に関する施設と繋がっている謎のカフェだ。魅力あるが謎の多い店主・深海(ふかみ)は、店を訪れた客の「心の海」に潜り、失われた宝物を拾い上げるのが本当の仕事だという。倫太郎は大学卒業後の将来に悩んでいたが、水族館の中で遭遇したダイオウグソクムシ、センジュエビ、ユメナマコたちとのそれぞれのエピソードを経て、海洋生物にかかわる仕事を改めて意識する。迷える現代人に贈る、再生と癒やしの連作短編集、第4弾!

感想・レビュー・書評

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  • 1冊まるっとリンちゃんと大空兄ちゃんの思い出を辿るので、少し向き合わされる感じがする。
    納得して死に向かう人は少ないんじゃないかなと思っていたので、この巻で少しホッとしました。

  • 今回はシータがバラバラにしていった倫太郎の心の宝物を探す話がメイン
    倫太郎と大空兄ちゃんの思い出の場所サンシャイン水族館を巡る

    もっと生きていたいっていう大空兄ちゃんの言葉が切ない・・

    ブレイクタイムは華舞鬼町シリーズのポン助が登場

  • リンちゃんの宝物が見つかったとみる。
    色んな人の悩みを側で見て、自分の悩みに向き合って、自分の望みを見つけた。これから望みを叶える強い人になっていくのでしょう。
    こう在りたいね。
    でもなぜか、宝物を無くした人しか見つけられない深海のカフェには入れている様子。続くのか?

  • 20191113読了。
    一冊丸々、リンちゃんの心の海探検でした。
    大空兄ちゃんとの思い出を、大空兄ちゃんの姿そのものな深海と一緒に思い返しても、怯まず前向きにとらえることの出来たリンちゃんは、とても強いなぁと思いました。
    短編は、やっと確信しました。これ、蒼月さんの別作品とのコラボなんだね。全部同じシリーズのコラボか分からなかったけど、どうもそうみたい。他のシリーズも読めたらいいな。

  • 四巻。未来探しのお話。
    2019/6/22

  • 「ダイオウグソクムシのタルト」
    心の傷が消えた時。
    辛い思い出だとしても、誰かと共有した大切な時間として記憶の片隅にでも残しておくべきだとは思うが余りに辛いなら忘れるのもありなのかもな。

    「センジュエビのハニートースト」
    見つけた欠片の内容は。
    忘れてしまった事を思い出そうとする時、何も記憶のピースが揃っていないとどれだけ考えても何も浮かばないのだろうな。

    「ユメナマコジュエリーゼリー」
    思い出した思い出の数々。
    大切な思い出だったとしても月日と共に少しずつ失われ新しい思い出に塗り替えられてしまうのかもしれないが、何かの拍子に少しでも思い出せたら幸せなんだろうな。

    「カワウソウォーキングタイム」
    偶然出会った動物は。
    何処から来たのか分かった時、別の作品に登場する彼の事を思い出しこんな子だったなと少し笑ってしまったが彼が今存在する種の中で最後の一人かもしれないと考えると別の種のカワウソとの会話の瞬間がなんとも言えないワンシーンになるな。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『怪談都市ヨモツヒラサカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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