ファミリーランド (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 625
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041124512

感想・レビュー・書評

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  • ホラーじゃなくてSFじゃんと思ったらSFマガジンで連載してたやつなんですね。軽快で読みやすいSFでした。

  • #ファミリーランド #澤村伊智
    初めて買った角川ホラー文庫。
    短編集でした。
    SFホラーで想像するとかなりあり得るかも、と思えるリアルなゾッとする未来の話面白かった。
    読んだ人とこうなったらどうする〜?!って語り合いたい(笑)!

  • ホラーではあるのですが、SFでもあると思いました。テクノロジーが進んだ結果、こんな恐ろしい世界が来ることもあるのだなと。家族という概念は、永遠なのでしょうか?それとも旧時代の慣習として、いずれはなくなる存在なのでしょうか。

  • 生まれも育ちも阪急宝塚沿線の者としてはタイトルからしてウキウキ。しかし内容は決してウキウキできるものではありません。澤村さんってこんなSFも書いちゃうのか。連作短編とまでは言わないけれど、あらこの人という人物が後のお話にもちらりと姿を現します。

    日々の生活も出産も葬式もシステム化されて人間の考える余地なし。果たして狂っているのは誰なのでしょう。会話にしばしば登場する映画の名前や亡くなった芸能人=逸見(いつみ)さんを知っていれば、その頃が懐かしくてノスタルジーを感じたりも。

    今のお葬式の良さを改めて教えられる。

  • ホラーというより、怖いSFという感じでしょうか
    コンピューターお義母さん
    はっきり言ってめちゃくちゃ腹立ちました
    ここまでする⁉️って感じwww
    どんなに科学が進んでも、嫁いびりや介護問題
    毒親
    今の世と変わらないってことですかね・・
    ぼぎわんと違う怖さです

  • どの話も将来的に現実になってそうで、怖い
    コンピューターお義母さんとか怖すぎる

  • 毒家族小説家の第一人者だと思う。

  • 題名の通り家族にまつわる世にも奇妙な物語的な話の短編集。技術が発達した未来で起きそうな色々な問題に対してのお話で、ホラー感はなくておもしろかった。

  • 【2024年102冊目】
    よぼよぼハッカーと死後、薬で計画出産児を産む世界、匂いとビジネス婚、溺愛と束縛、介護と宇宙、葬儀今昔。家族が軸となる6つの短編集。

    澤村伊智さんといえばデビュー作からしてホラーのイメージが強く、本作の帯の煽りも「澤村伊智の描く家族がいちばん怖い。」でしたので、結構覚悟して読み始めました。が、こんなにヒューマン小説としての意味合いも強いなんて聞いてないんですけど…?

    最初の「コンピューターお義母さん」から最後の「愛を語るより左記のとおり執り行う」までに至る温度差のアップダウンが過ごすきて、風邪を引くかと思いました。風邪はひかなかったけど酒はめちゃくちゃ進みました、すごい飲んじゃった…

    後半になるにつれ、ヒューマン小説とカテゴライズさせる話に変遷していき、今作の「ファミリーランド」というタイトルが包括的だなぁと思うに至りました。

    どのお話も今より先に有り得るであろう未来を描いているのももちろん面白いのですが、懐古するような話(特に最後の話がそうですね)も上手く取り込んでいるのが素晴らしかったです。

    素敵な作者さんで、ますます好きになりました。

  • SF×家族=ホラー

    嫁姑、妊活、婚活、毒親、介護
    科学が進歩して便利になった排反で
    こんな地獄のような世界になるなんて………

    ホラー=心霊系だと思っていたので
    心霊系はとても苦手なので通常手を出さないんだけど、
    この本、ハードカバーの表紙は
    少しもホラー感出してなかったので
    単純にSF×家族の不穏そうな話として
    ずっと文庫化待ちしてたら、
    ホラー文庫として出てきたのでどういうこと??
    と思ってたら……

    ホラー=戦慄、恐怖 が本来の意味なんですね
    めっちゃくちゃホラーだった!!!
    ただでさえ家族問題系は
    怖いもの見たさで手を出しているところがあるのに
    そこに科学の進歩が加わると
    こんな地獄のような世界になるなんて…
    しかもそれはとても非現実的なものではなく
    絶妙に""ありうる""と思わせるあたり
    すごくいやーーな気持ちにさせてくる
    にんげんこわい。
    だがおもしろい。

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著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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