少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語 (単行本)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 478
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041106853

感想・レビュー・書評

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  •  ひしぶりに本を読もうととおもってこの作品に触れたのですが、この文章量についていけず断念したり、また読み返したりをしていた本です。
    読んでいて感じたのは、ひさしぶりの読書にこれは重いな、ということ。一肇作品は「くくるくる」を読んでいたはずなんでけど、そのときにはない文章のクセがあって(似ているのは森見登美彦のような文章)なれるまでに時間がかかりました。
     後半のところにいくまで主人公がもやもやーっとしたかんじでなかなかに読み進めるのがきつかったんですが、ここが後半の爆発的な勢いのある終盤で大きな差をつくっていて生きてましたね。
     あとあのトリック?のところは伏線がはってあるのかとおもいきや全然ないってのでおこっている人を何人か確認しているのでそこが残念ポイント。
     また、ちよちゃんとの言葉をかわすシーンで、あんなにも描写している、力が入っているのに、何回かちよちゃんと会ったシーンの描写がなくなっていたり(アフレコの紙を渡すとっころとか)、またちよちゃんの結末がちゃんとその結末とつながるようにしていればもっとよかったのになとおもう(例えばアルバイト先とか、友人の家のこととか、鍵をくれた人のこととか)。
     ただ青春な感じだったり勢いだったりとか、トリック?のところとかっていう見せ場見せ場がしっかり楽しめて、おもしろかったです。

  • 全体的にチャカチャカとしたおもちゃのような雰囲気の小説。登場人物も文体も個人的に受け付けずあまり好きではなかった。

  • 映画作りの天才の親友の死の謎をめぐっての冒険?

  • なんだか読んでいると森見さんの作品の匂いを強く感じたのだけど、おそらく森見作品が苦手の人にはこちらの作品も苦手になるのだろうと思う。小説は面白くて私好みだったのだけど、帯に書かれた言葉が大袈裟すぎてハードルを上げすぎたせいで評価が下がってしまう気もする。「僕が死んだら、この本を棺桶に入れて欲しい」は言い過ぎ。私が死んだら入れて欲しい本はありすぎて棺桶からあふれてしまうので、そういう迷惑な遺言はしないようにしようと思う。なんにせよ、森見作品好きには間違いなく気に入るので是非とお奨めしたい

  • 友人の死の真相を探す十倉。そのさなかに友人が撮った未完の映画を観せてもらう。タイトルは「少女キネマ」。友人はこれを撮っている時に墜落死したらしい。
    面白かった。主人公たちの時代がかったセリフとか下宿の屋根裏に美少女が住んでいる設定などが森見登美彦っぽい。ストーリーは暑苦しさも感じる青春モノだが、読了感は爽やか。
    オチも色々意外性があったが無理があるのも確か。

  • 中堅おぼっちゃん大学の一年生・十倉和成( 二浪)。
    彼の超ボロ下宿の天袋から現れたのは絶滅危惧種の大和なでしこ“さち”!?
    その日から急転する十倉の日常とは如何に!!

  • 帯とジャケ買い。恥ずかしながらにのまえさんのこと存じ上げなかったんですがニトロゆかりの方なんですね…。大学生活と映画と謎解きとボーイミーツガール。謎解き部分の結末は凄く良かっただけにボーイミーツガールの収束部分がちょっとひっかかるんだけど何が引っかかるのかと言われたらよくわからない…。でも面白かった。次何か出てたら買うと思う。「もうちょっと意味不明だけどカタルシスだけはやたらある」みたいなのが森見登美彦さんなんだと思う。

  • 乙一が絶賛してたから購入した。乙一の小説読んだことないけど。内容は、さわやかで暑苦しく鬱陶しくキラキラしてて、喉元を過ぎ去った青春の味に似ていた。僕は青春を謳歌したことはないけど。

  • 森見登美彦っぽいカンジなので、好き嫌い分かれそうですが、私は楽しく読めました。
    終盤に向けて加速して行くあたりが良かったです。

  • 映画とはかくも恐るべき芸術なのだなあと。天才の苦悩の一端を思い知ったような気がする。
    青春ミステリ、ということになるんだろうけど、無理にミステリにこだわらなくても良かったんじゃあ。
    しかしさちはかわいかったな。それだけにラストは良かった。

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著者プロフィール

小説家。「ニトロプラス」所属。著作に『幽式』、『フェノメノ』シリーズ、『少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語』、『黙視論』、『謎の館へようこそ 白』(共著)などがある。

「2018年 『僕だけがいない街 Another Record』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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