竜鏡の占人 リオランの鏡 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 133
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041077887

作品紹介・あらすじ

東西の交易の中心として栄えるオアシス国家リオラン。ある日、アラバスをはじめとする3人の王子は、美貌の第二王妃カトラッカとその腹心エスクリダオにそそのかされ、この世を統べる力があるという〈竜鏡〉を探す旅に出る。しかし、それは世継ぎを追い出し、すべての権力を手中に収めようとする王妃らの陰謀であった。アラバスらは無事に国を救うことができるのか。魔法が飛び交い、陰謀が渦を巻く、東方異世界ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 坊ちゃん王子達の成長譚かと思いきや、第二王妃カトラッカと腹心エスクリダオの陰謀譚かもからの、転生しても繰り返す呪いのような業のようなもの、最後はそれぞれに成長した王子様方でした。
    それにしてもティラン女神様は恐ろしい。怒らせると怖い神様ってあんまり神っぽくないような気がする。

  • 鉱山で成長していくあたりが、私の中でピークだった。
    でも、湿地での出来事もなんだかほほえましくて、好きだったな。
    シリーズになるのかな?

  • ん-、登場人物が多すぎるような気がします。この短い話しに同じようなキャラクターが同じようにしゃべるので、話しがわからなくなりました。

  • まあまあかな…

  • 三人の王子の一人が主人公。三人の登場からこのなかから一人が主人公になるとしたらこの人かな?と思ったらそのとおりだったのが、作者の好みというか方向性がわかりやすくて個人的には好き。他の王子もそれぞれ成長したり変化した…ようなしないような。
    物語が終わったあと、主人公も含め彼等がどんなふうに生きていくのか想像するのが楽しくなった。
    「オーリエラントの魔道師」シリーズに出た地名と似た地名(言語による読みの違い程度の違い)がでてきたので同じ世界の話なのかも。

  • 相変わらずの読み応え
    他作にあるような激しくドンパチする魔法もそれはそれで楽しめるけど、こういう人の中や外にスッと染みたり染み出したりする魔法は、不思議な親近感があって好き

    エスクリダオとカトラッカのキャラ立ちがすごかった

  • 第二王妃カトラッカと腹心のエスクリダオのふたりが、いきいきと陰謀を進めている姿が印象的でした。
    箱入りで世間知らずの王子様たちが、このふたりを止める事なんて出来るんだろうか? とやや不安ではありました。が、王子様が成長して行く所はさすがの展開だと思います。
    オーリエンラントシリーズに比べたら優しいお話であったと思います。

  • 第二王妃カトラッカと、腹心(且つ愛人)エスクリダオのドSっぷりに戦慄しつつ、王子達が成長していく姿が頼もしく思いました。(あくまで、アラバスとジャフルの事。ネオクはクズになってしまったので。)
    人は誰しも闇を抱えているものですが、それを受け入れることが辛いけど大切なのかな、と考えさせられました。

  • オーリエラントのシリーズを思えば
    まだまだ救いのある物語。

    予想外だったのは…まさか冒頭から
    駄目っぷりを晒していた王子たちの中から
    主人公が育っていくということ。

    人間の裏と表、陰と陽、闇と光。

    王子たちは確かに人としてどうなん?と
    思わせられたけれど…大きな闇も持たず
    いわば無垢の子どものままであったことが
    かえってよかったのかもしれない。

    ともあれ、苦い経験からよくぞ成長したものだ。
    三者三様の成長ぶり、楽しませてもらいました。


  • 人には必ず闇がある。時に逃げることも大切だけど、その抱える闇を受け容れる覚悟が必要なんだなぁと思いながら読んだ。

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著者プロフィール

山形県生まれ。山形大学卒業。1999年、教育総研ファンタジー大賞を受賞。『夜の写本師』からはじまる〈オーリエラントの魔道師〉シリーズをはじめ、緻密かつスケールの大きい物語世界を生み出すハイ・ファンタジーの書き手として、読者から絶大な支持を集める。他の著書に「紐結びの魔道師」3部作(東京創元社)、『竜鏡の占人 リオランの鏡』(角川文庫)、『闇の虹水晶』(創元推理文庫)など。

「2019年 『炎のタペストリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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