ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21)

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著者 : 斎藤環
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年3月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041107416

ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21)の感想・レビュー・書評

  • ヤンキーの特徴とはバッドセンス、ツヨクてチャラくて、オラオラ。気合いとアゲアゲのノリ。コミュニケーション力(場を読む力)。

  • ヤンキー文化の特徴は、バッドセンス、キャラとコミュニケーション、アゲアゲのノリと気合い、リアリズムとロマンティシズム、角栄的リアリズム、ポエムな美意識と女性性。対談相手は、村上隆、溝口敦、デーブ・スペクター、與那覇潤、海猫沢めろん、隅研吾。

    ヤンキーの定義をそのようにされると、日本の昔からの文化の片鱗に普通に見られること、になってしまう。今、新たなヤンキー現象、ではなく。

  • 「ヤンキー」というキーワードで現代日本社会を論じた一冊。こなれていない部分もあるが、一読の価値はある。
    「ヤンキー」とは、バッドセンスな装いや美学と「気合」 や「絆」といった理念のもと、家族や仲間を大切にするという一種の倫理観とがアマルガム的に融合したひとつの”文化”。
    殆どが対談だが、隈研吾との対談が秀逸。「歌舞伎座のスーパーシンメトリーが銭湯建築のルーツ、桂離宮は書院造と数寄屋造りの合体でテーマパーク的でそれがタウトのような和風の素人に受けた、丹下健三は存在そのものがヤンキー」といった話が次々に飛び出す。

  • ヤンキー文化を定義し、色々な分野にこれを見つける本。面白い。特に建築家の隈健吾さんとの対談が面白かった。
    ただ「あとがき」にも書かれている通りヤンキー文化=日本文化と思えてしまう。それを踏まえて、なぜヤンキー文化がダメか、を論じた部分が欲しかった。著者がヤンキー文化からの脱出を志していることが伝わるだけに。前著を読まないといけないかな?

  • 『ヤンキー経済』とほぼ同時期に読み終わったので比較するけど、こっちの方が読み物としては読みごたえがある。
    ただ、子どもを持つ身としては、このまま日本が進むとどーなるよ、と暗澹たる気分になるのもまた事実。
    この本で言う「ヤンキー」は、反知性ではないけど、地頭のいいヤンキーは実学のみを目指す(弁護士とか)、とか、その通り過ぎて頭が痛い。
    帯の、『この国は”気合い(だけ)”で動いている。』は、違う意味に勘違いする人続出しそう。

  • 2014年3月初版
    斎藤環 著
    ==

    若者に限らず、日本は今“ヤンキー化”が全体的に進んでいる
    日本人論=日本人特殊論であり、=ヤンキー論。ヤンキー文化とは“気合いとアゲアゲのノリさえあれば、まあなんとかなるべ。

    本物の非行少年や不良が減る一方で、彼らに特有と思われていた文化的エートス(ヤンキー性)が、非行とは無関係な層にまで浸透している。知性よりも感情を、所有よりも関係を、理論よりも現場を、分析よりも行動を重んじるのが特徴。

    などなど。
    ヤンキーはそもそも、ある意味この島国の「原住民的」な気質を表出させている、という捉え方をしている本。面白かったです。

  • 2010年代も半ばに入り、ヤンキー論に興味が湧いてきたので、前回レビューを書いた『だから日本はズレている』と一緒に購入。本日読了しました。

    個人的な感想を一言で申し上げますと、大変為になりました。

    構成は筆者自身のヤンキー論の大まかな主張が冒頭で示され、後の6人との対談で様々な視点から「ヤンキー」について語っていき、最後に筆者が対談を踏まえて締めるという形です。冒頭のヤンキー論は非常によくまとまっていたので、前著『世界が土曜の夜の夢なら』を未読の私でもある程度概要を押さえることが出来ました。

    一番為になったのはデーブさんとの対談で、今後の勉強(ヤンキー論周りの研究)に役立つ本や思想家などの示唆を得られたのは與那覇さんの対談ですね。特にデーブさんの「ポスター、街宣車やめろ!」は、すっごく同意します。あと、與那覇さんの対話では名指しで出てこなかったですが、内容を踏まえると『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』もまた読んでおきたいと思いました。隈研吾さんの内容は、一応建築業界にほんの少し居た身として分かるところもあり、やっぱり現場で工具弄って作業する人じゃないから語るに厳しそうだなーというところもあり。溝口さん海猫沢さんあたりは未知の領域でしたがそれだけ知る為のとっかかりは掴めた気がします。
    ただ、村上隆さんの内容は、ごめんなさい、あんまり感心しませんでした。芸術で食っている人の発言という感じがビンビンしますが、やってることもやろうとしていることもブラック企業そのものだなぁと。芸能に携わる者は賎民という考えなどは同意出来るのですが、読んでいて「随分自己完結してきているんだなぁ」と思い、それだったらアート名乗らなくてもいいじゃんとすら思えます。さっさとシステム化して、全く別のことやればいいのに・・・なんて外野ですが言いたくなりましたね。

