- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041114391
感想・レビュー・書評
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明治、大正、昭和の文豪たちが登場する短編リレー。
どっぷりミステリーって感じではないけど、読みやすくてあっというまに読了。
作り話だとしても文豪を絡ませた話は、元ネタを知ってるだけにその人の新しい側面を発見したみたいで面白い。
また他の文豪での話も読みたい。 -
大正時代の文豪たちを取り上げたミステリー短編集。ミステリー的な展開は少なめですが、誰もが知っているであろう名だたる文豪たちが繰り広げる展開は、これが大正浪漫なんだろうな思わせるユニークさもあって面白かった。短編集だが、連作風に鍵となる物もあり、文豪を取り巻く人々の繋がりにニヤリ。
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面白かった。どこかで見たような作者名だなと思ったら、読んでみたいと思っていた本の作者さん。試しにと読んでみたら雰囲気がとても好みで、現実とフィクションの絶妙な混ざり方が違和感なく読めて良かった。連作と言えるほどではないけどこういう別の作品の登場人物が他の作品にも出てくる短編集好き。
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まず、野口英世の娘を読んで、渡辺淳一さんの「遠き落日」を思い出した。そこに出てくる野口英世は偉人とは思えないほど常識外れの人物として描かれており、金に無頓着で人に無心はするは借金は踏み倒すは、それでも援助をする人がいた。この本で書かれている野口英世そのままであった。次に八編の短編が若干の繋がりがあったことと出てくる人達が大正時代を生きた有名人だという驚き。全体にノンフィクションではと思わせるような内容だった。あと宮沢賢治と柳田邦男と南方熊楠の遠野での出会いはロマンを感じた。とにかく面白かった。
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近現代の著名人にまつわる8つの短編ストーリー。
名探偵はたしかに生まれた。どの話も結末であぁ、そういうオチか、と思える内容。面白かった。
130冊目読了。
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意外といっては失礼ながら意外に面白かった。大正時代に活躍した文豪やら博士やらを登場人物にした短編集。人選が絶妙で詳しく無くても分かるのが良い。「夫婦たちの新世界」がベストで種明かしが論理的でかつ自分が思っていた方向に進んで読んでいて楽しかった。基本歴史には疎いのだが「大正浪漫」とはこういうものを指すのだなと感心してしまった。青柳さんは別作品でもあるように史実をベースにミステリを掛け合わせるのが上手い様に思える。まあ本作品はミステリ要素少なめですが。