日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島 (角川oneテーマ21)

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101629

感想・レビュー・書評

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  •  本書は、ゴルバチョフ以降、ソ連・ロシアと領土返還交渉に携わってきた東郷和彦氏が前半に3つの「領土問題」についての経緯並びに現状を解説・論評を行っている。後半は東郷氏と近現代史に造詣の深い保阪正康氏の対談。

     お互いにタブーを恐れず、何故それぞれの問題に進展がないのかを忌憚なく討論している。対露では「四島一括」の一人歩き、竹島・尖閣では「日韓併合」「日清戦争」がキーワードであるとしている。

     北方は新プーチン政権のサインを見逃さないこと。竹島については政府間交渉が現状不可能であることから、学術や文化交流のレベルでの信頼醸成を図ること。尖閣については非常に武力衝突が危ぶまれることを指摘しながら、ここ30年自衛隊幕僚長クラスと人民解放軍佐官クラスが定期的交流を行い。緊張が強まる時期も中断せず行っていることに注目をしている。
     中身はかなり「タブー」と言われる事に踏み込んでおり、関係者には必読の書である。また、内容も平易でわかりやすく一気に読むことができた。

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著者プロフィール

1939年生まれ。同志社大学卒業。ノンフィクション作家。とくに昭和期の軍事主導体制についての論考が多い。

「2022年 『時代の反逆者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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