スターバックスのライバルは、リッツ・カールトンである。 本当のホスピタリティの話をしよう (ノンフィクション単行本)
- KADOKAWA/角川書店 (2014年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041106952
感想・レビュー・書評
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・品位と規範、英語のdingnityが一番近いニュアンス。始業が9時終業5時の就業規則と仕事のプロとしてどうありたいのかを考える「仕事の規範」は全く別物。人は規則に縛られる働き方から、規範に則った働き方を目指すようになる。9時に皆が気持ちよく仕事を始めるためには自分は何をすべきだろう、そのために必要な時間はどのくらいだろうと考える。規則ではなく、仕事をするプロとしての規範で物事を考えるようになる。自分の意識をそこにシフトすることから、成長がはじまり、人としての品格も生まれる。
・「おもてなし」と「ホスピタリティ」の共通概念は、人の立場になって考えるために、自分が成長するということ。まずは自分の身を修めること、つまり自己成長ありきということ。自分が成長していないのに、相手の気持ちを推し量ろうとしても無理。相手の話をきちんと聞くこともおもてなしだが、聞く力とは鍛えないと身につかない。ただ単に聞き流すのではなく、本当に相手の立場になって話を聞くときはどうあるべきか。まず自分の心がまっさらで、波のない水面のようでないと、相手の心の波動が伝わってこない。成長するとは、相手の気持ちに寄り添う力がつくこと。何をしたらいいかがわかってくるようになる。そしてその気持ちをどう表現するか。自分の価値観ではなく、相手の価値観でものごとを見る力が求められる。おもてなしを提供する側が、目の前の人に向き合って、その人の波動を感じて共鳴できるかどうか。
・リーダーシップとは、何をするかではなく、どうあるべきか。リーダーとリーダーシップを分けて考えることを強調するとリーダーの立ち位置が明確になる。
・当たり前のレベルを上げていく。情報感度を上げる。
・多様性と向き合い、それを包容する=豊かな人間力。原点は日本古来の「修養の精神」。まず日本人としての本質を見極め、それを磨くことから始める。詳細をみるコメント0件をすべて表示