小説 すずめの戸締まり (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3825
感想 : 236
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041126790

作品紹介・あらすじ

九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽は、旅の青年との出会いから、全国各地で開かれた災いの元となる「扉」を閉める旅へ出ることになる。過去と現在と未来をつなぐ、“戸締まり”の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 実は映画をまだ見たことがなかったけど、気になっていたので読みました。丁度、今週の金曜ロードショーはすずめの戸締まりなのでみたいと思う。面白いし、感動できる。最後にでてくるあの日とは私はこの日なんだなと自分なりに解釈しています。すごく面白かった!

  • 小説は読んでいませんが、映画観てきました。
    ある日突然街全体が廃墟となってしまったところに、「ここから先、危険」と札があり、立ち入り禁止となっているところに、この世と“常世“(とこよ)とを仕切る扉がある。常世にはとてもきれいな星空があるが、そこからミミズが空高く這い出すと地震などが起こって沢山の死者が出る大災害が起きる。それを抑えるために、ぴっちりと扉を締める“閉じ師“という仕事を代々する人がいるとは知らなかった。そして、閉じ師だけではミミズを押さえられないので、重しとなる石が置かれているということも。すずめには何故か常世が見える。
    この世が表で常世が裏?いえいえ、思えばこの世なんて大宇宙の中のたった一日の昼間のようなものなのかも。常世のことはファンタジーではない。生きている人間の五感では認知出来ないだけで、確かにあるのだろう。たとえば聞こえる音も人間とネコとでは周波数が(たぶん)違うように。
    新海監督の絵は、やっぱりきれいだなあ。空とか水とか、米粒の輝きとか^ - ^。
    映画が終わってから「それにしてもどうしてあの猫はすずめのことが最初からあんなに好きだったのだろう‥」と思いながら 映画館の入り口でもらった冊子をめくってみた。
    なんとスピンオフ小説だ。新海監督やるね。

    • 土瓶さん
      何一つ、もらえませんでしたっ!!
      (´;ω;`)
      差別ですね。
      瓶差別です(笑)
      何一つ、もらえませんでしたっ!!
      (´;ω;`)
      差別ですね。
      瓶差別です(笑)
      2022/12/25
    • Macomi55さん
      土瓶さん
      えっ?土瓶さんもらい損ねただけじゃ…。そういえば、私の前に入った人もスタッフの方が渡そうとしてるのに気付かず、入っちゃってましたよ...
      土瓶さん
      えっ?土瓶さんもらい損ねただけじゃ…。そういえば、私の前に入った人もスタッフの方が渡そうとしてるのに気付かず、入っちゃってましたよ。土瓶さんもう一回見に行ってもらってこなくちゃ。
      2022/12/25
    • 土瓶さん
      電車代かかるのでもういいです(¯―¯٥)
      電車代かかるのでもういいです(¯―¯٥)
      2022/12/25
  • 去年の秋、大量に流れていた映画の予告編を見て、面白そうだと思っていた。
    映画館に足を運ぶ習慣がないので本を手に取ってみたが、どうやら、この方の作品は映像で楽しむもののようね。
    「小説」と銘打たれているが、物語は平板で展開は安易、表現は単調で、最後まで興を惹かれなかった。

    • ニセ人事課長さん
      マメムさん

      いつもレビュー読ませていただいています。
      コメントありがとうございました。

      「言の葉の庭」や「君の名は。」はとても...
      マメムさん

      いつもレビュー読ませていただいています。
      コメントありがとうございました。

      「言の葉の庭」や「君の名は。」はとても好きな作品なので、この作品を楽しめなかったのはかなり残念なのでした。
      かなり年を喰ってきたので、ついていけなくなってきているのではと、いささか不安なところもあったりで。

      改めて映像が流れる時に楽しめればと思います。
      2023/03/15
    • マメムさん
      ニセ人事課長さん、お返事ありがとうございます。

      上から目線の新米読書家のレビューを読んで頂き、ありがとうございます♪

      『言の葉の庭』も『...
      ニセ人事課長さん、お返事ありがとうございます。

      上から目線の新米読書家のレビューを読んで頂き、ありがとうございます♪

      『言の葉の庭』も『君の名は。』も淡く切ない恋愛模様であったりと素敵な作品ですよね。
      「年を喰ってきた」と仰られても、新海誠監督作品は万人の心に同調する力があるので、いくつになっても届く所があると思います。

