警視庁アウトサイダー The second act 3 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041133170

作品紹介・あらすじ

■連続テレビドラマ化! 話題沸騰の人気シリーズ■

桜町中央署刑事課に突然、新人刑事・水木直央の母、真由が訪ねてきた。
事故か自殺とされた知人が、殺されたかもしれないというのだ。一方、警察幹部や鷲見組が関わる不正事件にも動きがあり……。

感想・レビュー・書評

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  • 第二シリーズ完結編。
    水木直央の設定や結末はドラマとは違うので、先に完結したドラマとは違うものが読めて良かった。

    前作で不協和音となった蓮見、架川、水木の刑事トリオ。
    蓮見は父の冤罪事件の真相を徹底的に明かすまではと気を許さず、架川は架川で二人に内緒で兵庫県警のマル暴刑事・樋口に力を借りている。そして水木は祖父・津島の悪事に気づき始めながらも祖父を信じたい気持ちとの間で揺れ動く。
    それぞれが秘めたものを抱えたまま、ついに事件の本丸、鷲見組と津島に迫る。

    内容は以前も書いたが、黒川博行さんの〈疫病神〉シリーズのような感じ。だがそこは加藤さんらしく軽快なテンポで進む。
    時にコミカルに時にシリアスに、時に苦く時にホッとさせてくれる。
    解説でドラマ版のプロデューサーが書かれている通り、この『絶妙な塩梅』が私も好きだ。だから加藤さんの作品を読みたくなるのだろう。

    終盤で本庁警務部の若井が再登場。監察官に任じられたとのことで今後も絡みがあるのだろうか。
    蓮見、架川、水木のトリオが継続というのは嬉しいし、個人的に好きな鑑識・仁科と架川との攻防も続きそうだ。
    これでめでたしめでたし…と思っていたら、最後の最後に爆弾が投げ込まれた。
    確かにこの問題は重要。
    ということは、第三シリーズ決定ということか。
    どのように完結させるのか、見守っていきたい。

  • ここで綺麗にまとめるかとも思っていたんですが、おお、確かにその問題が残ってましたね。

    ドラマは次の回で終わりですが、続けてやってもらってもいいなぁ。

  • 感想
    凸凹トリオで、警察庁の土地払い下げ問題に切り込む!

    最後の最後は全部自供だけで証拠固めあいていったが、違法捜査もあり、かなり綱渡り感があった。

    本当の世界でもこんなに悪を一網打尽にできたらいいなぁと思うが、実際は何処かの時点で真実は闇へという感じ。警察物小説を読めば読むほど、警察ほど信用がないところはないという感じが。。。

    あらすじ
    一つ目は、会社の金を横領した社員が溺死体として発見された。妻の証言から事件と疑い捜査する。

    二つ目は、鷲見組との直接対決。鷲見組が半グレ集団と組んで、高齢者ビジネスに取り組み、金儲けをしようとしていた。そのために警視庁から払い下げられた土地を取得しようとしていた。以前、半グレが自供した録音データを基に、鷲見組と対立する一途会と組んで、鷲見の自供を引き出す。さらに鷲見の自供を基に警察OBに切り込み、無事一網打尽にした。

  • 直央の母・真由が中々チャーミングでお気に入りです。そして、いよいよ佳境へ。

    直央の祖父・津島の悪事を暴くべく、桜町中央署トリオが少しずつ津島へ近づいていく姿に、直央の成長を感じました。

    そして、又もラスト不穏な動きが…
    3rdステージへと続くのが楽しみです。

  • 『警視庁アウトサイダー』シーズン2の完結編。
    シーズン1から続く因縁が解消され、ハッピーエンド…と思いきや、最後にシーズン3を示唆させる一文が!
    どう着地するかはわからないけど、シーズンが続く限り追い続けたい

  • シリーズ完結かと思ったら、最後の1ページでびっくり。第3シリーズへ継続間違いなしやね。それはさておいて、無事第2シリーズは完結。テレビドラマとは全く違う話だけど、これはこれで面白かった。まあ、次のシリーズも読もう。きっと3部作で完結と思うし

  • シーズン2最終巻。凸凹トリオが互いを疑いながらも手を組み事件を追う姿にグッとくる。手嶌さんが更に好きになる。あと手嶌さんとやり合う蓮見も好き。基本蓮見贔屓やねん。トリオの今後が気になるところに最後のページ!待ってシーズン3はまだ??

  • 大きな事件が動いた。
    最後、また気になる展開で終わる。

    解説の言葉が心に残った。

    意訳
    白か黒かの二択しかなく追い詰められる世の中で白と黒が混じり合った人たちが躍動する

    なおの母、真由のことば
    秘密があるのは悪いことじゃないし、秘密を抱えていても貫ける正義はある

  • 3人ともが、全部を伝えることができないまま進む事件。
    直央もだいぶ架川や蓮見に鍛えられて視聴して微笑ましい。
    (でも、直央母の出しゃばりっぷりは、ちょっとひいた。)
    直央の祖父も関わる事件は一応の決着を見て、シリーズ完結かな、と思わせておいて、あれはまだ続きがありそうな。
    なんだか、またしても大事件の予感だ。
    待ってまーす。

  • これで終わるのかと思ってたけど、まだ続くみたい。
    最後の最後、凄く気になる終わり方だった。
    次こそ全部解決するのかな?
    楽しみ。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。2003年「インディゴの夜」で第10回創元推理短編賞を受賞しデビュー。同作は書籍化され大人気シリーズとなり、ドラマ化、舞台化、コミック化された。他著に「モップガール」シリーズ、「アー・ユー・テディ?」シリーズ、『チャンネルファンタズモ』『ご依頼は真昼のバーへBarホロウの事件帳』『風が吹けば』『桜田門のさくらちゃん』『学スクール園王キングダム国』『ゴールデンコンビ 婚活刑事& シンママ警察通訳人』「メゾン・ド・ポリス」シリーズ、『警視庁レッドリスト』などがある。

「2023年 『警視庁アウトサイダー The second act 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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