  • 気合で、なんでもできるんか。
    なら空飛んでみたいよ。

    あとは挨拶すると、空気を変えれるみたい。

  • ヤンキーが流行だが、その発信元の一人の著者が各界の人達と対談。おもしろかった。日本人の総ヤンキー化が言われている昨今、マーケティングを考える際にも考慮に入れるべきで、ヤンキーに人気のあるヴィトンのモノグラムやディズニーなども取り上げられている。

  • 気合い以外に資源がない日本ってのに吹いた

  • 冷静さと情熱,理性と情念,合理と非合理,といった異質な要素の何らかの結合によって生み出された行為への一定の傾向性。エートスを,人間と社会の相互規定性をとらえる戦略概念として最初に用いたのはアリストテレスであり,社会認識の基軸として再びとらえたのがM.ウェーバーである。ウェーバーによれば,この行為性向は次の三つの性質をあわせもつ。(1)ギリシア語の〈習慣(エトス)〉に名称が由来していることからうかがえるように,エートスは,それにふさわしい行為を実践するなかで体得される〈習慣によって形作られた〉行為性向である。
    アマルガム (amalgam) 水銀と他の金属との合金の総称。 広義では、混合物 一般を指す。
    シンメトリー 【symmetry】左右の大きさ・形・色などの釣り合いがとれていること。対称。均斉。ファッションにおいて,左右対称の形状。
    コミュニケーションスキル スクールカーストの解体 オカルティックな信念 大和魂 日露戦争 一世風靡セピア デフォルト標準仕様 ヤンキーはポエムが大好き 和洋折衷わようせっちゅう うまいこと言ったドヤァ感 ビリーブユア鳥肌 閑話休題かんわきゅうだい おたくとヤンキーのフュージョン融合が最も人々の心を掴みやすいアイテムになる
    何故か千葉県に多いけど、車の後ろに7人の小人を全部並べていたり 頑張れって言葉には言い訳が入っている 日本はアマチュアが大好きなのね 盆栽文化 アデル 小林克也 たすき掛け
    タカ派(タカは、鷹派)とは、強硬的な政治信条を持つ人または集団を指す言葉。強硬派(きょうこうは)ともいう。対義語はハト派である。
    経済力や趣味性の誇示 オタク痛車 ルイジアナ 偉大なる田舎、ヤンキー都市、名古屋 都市の美学がない 快楽原則ぜんぶ載せ ひつまぶし CoCo壱番屋 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 地球のはぐれ方 都築響一 ヌエ的 そして山本太郎だけが残った ビジョンが欲しかったのに
    ヨシキ バッドセンスの系譜 基本的にロリコン性がなければオタクになれないといわれるわけで 瓜田純志 戸塚ヨットスクール スパルタの海
    アーバニズム(英: urbanism)は、一般には、都市を志向し求める文化的・社会的な傾向のこと。あるいは専ら都市において特徴的な生活様式。または、近代以降の都市計画全般を指す。
    アイロニー【irony】1 皮肉。あてこすり。2 反語。逆説。3 修辞学で、反語法。4 ソクラテスの問答法。無知を装いながら、知者を自認する相手と問答を重ね、かえって相手が無知であることをあらわにし、その知識が見せかけのものでしかなかったことを悟らせる。
    パビリオンpavilionとは、展示会や博覧会などに用いられる仮設の建築物、テント、展示館のこと。大阪万博で一般化した言葉であり、何々館と言う場合の館とほぼ同義である。
    同じ事象でも視点を変えるとこれほど違った風景が見えるものか 海猫沢メロン 全滅脳フューチャー フェイクを取り込んで本物にしてしまう変換回路 外道 横浜銀蝿みんな大卒か大学中退 綾小路翔 ネタとベタを完全に理解した上であのスタイルを選んでいる 相田みつを ヤンキーはつっぱってるのにディズニーが大好き よなはじゅん 名古屋はええよ!やっとかめ=久しぶり

  • 地元大好き、気合い大好き、仲間最高、みんな一緒に気合いで根性でどうにかしようよ!
    そんな耳に心地のよい言葉を何の迷いもなく受け入れていた自分がいましたが、新卒で入った会社に疲れ果ててしまい辞めたことがあります。
    そんな何で自分が疲れてしまったのか、着いて行けなくなってしまったのか、をヤンキー化という面から捉えるととても納得できました。

    現代日本が、なぜまだ個人主義を徹底できないでいるのか。
    就活がなぜこんなに歪なのか、過酷な労働が迫られるブラック企業がなぜあるのか。
    なぜ日本は人権後進国と言われているのか。
    ヤンキー化という指摘から考えると、周りの事例が多く思い当たりました。