      私は本作が積読ですが、読了後のレビューで映画との比較を書こうかなと思っています。テレビ放送を観る機会の参考にして頂けると嬉しいです♪
      2023/03/15
    • ニセ人事課長さん
      マメムさん

      レビュー、お待ちします!
      マメムさん

      レビュー、お待ちします!
      2023/03/15
  • 今年映画公開の原作読んでみました。
    『君の名は。』『天気の子』は映画を観たので、この小説を読んでいる時も綺麗な風景が浮かんできました。
    天災、少女、男性と前作と組み合わせが重なるのは監督の好みでしょうか。
    今回の天災は地震がテーマなので身近に感じました。
    ダイジン(要石)を追っていく先で主人公が出会う人達が良い人達ばかりでラッキーだなと思いました。
    女子高生の計画無しの一人旅の現実は、通報されて警察が来るか、もっと怖いめに会うかと‥フィクションだからだけど。
    途中で登場する芹澤さんがなぜこんなにも親切なのかも謎です。
    草太さんと友達と言うだけでここまでするのには何か理由が有るのか無いのか。
    ダイジンの「だいじんはね一すずめの子には なれなかった」で泣いてしまった。
    今回、主人公よりダイジン目線で感情移入してしまったので。
    人間界側はハッピーエンドだけど、ダイジン目線だと寂しい。

  • 2022年8月角川文庫刊。書き下ろし。鈴芽と草太の6日間の冒険とその後日譚。のっけから別の世界への扉が登場して、鈴芽が、扉を閉めるダイナミックな展開は、シーンが目に浮かぶようです。封印とか、要石というアイテムの使い方も面白い。以降このハイテンションなノリでの展開は楽しく、面白かったです。東日本大震災をイメージさせるシーンがあり、ここはムズかしいものをもってきてるな〜と思いました。記憶がまだ生々しいので一気に現実世界に戻ります。

  • 以下、本作と前作のネタバレを含む。

    最近の新海誠の作品は
    ・自然災害
    ・2つの並行世界
    をテーマに物語が進行する。彼は高校生にセカイの運命を委ねるのだ。

    前作、天気の子では社会システムよりも個人を選んだが、本作ではいわゆるハッピーエンド的に終わり、物語としてはそこまで味がなかったように思える。

    ただ共通して言えるのは、目に見えないところで、社会システム内部で個人が犠牲になっているということを、彼の作品は我々読者に突きつけるのである。

    • ぷらんくさん
      珈琲さんお久しぶりです!返事が遅くなってしまい、ごめんなさい。
      私もみました!すずめ、良かったですよね!
      みみずの描写、いいですよね!私も満...
      珈琲さんお久しぶりです!返事が遅くなってしまい、ごめんなさい。
      私もみました!すずめ、良かったですよね!
      みみずの描写、いいですよね!私も満足です!
      2022/12/26
    • 傍らに珈琲を。さん
      ぷらんくさん、こんばんはー!

      お忙しいのにお返事有難う御座います♪
      ここは関東圏なのですが、関ジャム 完全燃SHOWという番組に新海監督と...
      ぷらんくさん、こんばんはー!

      お忙しいのにお返事有難う御座います♪
      ここは関東圏なのですが、関ジャム 完全燃SHOWという番組に新海監督とRADの野田さんが出演されていて、お二人の関係性も素晴らしくて、より一層見て良かったと思えました♪

      すっかり寒くなりましたね。
      年末は何かとバタバタしますが、体調に気を付けて元気にお過ごしくださいね。
      2022/12/27
    • ぷらんくさん
      珈琲さんこんばんは!
      その番組、見たかったです…!
      珈琲さんもお気をつけて!
      珈琲さんこんばんは!
      その番組、見たかったです…!
      珈琲さんもお気をつけて!
      2022/12/27
  • 話題になっている映画だったけれど、映画館には行けなさそうだったので小説の方を手にした。映像として見るだけではわからない、登場人物の気持ちや、五感でいう嗅覚・触覚などを体験できる。

