役職定年 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 91
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041135709

作品紹介・あらすじ

生命保険会社・永和生命では、70歳までの定年延長を目指している。一方人事部の加納は、高齢者のやる気のなさに手を焼いていた。彼らは朝早く出社するものの、仕事もせずにふらふらと社内をさまようことから、“妖精さん”と呼ばれていた。上長に命じられ、“妖精さん絶滅作戦”に乗り出そうとした矢先、会社を揺るがす大問題が発生してしまう。

感想・レビュー・書評

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  • 作者さんの『ちょんまげぷりん』が好きだった。
    人と仕事との様々な関わりかた、というのが根っこの一つにある方なんだろうなぁ。
    役職定年前後で、ほとんど仕事をしないで社内をふらふらしている人たち通称“妖精さん”と、彼らを合法的に追い出すよう言われた中途採用の人事社員。
    序盤はあまりいい気分ではなく、読み続けるのをためらったが、女帝の辺りからはスイスイ読めた。
    結末についてはちょっとありがち感はあるし、かなりの力業ではあったものの、このテーマでできる最善だろうと思う。

  • 【Entertainment】役職定年/ 荒木 源/ 20231215 / <57/1030> / <288/193336>
    ◆きっかけ
    日経書評


    ◆感想
    ・前半の、楽して仕事をしないシニアである妖精さん(ネーミングが秀逸!)vs妖精さん根絶の特命室長、の構図の話は面白かったが、ちょっとどんでん返しすぎるか。最後は妖精さんがアッサリ妖精さんでなくなり、それぞれがイキイキ仕事をするのが、ちょっとシンプルすぎはしないかとも思うけど、ハッピーエンド感はある。
    ◆引用

  • 妖精さんたちの活躍に大興奮!!

  • 主人公は人事担当。
    役職定年したシニア社員のリストラに奔走する。

    フレックスで早朝出勤し3時に帰る。
    仕事をしないのでふらっといなくなる。
    ついたあだ名は 妖精さん。
    ネーミングセンスおもろい。。

    最後はハッピーエンド。
    現実にはこんなにうまくはいかないのだろうけど。
    面白かったです。

  • 2時間ドラマを見ている様な内容でした。

  • 序盤は妖精さんたちがいかに腹立つかを巧みに描き
    あーいるいるこういう人、と思わせてくれて非常に愉快だった
    後半はその戦いを描くのだが、結末にはややがっかり
    読者が期待しているのってこういうことじゃないんじゃないかな、と思う
    胸がスカッとするようなしないような、むしろしない、かな
    けど、前半はすごく良かった

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著者プロフィール

1964年、京都府生まれ。東京大学文学部仏文科卒、朝日新聞社に入社。2003年『骨ん中』でデビュー。2010年『ちょんまげぷりん』が錦戸亮主演で映画化され、2016年には『オケ老人!』が杏主演で映画化された。著書に『探検隊の栄光』『けいどろ』『大脱走』『ヘビメタ中年!』『独裁者ですが、なにか?』『早期退職』など。

「2019年 『残業禁止』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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