火狩りの王 〈四〉星ノ火 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.09
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本棚登録 : 258
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041128916

作品紹介・あらすじ

ついに神族の住む神宮に到達した灯子たち。世界の命運を懸けた、神族との戦いが始まる。激闘の末、灯子たちが見たものとは。そして、〈揺るる火〉と世界の運命は?壮大なスケールで描かれる傑作長編ファンタジー、堂々完結!

感想・レビュー・書評

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  • なかなか、終わらせ方に複雑な思いでいる。
    以下、ネタバレ含みますので、注意。



    ハッピーエンドにしてくれと言いたいわけではないんだけれど……。
    結局「揺るる火」は、灯子がいることといないことで、選択の結果を変えただろうか。
    彼女の「選択できない」思いは、果たして星を滅ぼす決定打となったかというと、疑問だったりする。

    そして、灯子に託されたはずの「火狩りの王」の称号は、あっさりと明楽さんに渡されてしまう。
    明楽さんが一番背負い続けて、大変だろうに、まだ背負わされるのか!
    と思わず、驚いてしまった。

    一方で、治癒の神族パワーがあったりするくせに、緋名子ちゃんは人間には戻らず、苦しい。
    何も悪いことしていない、のなら、せめて楽な道を選ばせてやってくれと願う。

    これは一つの結末の在り方なんだろうけど、灯子たちのレジスタンスは、真実を突き止められたとは言えても、現実を変えられたとは言えないような気がする。ディストピアファンタジーだったなぁ。

  • 第1巻からはじまる序盤は興味を持って読みはじめましたが、終盤に近づくにつれてだんだん疲労感が・・・
    なんとか読み終えたという感じです
    作者もなんとか描ききったという感じがします

    上橋菜穂子さんの作品よりも想像力がいり、ファンタジー度は高めです
    終盤は主人公達の思考が混乱しているのか、著者の思考が混乱しているのかといった様相でした

    去ったキャラクターと生き残ったキャラクター、その差はどこにあったのか
    生き残った者たちも万全ではなく・・・
    この後半を映像化するのは、大変そう

  • ようやく終わったというしんどい4巻でした。著者の独特の言い回しと、どの陣営が味方なのかわかりにくい構図が物語を難しくしている気がしました。また、なぜ、灯子なのかも、正直よくわからず。全てがモヤモヤした読書でした。

  • 久しぶりに怒涛の没入っぷりで
    読み切りました!

    …が、もやもやする部分も残ってしまった。
    最後は発火病の謎が解けて
    何らかの対処法があきらかになると
    勝手に思っていたものですから。
    あと、綺羅と両親の関係性。
    なんであんな距離感だったのか
    私には最後まで腑に落ちなかったわ。

    とにかく、灯子がとても頑張り屋さんで
    その行く末を案じて読みました。
    これは「人」が
    他者に委ねていた生きる術を
    自分たちのもとに取り返す物語だったのかなぁ。

  • 一言でいうとしりすぼみ。灯子の影の薄さよ。

  • 同じところをぐるぐる回っているようなまどろっこしさに辟易した。もう一回読みたいか、と言われたらNOだ。

  • 話は面白いのだけど,文章のテンポが悪くて読みにくかった(特に戦闘のような動きのある場面).ボンズあたりがアニメ化したらすごく良いのができるんじゃないだろうか(押井守が構成・脚本を担当しているアニメはwowowでしかやってなくて,残念ながら未見).

  • 3巻目の序盤までは面白いと感じたけど、だんだん話のテンポが悪くなって、苦しい展開がひたすら続いていていたイメージ。
    4巻はラストに入るまでは読み進めるのがかなりしんどかった。
    終わり方がちょっと腑に落ちなくて、個人的にはあんまり好みじゃ無い結末だったかな。

  • 途中から読むのしんどかったな……いろいろな意味で。個人的には、ラストはかなり消化不良です。

  • 4巻まで読んだのに、消化不良な気持ちになった。
    灯子がいつどんな活躍をするのかと、今か今かと待ち望んでいたのに、千年彗星が灯子を選んだ理由(眺めていた人間たちに似ている)に繋がるからか「なんだかなぁ〜」と思ってしまった。
    急に色んな人が、実は!の登場も、またかとため息が出る。
    ただ、要所要所感動出来るところもあるので良かったかな。

    世界観とか設定が最高に面白いし好みなのに、登場人物の成長をあまり感じられなくて、そこに期待している方にはオススメできない。

    多分、私の読書力の問題だとなのだろうが、3巻以降足場がとにかく崩れて、どこに居るのか全く分からなくなった。一旦別れた人とすぐに再会して、で?ここはどこ?と何回もページを戻るハメに…。
    多分番外編も読むけど。月一ペースで間に数冊挟んだ読書だったので、今度は頭から最後まで読み直そうとは思います。

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著者プロフィール

1984年、兵庫県生まれ。児童文学作家、日本児童文学者協会員。「雨ふる本屋」シリーズなど児童書のジャンルで活躍する中、2018年に冒険ファンタジー『火狩りの王〈一〉 春ノ火』を刊行、同作は全5作のシリーズとなりのちにアニメ化するなど大きな話題となる。他の著書に「すすめ!図書くらぶ」シリーズ、『魔法の庭へ』『日曜日の王国』など多数。

「2023年 『ネバーブルーの伝説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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