- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041140178
作品紹介・あらすじ
人見知りで要領の悪い日和は、なんとか滑り込んだ就職先でも叱られてばかり。会社を辞めようか悩んでいると、社長から気晴らしに旅に出ることを勧められた。初めて行った熱海で、ひとり旅の魅力にとりつかれ、どんどん行動範囲を広げていく。日和は、仲の良い会社の先輩・麗佳の結婚を機に、これまで貯金をしてこなかったことに焦りを感じる。今後は計画的に旅をしようと心に誓い、9ヶ月我慢したのちに選んだ行き先は新潟・能登『のとじま水族館』!お目当ては日本でジンベエザメを飼育している水族館をコンプリートすることだった。その後も土地のおいしいものに舌鼓をうち、春日山神社、海釣り、笹川流れ遊覧船など、旅を大満喫する。ある日、麗佳から、想いを寄せる蓮斗が転勤をするという話を聞く。本人と連絡を取っているにも関わらずその素振りはなく、教えてくれなかったことにモヤモヤしていたが、それには理由があって――。今回の旅先は新潟、山口!
感想・レビュー・書評
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今回は日本海側が中心のお話が多かった。
私は酔いやすいので、日本百景にもなっている笹川流しの遊覧船には乗れないな...。
今度新潟へスノボしに行くので、出てきたお酒がぽんしゅ館にあれば飲んでみよう。越後おやじ気になったな~
能登編に出てきた重蔵神社は震災で鳥居が倒壊してしまい、イカのモニュメントも今は修繕中で見れないみたい。震災の爪痕が重々しく悲しい。
復興したら是非とも見に訪れたいな。
山口編ではついに蓮斗との関係に進展が!?
ここら辺は一気に読みきってしまった!
フグ料理で豪遊したいなー。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
なつさんそうなんですね!情報ありがとうございます。そうなんですね!情報ありがとうございます。2024/02/18
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第一話がいきなり能登で、日和ちゃんが旅した風景は、いまは見られないのかもしれないと思ったら少し切なくなる。でもきっと必ず元の姿を取り戻す。一日も早くその日が来るように応援し続けるしかない。
物語の方は、今回も大波もなく順調。流れのままに恋もうまくいく、という感じ。これはもうこの作者さんの定石なので受け入れるしかない。
新潟・村上の大洋盛は自分も好きなお酒なので、出てきてちょっとにんまりしてしまった。 -
はい、おめでとうございます〜
やっと結べましたか。
輪島とか、もう今は違う景色になってるんだろーなー。
山口は行ってみたくなった。
他はあまり興味が無い観光地だったから
流し読み〜 -
旅の過程を追いかけながら自分も旅に行きたくなる欲をかきたてられるような気分になった。
食べ物の表現はどれも本当に美味しそうで、行ったことのある金沢はその情景を思い浮かべながら読んでいたのでいつしかヨダレが…
最後はなんとなくしりすぼみ感があったのでもう少しなぁ、と。
でも、読んでいるあいだはたっぷり旅気分にひたれたので満足。 -
これにて完結?
それともまた続くのかな?
最初の旅が能登で、
にぎやかな朝市の風景が切なく感じた。 -
梶倉日和のひとり旅シリーズ第五弾。
今回の旅の行き先は『能登』『妙高』『村上・新潟』『山口』。
其々の名所を日和と共に巡っている気分になる。
観光はもちろんの事、何よりそそられるのは美味しそうな料理の数々。
登場するメニューは『極上刺身定食』『ドロエビと新潟味噌』『村上牛と日本酒呑み比べ』『瓦そばとフグ』。これらの描写が空腹時には堪らない。
とても楽しそうな一人旅だが、いかんせん頻繁に描かれる日和の心の声がネガティブ過ぎて、こちらまでどんよりしてしまう。
亀の歩みだった蓮斗との恋模様は一気に進展。
まさに「幸来る!」。 -
能登編が良かった。ちょうどこのタイミングで読めたのも良かった。この話に出てくるジンベエザメは残念ながら二匹とも震災で亡くなったけれど…輪島の朝市は燃えて無くなってしまったけれど…きれいな里山の風景も変わってしまったけれど…でも、本来はこの話のような風景を観光客は見ることができていたのだ。それは紛れもないこと。「景勝地が天災に見舞われて美しさを失うこともあるだろう」という一文。まさに今の状態。ぜひ読んで落ち着いたらたくさんの観光客は石川県にそして能登に来て下さい。蓮斗との関係も発展してまた次作が楽しみです。