    戦後日本に近代的な民主主義を導入するのに、ヤンキーな面が上手く活用されたという斎藤氏の指摘がとても興味深かったです。

  • こうやって何かにカテゴライズしてしまうのってあまり好きではないけど、この「ヤンキー化」の雰囲気はなんだかすごく腑に落ちた。私がこの世の中の雰囲気になじめないわけも。だって私、相田みつをキライだし(笑)。なんだかなーこんな雰囲気の世の中を生きていかなきゃならないのかと思うとなんかウンザリ。。。
    デーブ・スペクターさんとの対談と、與与覇潤さんとの対談が面白かった。

  • 「看板に偽りあり」で、むしろ日本は昔からヤンキー社会だった、というように読める。

  • 学情で見かけた。ヤンキー化する、とタイトルにあり気になったので手に取った。
    ○○な日本、とかありがちな騒がしい本だと思っていたが、これは違った。

    なんかカッコいい、惹かれる言葉がTVや雑誌には散らばっている。なぜ惹かれるのか?そ
    の原因の一つに、自分達がヤンキー化の中に組み込まれている、とあった。
    この本を読んでいくうちに、ヤンキー言葉(バッドセンス)をカッコいいと思っていた自分を発見した。なんとなくカッコいいと思っていたが、まさかヤンキー化のせいだったなんて…

    この本では、思いもよらなかった事象の中に、ヤンキー化の原因を絡めている。

    自分がヤンキーだというわけではない、ヤンキー化する日本の中にいて、気づいていないだけである。

  • ヤンキーという概念が、なかなかつかみづらい。
    いろんなひととの対談を通して、ヤンキーの話をそんなにしていたか!?というのが読み終わった感想。
    斎藤さんの本にしては、さらっとまとめられている本でした。

  • 精神科医で社会評論家の斎藤先生の「ヤンキー」論。
    昔からヤンキーにカテゴライズされる人たちは沢山いたわけであるが、何故か最近「発見」されて、消費マーケティングの世界でも人気だったりする。
    これはネットをはじめ「トンガッた」ところにいる「オタク」たちは、弁は立つし、知識も豊富で、ロゴスの世界では優位にいるように見えるのだが、じつはマイノリティだ。世界は「気合い」=ヤンキーの精神的な支柱で動いているのだw

    <齋藤先生のヤンキーの定義=笑える>
    ・過剰装飾を好む「バッドセンス」な美的感性
    ・気合とかその場の勢いをなにより大事にし、「深く考えない」ことを美徳とする精神(反知性・教養主義)
    ・大局的・本質的な理解よりも、実際的な技能を至上とする価値観(戦略軽視、戦術重視)
    ・循環的な社会関係を重要視する志向性(結果としての家族重視)
    ・本物とフェイクのすり替わりを許容する程度の「伝統」重視

  • こじつけのような気もしなくないが…考えるきっかけになるにはよい内容。

  • 「この国は”気合”で動いている」、それを
    確認すべきの対談集。

    溝口さんとの中で出てきた、暴力団が
    礼儀作法を教えるようなビジネス、というものが
    なんだか現実味があって、怖い。

  • ヤンキー的芸人は島田伸介
    ヤンキー的政治家は田中角栄
    利益誘導、口利き政治、金権政治
    地頭が良いのがヤンキー

  • 序説にあたる部分だけを読むと、ヤンキー的反知性主義や気合い論への痛烈批判だけがクローズアップされるんだけど、対談ではヤンキーは確実に存在しそして消えることはないという現実的なパースペクティブのもと、その効用を若干だが見せもしている感じ。
    にしてもたしかになぜヤンキーはサンリオとディズニーとジブリが好きなんだろう。ガンダムは嫌いだよね笑

  • 「気合いとアゲアゲのノリさえあれば何とかなる」というヤンキー文化が広がっている。
    ここでは「ヤンキー」と「インテリorオタク」と分類されているが、高校時代「ネアカ」「ネクラ」でクラスメイトが二分された時の気分を思い出した。
    維新の会や阿倍首相など、近年の趨勢には驚くばかりだが、「オタク」が少数派なのは自明の理だったのだ…!

  • ヤンキーという言葉であらわされるもの。気合という名の「エア資源」、バッドテイスト、そしてポエジーな表現でまたエア資源を消費(?)する。
    なんといっても僕らが(誰のだ)海猫沢めろんも対談に名を連ねているし、めろん先生のあとには隈研吾が登場する。めろん先生はヤンキーとオタクのハイブリッドな実体験から生々しい語をする一方で、隈研吾はバッドテイスト建築のことを語り、また丹下健三の「美しいものは機能的である」という言葉からヤンキー思想を、そしてマンションポエムさえ語っている。僕がヤンキー嫌いなわけも再確認し、そして我が中にあるヤンキー成分にゲンナリするのである。

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