コミュ障探偵の地味すぎる事件簿 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041116289

作品紹介・あらすじ

藤村京はいわゆるコミュ障。大学入学早々、友達作りに出遅れ落ち込んでいると教室に傘の忘れ物を見つける。だが、人と話すのが苦手な藤村は忘れ物をした状況を独力で推理して持ち主を突き止めようするが!?

感想・レビュー・書評

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  • 「吾輩はコミュ障である。名前をまだ呼べない。」

    似鳥鶏さん初読みの本作『コミュ障探偵の地味すぎる事件簿』の概要と感想になります。

    千葉の房総大学法学部に入った藤村はコミュ障である。コミュ障にとって入学後の自己紹介など、人生で最大の課題と言える。この冒頭の自己紹介の件から藤村の心理描写には凄い共感しました。自分の番が迫るに連れて心臓がバクバクし、自分の直前直後の人の自己紹介の内容など、記憶の彼方へ…。

    いやぁ〜、その気持ち分かるなぁ〜と思う私も実はコミュ障なのですかね?
    そんなことを気にしながらも、数々の日常で起きた事件を小声で推理する所は独特な味わいがあり、楽しめました。

    • bmakiさん
      むっちゃコミュ障の私には、マメムさんのコメントが突き刺さりました!!!

      心臓バクバク、今でもしょっちゅうです(^◇^;)

      今、会...
      むっちゃコミュ障の私には、マメムさんのコメントが突き刺さりました!!!

      心臓バクバク、今でもしょっちゅうです(^◇^;)

      今、会社でpowerBIの勉強会をやっており、今度その発表会があるんです。
      私は発表者ではないのですが、自己紹介の部分だけメンバーも発表しなければいけなくなりました(-。-;

      もう、たったそれだけで会社に行くのが嫌になります(~_~;)

      あーーーー
      発表会10月の終わりなのに、もう嫌過ぎて会社行きたくないーーーー。
      2023/09/13
    • マメムさん
      bmakiさん、コメントありがとうございます。

      自己紹介って毎回悩みますよね。
      その時の第一印象が、その後を左右するとか本当に嫌で仕方がな...
      bmakiさん、コメントありがとうございます。

      自己紹介って毎回悩みますよね。
      その時の第一印象が、その後を左右するとか本当に嫌で仕方がないです(^_^;)

      発表会の自己紹介は無事に終われることを願っています^_^
      2023/09/13
  • 読めば読むほど細かなことに気になりすぎて
    自分もコミュ障になりそう笑

    推理力は抜群だけど、それが故の孤独感も絶妙。

    • マメムさん
      初コメです。
      冒頭の自己紹介の件が私は大好物です(笑)
      初コメです。
      冒頭の自己紹介の件が私は大好物です(笑)
      2024/02/18
  • コミュ障の主人公で探偵小説を成り立たせてるのがすごい。コミュ障ゆえにセリフは少ないですが、地の文ではくどいほどしゃべる。主にマイナス方向に。似鳥鶏作品に慣れている人なら、あとがきに雰囲気がほぼ全編といえばわかりやすいかも。
    主人公含めキャラが魅力的なので単発で終わってほしくないなぁ。

  • なかなかのコミュ障の大学生が主人公。

    鋭い観察力で、大学生活の中で起こる事件を解決していく。
    色んなコミュ障な人が現れて面白かった。

  • 文庫化にあたり、タイトルを変えたようですがこのタイトルの方が惹かれます!
    そして主人公 京くんのコミュ障っぷり!
    自分も当てはまる部分もあるのですが、思わずクスッとなったり時には公共交通機関内にも関わらず、声にだして笑いそうになりました。
    そんな場面もありますが、決してバカミスのような感じではなくて、私の大好きなこの世の何処かで起きてそうなことばかり!
    気軽に手に取れて面白い♡
    この先生の別作品も気になりました(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

  • 感想
    登録前に読んでる

    青春日常ミステリ。
    実はあまり読まないジャンル。
    でも面白かった!

    傘の置き忘れから持ち主を想像する……
    とか身近にありそうな日常ミステリはロマンがあるよね。

    何の変哲もない日常でも視点を変えて見渡せば自分の世界にも謎はあっていつだってホームズになれるかもしれないみたいな。

    とても読みやすかった。

  • 読了。コミュ障の藤村と大学で出来た仲間が日常の問題を解決していく。似鳥鶏さん初読みでした。人と関わる中での悶々とした気持ちは凄く良くわかるけど、ちょっとネガティブすぎて、引きずられそうになった…。でも、日常ミステリー好きだなぁ。

  •  いつもの、そして安定の似鳥さん。綿密な推理組み立てと息継ぎを忘れているかのような地の文、豊富な無駄知識&愉快な脚注は今作でも健在です。

     とは言え、他シリーズと比べるとマイルド似鳥さんかも……? メインメンバーは最終的に四人になるのですが、動物園シリーズ等の個性派な四人と比べるとかなり「普通」の印象。というか、動物園シリーズがぶっ飛びすぎてるんですが(笑)
     藤村くんは言うほどコミュ障でもないよなぁ、なんて思いつつ、でも「自称コミュ障」による怒涛の自己分析は、なるほどと思える視点も多くて面白かったです。

     そしてあとがきで全部持っていかれるのも毎度お馴染み。当面ラングドシャ見るたび笑っちゃいそう……(笑)

  • 第一話 論理の傘は差しても濡れる
    第二話 西千葉のフランス
    第三話 カラオケで魔王を歌う
    第四話 団扇の中に消えた人
    第五話 目を見て推理を話せない

    コミュ障、上等じゃないですか。程度の差こそあれ誰でもコミュ障の部分はあると思うのです。
    人見知りする私でも、初対面なのに頑張って平気なふりをしています。なので、人見知りなのを誰も信じてくれません。
    みんな一緒じゃんと思えば開き直れるものです。
    わはは………

  • 最近、コミュ障なことがトレンドなのか、古見さんとかも人気があるようだ。

    で、めでたく大学生となった藤村くん(コミュ障)が、入学早々にやらかしてしまうのだけど、持ち前の推理で置き忘れた傘を持ち主に返しに行ったことから、少しマシな感じに学生生活が進みます。
    周りから浮いているとそれなりに自覚している加越さんや皆木さん(二人とも美人)との今後もやはり気になるところです。いや、これ、もうリア充じゃね?
    というのが感想です。
    これはもう続編あるでしょう。

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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