ひとり旅日和 幸来る!

著者 :
  • KADOKAWA
3.45
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本棚登録 : 530
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041140178

作品紹介・あらすじ

人見知りで要領の悪い日和は、なんとか滑り込んだ就職先でも叱られてばかり。会社を辞めようか悩んでいると、社長から気晴らしに旅に出ることを勧められた。初めて行った熱海で、ひとり旅の魅力にとりつかれ、どんどん行動範囲を広げていく。日和は、仲の良い会社の先輩・麗佳の結婚を機に、これまで貯金をしてこなかったことに焦りを感じる。今後は計画的に旅をしようと心に誓い、9ヶ月我慢したのちに選んだ行き先は新潟・能登『のとじま水族館』!お目当ては日本でジンベエザメを飼育している水族館をコンプリートすることだった。その後も土地のおいしいものに舌鼓をうち、春日山神社、海釣り、笹川流れ遊覧船など、旅を大満喫する。ある日、麗佳から、想いを寄せる蓮斗が転勤をするという話を聞く。本人と連絡を取っているにも関わらずその素振りはなく、教えてくれなかったことにモヤモヤしていたが、それには理由があって――。今回の旅先は新潟、山口!

感想・レビュー・書評

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  • 今回は日本海側が中心のお話が多かった。
    私は酔いやすいので、日本百景にもなっている笹川流しの遊覧船には乗れないな...。
    今度新潟へスノボしに行くので、出てきたお酒がぽんしゅ館にあれば飲んでみよう。越後おやじ気になったな~

    能登編に出てきた重蔵神社は震災で鳥居が倒壊してしまい、イカのモニュメントも今は修繕中で見れないみたい。震災の爪痕が重々しく悲しい。
    復興したら是非とも見に訪れたいな。

    山口編ではついに蓮斗との関係に進展が!?
    ここら辺は一気に読みきってしまった!
    フグ料理で豪遊したいなー。

    • なつさん
      そうなんですね!情報ありがとうございます。
      そうなんですね!情報ありがとうございます。
      2024/02/18
  • シリーズ第5弾。
    前巻からそのような予感はしていたが、本作中も読者はずっと引っ張られ、やっと!最後の最後で日和と蓮斗の間に進展が。この作品らしい爽やかな雰囲気でとても好感が持てた。
    今回の旅行先は石川、新潟、山口。いつもの通り美味しそうな郷土料理や、主人公と一緒に旅行をしているかのようなローカルな雰囲気をたくさん味わえた。改めて日本国内でまだまだ行かなくてはならないところがあるなぁと自分の今後の旅行の楽しみも増えた。蓮斗の九州転勤に伴い、次作ではそちらの方面の旅になるのかな。楽しみにしたい。

  • 第一話がいきなり能登で、日和ちゃんが旅した風景は、いまは見られないのかもしれないと思ったら少し切なくなる。でもきっと必ず元の姿を取り戻す。一日も早くその日が来るように応援し続けるしかない。
    物語の方は、今回も大波もなく順調。流れのままに恋もうまくいく、という感じ。これはもうこの作者さんの定石なので受け入れるしかない。
    新潟・村上の大洋盛は自分も好きなお酒なので、出てきてちょっとにんまりしてしまった。

  • ずっーとこのシリーズは読んでいるが、今回からようやく、日和と蓮斗の関係性に進展が!!!
    でも、思うけど、この人らの恋愛って30代の大人の恋愛って言うか、中学生の恋愛見てるようでめちゃくちゃもどかしい!!!
    はよどっちか、グイグイ行けぇ!(日和はいけないから、蓮斗なんなん!??)って蓮斗にイライラしたり。笑笑
    きっと、作者さんが純新無垢なんだろうなぁと思ったり。笑笑

    作中、旅グルメが頻繁に出てくるので、お夜食が食べたくてしょうがなかった〜飯テロ小説界ナンバーワンだと思われる!!!笑笑

  • はい、おめでとうございます〜
    やっと結べましたか。

    輪島とか、もう今は違う景色になってるんだろーなー。
    山口は行ってみたくなった。
    他はあまり興味が無い観光地だったから
    流し読み〜

  • 旅の過程を追いかけながら自分も旅に行きたくなる欲をかきたてられるような気分になった。
    食べ物の表現はどれも本当に美味しそうで、行ったことのある金沢はその情景を思い浮かべながら読んでいたのでいつしかヨダレが…

    最後はなんとなくしりすぼみ感があったのでもう少しなぁ、と。

    でも、読んでいるあいだはたっぷり旅気分にひたれたので満足。

  • これにて完結?
    それともまた続くのかな?

    最初の旅が能登で、
    にぎやかな朝市の風景が切なく感じた。

  • 今回は石川、新潟、山口の旅。
    毎回旅の楽しい気持ちとご飯が美味しそうで、一緒に旅行した気分になれます。

    あまりに日和の蓮斗に対する態度が受身すぎてヤキモキしてしまいました。でも最近の旅慣れですっかり忘れてましたが、かなりの人見知りだったんですよね。蓮斗は蓮斗で付かず離れずみたいな感じだった理由がやっと判りました。

    付き合っていきなり遠恋は厳しいけど、今度は二人旅を読みたいです。

  • 梶倉日和のひとり旅シリーズ第五弾。

    今回の旅の行き先は『能登』『妙高』『村上・新潟』『山口』。
    其々の名所を日和と共に巡っている気分になる。

    観光はもちろんの事、何よりそそられるのは美味しそうな料理の数々。

    登場するメニューは『極上刺身定食』『ドロエビと新潟味噌』『村上牛と日本酒呑み比べ』『瓦そばとフグ』。これらの描写が空腹時には堪らない。

    とても楽しそうな一人旅だが、いかんせん頻繁に描かれる日和の心の声がネガティブ過ぎて、こちらまでどんよりしてしまう。

    亀の歩みだった蓮斗との恋模様は一気に進展。
    まさに「幸来る!」。

  • 能登編が良かった。ちょうどこのタイミングで読めたのも良かった。この話に出てくるジンベエザメは残念ながら二匹とも震災で亡くなったけれど…輪島の朝市は燃えて無くなってしまったけれど…きれいな里山の風景も変わってしまったけれど…でも、本来はこの話のような風景を観光客は見ることができていたのだ。それは紛れもないこと。「景勝地が天災に見舞われて美しさを失うこともあるだろう」という一文。まさに今の状態。ぜひ読んで落ち着いたらたくさんの観光客は石川県にそして能登に来て下さい。蓮斗との関係も発展してまた次作が楽しみです。

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著者プロフィール

2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る。他著書に「居酒屋ぼったくり」(アルファポリス)他、「幸腹な百貨店」(講談社)、「放課後の厨房男子」(幻冬舎)などがある。

「2020年 『居酒屋ぼったくり5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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