医学のひよこ

著者 :
  • KADOKAWA
3.23
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本棚登録 : 449
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041110805

作品紹介・あらすじ

東城大医学部に通う中学三年生の曾根崎薫は、クラス委員の進藤美智子、ガキ大将の平沼雄介、医学部を目指すガリ勉の三田村優一ら同級生たちと、洞穴の中でみたこともない巨大な「たまご」を発見する。「たまご」は光を放ち、中身が透けるとそこには人間の胎児に似た姿が浮かびあがった。美智子は孵化した謎の生物に〈いのち〉と名付ける。薫たちは東城大医学部の施設下で、先輩の佐々木アツシらと〈いのち〉を育てようとするが、やがて研究に利用しようとする大学関係者や文科省の知られることとなり、政府を巻き込む大騒動へと発展していく……。

感想・レビュー・書評

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  • まあ、おもしろかったが、これは、なんか前作があるんだろうと思う。主人公のカオルは飛び級で大学の医学部に在籍する中学生。中学校と大学とどちらにも在籍しているが、どうやら前作で問題を起こしたようだ。で、本作では”ネイチャー”ネタを発見し、またもや問題になる。発見したのは、巨大な卵(細かい設定は語られないが、全長148センチ、MAXφ121センチ、MAX幅50センチ。巨大で発光する卵。しかも、孵化して大騒ぎ、ほぼジュラシックパーク。
    しかも、めっちゃ途中で終わる。ローティーン向き、というか、そのまま小学生向き。海堂本有名キャラの、ロジカルモンスター白鳥、田口センセなどがカメオで出てくる。そういえば、最近の作品は読んでいないが、昔はよく読んだなぁ、、と思った。
    ともかく、前作と、あとこの続きがすでに出版されているようなので、読んでみようと思う。

  • これは「たまご」と「ひよこ」だけではなく、「つばさ」もまとめて図書館から借りなければならなかったか(-"-;)巨大な卵から生まれた巨大な赤ちゃんみたいな生命体、最後に書いてあるとおり「これから、どうなる?(゜゜;)」というところで唐突に終わってモヤモヤする(--;)でも懐かしい人達や懐かしい場所が続々と出てくるのは嬉しいo(*゚∀゚*)o

  • 前作の細かいことは忘れてしまったけど、楽しめる。ラストが尻切れトンボなので、次巻に期待。

  • 海堂尊の本をほとんど読んだことがないので、ただただ わけわからなかった…
    そして、いのち(たまご)は、どうなったの?

  • カオルを中心に、賢い美少女美智子、暴れん坊(実は発明家御曹司)平沼、医学部志望の三田村に、スーパー高校生佐々木さんを交えて一騒動起きる…のを読んでいると、なんか、すごくズッコケ3人組に似てる気がしました。現代風ズッコケかも?
     今回はカオル出生の秘密や謎タマゴなど驚きの内容でした。残りページ少なくなるのに全く終わりが見えないと思ったら、「続く」だった。内容覚えてるうちに続きを読んだ方が良いヤツでした。

  • ジュブナイル小説.未確認生物の発見,という状況を構築し,中学生の立場と大人(というか医療関係者と官僚)の立場から状況を認識すると,かくもその後の展開が変わるのだ,という世知辛さを提示する.特段テーマがあるわけではないが,少なくとも日本とはこのような国なんだぜ,という現実を見せたかったのかしら.ジュブナイルで場を構築したから仕方がないけれど,薫と忍,そして理恵との初顔合わせは,そんな軽くてよいの…?
    ちなみに,物語は次巻で完結らしい.さて,どのように幕を閉じるのか楽しみ.

  • 東城大医学部に通う中学三年生の曾根崎薫(ステルス曽根崎の息子)。
    委員の進藤美智子、ガキ大将の平沼雄介、ガリ勉の三田村優一というクラスメイトと、秘密基地近くの洞穴に探検する。(2023年4月11日)
    中では、みたこともない巨大な「たまご(名=いのち)」を発見する。
    「たまご」は光を放ち、中身が透けるとそこには人間の胎児に似た姿が。
    東城大に通う日に先輩である佐々木アツシに相談をする。
    アツシも加わりたまごを見守ることになる。
    相変わらず藤田教授とは仲違いしたまま。(4月13日)
    4月19日、中学生達は修学旅行へ。東京2泊3日。
    薫は…セントマリアクリニック、母の元へ。
    そこで忍と再開。双子の妹。
    衝撃の事実を忍から聞き、夜のバーへ。
    そこでは忍の弓のないバイオリンと、歌を可視化出来るSAYOが歌う。
    帰りの新幹線で「たまご」の異変で、平沼の家にお泊り。
    4月20日。
    たまごが孵化し、アツシは如月翔子を伴ってやってくる。
    産まれてきたのは普通の赤子と変わらないが、サイズが大きすぎ。
    中学生が洞窟で育てられないので、オレンジ病棟に預かってもらうことになった「いのち」。
    4月27日。グッチー(田口教授)登場。赤城は引き下がる。
    高階学長に相談。沼田先生も影を出す。
    5月3日。ついに忍がママと一緒に桜宮にやってくる。
    忍ママの理恵、薫のシッターみどりはマドンナ・ヴェルデでのメインの二人。
    いのちの件で理恵も参加することに。
    5月8日。理恵も参加する事になった臨時教授会。
    小原紅と、白鳥圭輔が登場。
    5月11日。
    新種発表として大学が開いた会見に、小原が乗り込んできて、いのちを連れ去る。
    一緒に美智子も。
    国が出てきて、未来医学探求センターにいのちは運ばれた。
    運ばれた先でアツシと話、家に変える男子3人。

    最終バスで家路について、一人夕飯を取る薫。
    いのちを取り返したい。
    その決意を新たに、ナニカを決断する。



    なんでも良いけど、久々に桜宮が勢ぞろいしてて凄すぎ。
    クロスオーバーが凄すぎるんですけど(^_^;)
    久々の中学生トリオ、大活躍中で、薫は忍と対面。
    グッチーやら白鳥やら、盛り沢山。
    途中で話は終わるけど、それはそれとして。
    また、いつもの面々に会えた気がして嬉しい。

  • 【請求記号:913.6 カ】

  • 挿絵がヨシタケシンスケさんで嬉しかったけれど、厚生労働省の火くいどりの白鳥さんが出てきて嬉しかったけれど。。。。この終わり方は、どうよ!?

  • 初めて海堂さんの本を読みました。
    軽いタッチで読み進めやすいですね。
    一冊で完結しなかったことが、想定外。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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