逢魔宿り (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 340
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041123386

作品紹介・あらすじ

元編集者で現ホラー・ミステリ作家の「僕」のもとに、昔仕事をしたデザイナー・松尾から連絡が入った。「小説 野性時代」に連載している連作怪奇短篇について、話したいことがあるという。各短篇は、それぞれ他人から聞いた体験談を基に小説化したもので、松尾とは何も関係がないはず。訝りながら家を訪ねた「僕」に、松尾は三十年前の出来事を語りだした。それは、日課の散歩中にある四阿で出会った、怪異譚を語りたがる奇妙な一家の話であった。子供時代に山小屋で遭遇した怪異、障子に映った奇妙な影絵、宿直していた学校で起きた異変。彼らが怪異譚を語るたび、なぜか松尾の近隣で事件が多発し……。(「逢魔宿り」) ほか、「お籠りの家」「予告画」「某施設の夜警」「よびにくるもの」の4編を収録した、珠玉のホラー連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 怖!不気味〜!!!笑
    家にひとりでいるのが怖くなる1冊…
    読みやすいし良かった○

  •  最後の『遭魔宿り』でぞっ(-"-;A ...アセアセ

     ホラーはこうであってほしいという私の欲望は満たされましたので、満足です。
     面白かったですし♪

     家の構造。続く怪異がねぇ、民俗学ぽくてたまらなかったです。

  • ゾワゾワ恐ろしい…雨の日とドアチャイムが怖くなった。「よびにくるもの」が1番怖かった。

  • 怖かった~
    怖いのに読む手を止められず。
    雨降り夜に家人が出掛けた家で1人読んで、後悔した 苦笑
    最近になって三津田信三を知って、作品を何作か立て続けに読んだけど、読んだ中ではこれが一番面白かった!

  • そこまで怖くないがちゃんとホラー。
    とくに【よびにくるもの】は、徐々に迫ってくる怖さがあってぞっとした。
    久々にホラーを読んだのでドキドキしている。

  • 名作ホラーミステリー【首無の如し祟るもの】で好きになった三津田信三のホラー連作短編小説です。

    5つのホラー短編があり「某施設の夜警」が1番面白く背筋が凍りました!想像しただけでも・・・

    連作短編となっていますがその要素は蛇足かもしれません。

  • 単行本からの再読。
    「某施設の夜警」と「よびにくるもの」が不気味で好きです。
    本書と同時に『みみそぎ』も読んでいたのですが、ノートの記録と「よびにくるもの」との似た描写に、どっちの物語を読んでいるのか分からなくなりそうになりました。
    「怪談のテープ起こし」のような単行本からの追記も期待しましたがそのままでした。

  • 4つの短編と、それをつなげるような5つ目のお話。
    どのお話もワクワクするくらいゾクッとできて良かった。
    個人的に一見関係の無い話が繋がるという展開が好きなのでとても楽しめた。

  • 5つのホラー短編集。最終話で、それまでの4話が緩ーくつながっていますが、そこはどうでもいいかな。『予告画』は絵に描いたことが現実になる不思議な少年の話。でも最後の種明かしが、少しトリッキーで、正直ちょっとわかりづらかったです。際立って良かったのは『よびにくるもの』祖母からある旧家に香典を届けてくるよう頼まれた主人公。家の人にも一切挨拶などせずに、届けるだけですぐ帰ってくるようにとのこと。しかし、ついつい家の人の頼みを聞いたことが、恐怖の始まり。旧家の雰囲気や出来事。その後始まった事件に、得体の知れない怖さがありました。これを読むだけでも、価値がありました^_^

  • 帯の「一見バラバラに見える話が、1つの企みに収斂していく」というキャッチコピーが構成のネタバレになっているような。
    ぞっと感が半減したような気持ち。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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