- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041132159
作品紹介・あらすじ
パッチワーク・ガール。そう。
私は継ぎはぎ娘。
その傷痕の下には私のものではない臓器が埋められている。傷痕を見ていると皮膚が透けて、臓器がゆっくりと蠢動し、じゅくじゅくと液体が染み出してくるのが見える――。
豚の臓器を全身に移植された少女の絶望を描く表題作ほか、圧倒的な知識と想像力で描き出された2編を収録。
『玩具修理者』『アリス殺し』を生み出したグロテスク・ホラーの鬼才による、内臓の匂い漂う傑作短編集が新装版で登場!
感想・レビュー・書評
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3つの短編が収録されています。グロテスクな表現はありますが、それよりも読んだ後の後味の悪さを感じました。
最初の人獣細工は、臓器移植といった現実にある事が含まれていますが…。主人公の私はいったい何者なのか?という哲学的な考えの揺らぎを感じました。あとは主人公の父親の倫理観を疑ってしまいます。
2つ目の吸血狩りは、いとこのお姉さんを吸血鬼から救おうとする少年の話です。が、少年が倒したのは本当に吸血鬼なのでしょうか?結末はどちらでも捉えられます。吸血鬼ではなかった場合だと少年はこの後さらに何人か倒していることが冒頭で示唆されていますので… 後味が悪いです。
3つ目の本については、同級生から送られてきた本がきっかけで展開されていく物語です。読んだものを支配し奇怪な行動に走らせるのは、クトゥルフ要素を感じられます。果たしてこの同級生は実際に存在するのでしょうか? -
2023/04/28
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唯一無二のホラーなのに、もう新作が出ないのが寂しい。グロだけどただのグロじゃない、邪悪な愛情と美しさが詰まった描写。
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面白かった
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短編小説が3話入っている
人獣細工しか読んでないけど
今の技術だと実際に有り得ない話でも無い所が
妙に現実味があって ゾクッとした。
豚の身体で人間の脳なら 人間の身体で豚の脳なら
その物体は豚なのか人間なのか答えは様々別れそう
少し言葉が難しくて調べながらだったけど
新しい言葉を覚えられて良かった -
3話収録の短編集。どれも面白かったが、グロい、エグいと聞いて覚悟しすぎていたのか、どれも思っていたほどのグロさではなかった。
話としては「本」が面白かった。 -
この手の小説はお初でした。
整うの真逆な感じだけど、それがまた新鮮で良い。