- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041091838
作品紹介・あらすじ
「人を傷つけてしまうのではないか」という強迫観念に囚われている中学3年生の理子。身近な人間の殺人計画を「夜の日記」に綴ることで心をなだめ、どうにか学校生活を送っている。そんな理子の前に、彼女の秘密を知るという少年・悠人が現れる。秘密を暴かれたくなければ父親の殺害を手伝えと迫る悠人に協力するうち、徐々に彼に心を開いていく理子。やがて二人は計画を実行に移すが――。
先読み不能、一気読み必至の青春ミステリ!
解説 有栖川有栖
感想・レビュー・書評
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学園ミステリー。
やや御都合主義的展開が多くて(キャラの性格がゲームっぽいし、イベントが重なりすぎ)途中で若干辟易しつつも、ストーリー展開は面白くて、後半は疾走感を感じる作品。きちんと全ての伏線を拾っているので、読後感はよい。
けどやはり、ここまでひどい状態に中学生がなるかなぁ?とは思ってしまって、現実離れ感にちょいちょい心が離れさせられる面があった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正しくあることが最重要だけど、それだけでは解決出来ない問題もあることを、狭い世界でもがきながら教えてくれる青春小説のように感じました。
「外法を使わないとどうしようもない問題だって、あるでしょう」 -
こういう甘苦い青春の話大好き
選択肢が少なすぎる若者たちのもがきっていいよね -
内容(「BOOK」データベースより)
「人を傷つけてしまうのではないか」という強迫観念に囚われている中学3年生の理子。身近な人間の殺人計画を「夜の日記」に綴ることで心をなだめ、どうにか学校生活を送っている。そんな理子の前に、彼女の秘密を知るという少年・悠人が現れる。暴かれたくなければ父親の殺害を手伝えと迫る悠人に協力するうち、徐々に心惹かれていく理子。やがて2人は計画を実行に移すが―。先読み不能の青春ミステリ! -
クセがスゴい。恐るべし逸木裕。どの作品を読んでもそこには新しい概念との出会いがある。今回は「加害恐怖」とな。もしかしたら拒否反応を示す人もいるかもな異色な設定満載で進むこの物語、僕は夢中になって読んだ。初めから最後まで、巧みな構成と文章力が飽きさせない。本当にすごいと思う。
それにしてもクセがスゴい。みんなひねくれている。ほんと大好きだ。 -
心に闇抱えてる人がなんといっても多い
アドバイスが良いものになるか悪いものになるかっていうのは受け取り手の問題っていうのにはなるほどってなった。
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イヤミスは読んでいてツラい。この本の主人公のような、状況から不幸の境遇に追い込まれていくだけでなく、自らの行動でも不幸の側へあえて進んでいくようなストーリーは、特にツラい。
心の中の澱みがどんどん積み重なってしんどくなる。まぁ、それがイヤミスの醍醐味と言えばそうなんだけど、読み終わったらズンと疲労が来る。
良くある学園モノの典型的な登場人物を配しながら、苦くて重い話を作るあたりはさすがだと思う。
それでも、この手の作品を続けて読むにはメンタルの持久力がもっと必要だろうなぁ…まぁ、鍛える気もないけども。 -
いろいろな要素が詰まっててスリリングで、一気に読んでしまった。ラストの展開は好きだな。ぼろぼろの2人がたどり着いた結論も。ボー研の子たちが物わかり良すぎてそんな上手くいくかねえと思わなくもないけど、そこはまあ置いておいて。
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買ってから8時間もしないうちに読み終わってしまった。
愛読家(?)の人からするとこれは思われるか分からないが高校を卒業し2年半も小説に触れてこなかった私からするととても珍しい事だし驚いた。
小説を読んでいると中盤で空きが出てくるがこの本に関してはそれを感じなかった。
たくさんの本を読んできた訳では無いので、比べる対象が少ないのだが、スピーディに物語が進んでいくように感じた。
だが、私の理解力や考察力が足りないのか題名の持つ意味がイマイチ分からないままなのが悔しい。