    日本の地下に横たわる大きなミミズは、人の去った廃墟に現れて、地震を引き起こす。過疎化や自然災害的な理由で人が住まなく(あるいは住めなく)なってしまった土地に焦点を当てていたのが面白いと思った。
    廃墟を写真に収めたアルバム集なども売り出されているように、廃墟には独特の魅力がある。そこに人が住んでいたという事実が、ぼろぼろになってしまったその家屋や土地に残っているからなのだろう。主人公たちがしている戸締まりは、そこに残る記憶のかけらを成仏させるような、そんな作業に思えた。

    そして、東日本大震災。あれからこんなにも時間が経ったのかと思わされる。流されてしまった街、燃えてしまった街、復興は少しずつ進んでいると思うけれど、まだ立ち入り禁止の区域がある。そこに住んでいた人たちの思いや記憶のことを思うと、やるせなくなる。

    君の名は。の時もそうだったけれど、映像でも見てみたいな、と思った。映画でも小説でも、どちらから入っても楽しめるのが、新海監督の作品の魅力だと思う。

  • 予告編を見て、久しぶりに映画を見たくなった。
    本屋で本書を見つけたので、買ってしまった。

    思ったことは、
    やはり新海誠さんは映画監督なのだということ。
    予告編を見たからなのだろうけれど
    この小説を読みながらも、
    きっとこういう映像なんだろうな、と
    アニメが思い浮かぶ。

    アニメの原画にこういう背景を入れて
    こういう背景音を入れて
    こういう会話をして
    キラキラした美しい映像にして
    と、なんだかイメージされるのだ。

    きっとだからすごい才能なんだろうし
    絶対映画で見た方が面白いんだろうなと思った。
    断然小説派の映画もドラマもほとんど見ない私でも、そう思った。

    批判ではないんです。
    ただやっぱり小説家さんの作品ではないなと感じたという。
    思い込みもきっとあるんだろうけれど。

    内容は、よく分からない部分も多かったけれど、
    私が受け取れたのは、
    いつか明るい未来がくるのだから苦しい今の状況に飲み込まれないで埋もれないで前を向いて進んでいこう、というメッセージ。
    きっと。

  • すごく気になってたんよ!映画みんな見たっていうし、なんか賞もとったし、もう絶対面白いんだろう、って思ってた。もうすぐ、金曜ロードでやるから、先に読もうと思ったの。ふんす!(鼻息)
    <こっから感想>
    戸締りってなんのだろう!って思ってたんだけど、最終的にわかってスッキリしたよ。(スッキリしなければ異常だね)ダイジンが敵だと思って心の中で「可愛いけどやっちゃいけない事があるんだよう、ダイジン!」って思ってた。最後、敵じゃないのを知って、恥ずかしくなったよ。(わぁー、私とすずめ達の早ちとりでしたかーっ\(//∇//)\)ってね。
    日本の地震をミミズがやってるって捉えてるのが面白いよねぇ。^_−☆すごい想像力!うん!
    それでね、最初すずめが夢を見ているってところでさ、そこはなんと幼き頃母を探しに、ミミズのいる世界に迷っちゃったーっていうシーンだったんね。最後に全部繋がると、ファーッ!ってなるよねぇ。╰(*´︶`*)╯私それになったんよ。

    *ଘ( •ᴗ•)༳࿐͙°⑅*✩*⋆¸¸.*わはー

  • テレビで冒頭12分のシーンを見て、これは!!と気になり読み進めました。

    扉を探してあちこち旅にでるのですが、まさか最終的にあそこに繋がるとは思いもよらず…そうきたか!と驚くと共にリアルタイムで起こった出来事も脳内で同時再生されてしまい、涙が止まりませんでした。(地震のシーンが多々あるので苦手な方は心が落ち着いている時に読まれる事をお勧めします。)

    これが映像としてどう表現されるのか、他の幻想的なシーンとの対比も気になる所です。
    小説版では私の拙い想像力では追いかけられない描写もあったので、映画も楽しみにしています。


    全体を通して好きな作品だし、飽和した悲しみを抱えたまま、優しく背中を押してくれる気がしました。

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著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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