作品紹介・あらすじ
プジョル将軍の結婚式に出席するため、フレア姫を伴いガジール辺境伯領に到着した善治郎一行。滞りなく式は終わり安堵した翌日、隣国のナバラ王国使節団の騎士が、誤って立ち入り禁止区域に足を踏み入れてしまう。
感想・レビュー・書評
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ガジール辺境伯領編。国際問題になるかならないか。
正直、「面白い」と読んでいるものの、「また面倒くさい事件が始まったなぁ」とも思ったり。
ただ、展開が早くストレスフルなシーンも過ぎ去っていくので、読みやすいのは魅力と感じます。
◆「『付与魔法』の魔道具です!」
いやー、ここ面白かったですね。
これが実現したら、パラダイムが変わりますよね。
当然まず軍事方面で利用されて、遅れて生活に身近なインフラへ転嫁されていくのかなと思いますが、なんか壮大な妄想が膨らみますね。
◆ニルダ
第一印象が「不幸になるべくして生まれたキャラっぽい」というものだったので(失礼)、今後の展開には不安を覚えます。
とはいえ、「(ことをおさめるには)この子を犠牲にするしかなかったんだ」的展開は、ゼロ年代でやり切られた印象なので、期待してもいいのかな。
◆次なる事件
め、めんどくせぇ~……。
でもこういう感じ、あるよね~~、問題発生の(表面的な)論点として身分とか性別とかで表現されているけど、構図的にはこういうのよくあるよね~……。
こういう面倒な問題を、ちゃんとエンタメで見せられているのは凄いですね。
「丸く収める」という目的を、全て「非はないけどとにかく泥をかぶる」という手段で為している人の巻き添えを食らっていると、思わず感情的に「丸く収める」ことにも反感を覚えがちです。良くない良くない。
ゼンジロウは最後までやり切ってくれるので、割と好感持てますね。
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肉竜って…まるでトリケラトプスだけど…確か草食だったけどねぇ(^^;
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