色のない世界で、君と

著者 : 榊あおい

• KADOKAWA (2020年7月29日発売)

作品紹介・あらすじ

南野柑奈は世界がすべてモノクロにみえる「モノクローム症候群」にかかり、転校先でも友人と馴染めずにいた。だがある男の子との出会いで、一度は諦めた、大好きな絵を再び描きはじめて？
“恋にも色があることを、君が教えてくれたんだ”

掲題作ほか、触れると人の心が読める「テレパシー症候群」、他人の顔の表情が見えなくる「モザイク症候群」の３作品を収録。切なくも、一歩踏み出す勇気がもらえる――最上の青春オムニバス！

感想・レビュー・書評

[翠月さんの感想 · 2021年2月11日]

ローファンタジー
連作短篇集

ある事情で心に壁ができてしまった高校生たちの、柔らかくて優しいラブストーリー。

隔てのないクラスメイトや隣人との会話、何気ない仕草を重ねるうちに、だんだんと自分自身を受け入れてゆく物語。

疲れたとき、辛いとき、穏やかにあたたまる良作品。

第1話 東西南北
第2話 火と水
第3話 上下
苗字の遊びごごろが好きです。

[こっふさんの感想 · 2024年3月14日]

設定がすごくおもしろい。
16歳以下、ということは中3までか。思春期真っ盛りの時期に自分の身体の一部が不全になるなんて、耐え難いだろうなぁ。
当然、こういう身体の感覚って本人にしか分からないし、「みんなと同じ」がベースにある中で学校生活を送るのはだいぶしんどいと思う。

図書館で一番下の棚にあって、パラパラとめくって見たらもうそこからこのお話の世界に入っちゃって、一気読み。
ルビが振ってあるからティーンエイジャー向けかな。
内容は年齢関係なく惹き込まれる魅力のあるお話だった。

[tamuさんの感想 · 2021年12月16日]

なんかありきたりな恋愛小説だった。
冒頭はほんとにあんまり面白くはなかったかな
読みやすさはあると思うから、読み慣れてない人は読んでみるといいかも^^

[りこさんの感想 · 2021年7月23日]

短編集です。

読み終わった後にほっこりするラブストーリーで
この後どうなるのかすごく気になります。
でも、それを想像するのも楽しい！！

最後まで読むとちょっとだけ3つの物語が繋がるところが
「あっ」ってなった。

著者プロフィール

『ふたりごと。』（集英社ピンキー文庫）でデビュー。ケータイ小説サイト、小説投稿サイトにて執筆活動中。『無糖バニラ』、『深夜０時、キミと待ち合わせ。』（スターツ出版）集英社りぼんスペシャルでコミカライズ等、著作多数。

「2020年 『色のない世界で、君と』 で使われていた紹介文から引用しています。」