日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1 (角川ホラー文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041143827

作品紹介・あらすじ

数多くの著名作家を生み出してきた「日本ホラー小説大賞」。1994年~2011年にかけて設けられていた、《短編賞》部門からも、様々な名作が誕生してきた。当時の選考委員をうならせた、受賞作品たちがまとめて読める!

感想・レビュー・書評

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  • 1994年~2011年の間に設けられていた、日本ホラー小説大賞・短編賞を受賞した作品を集めたアンソロジー。(自分にとっての)新しい作家に出会えることを期待して、手に取ってみた。

    収録されているのは、以下の5作品。
    ・小林泰三『玩具修理者』(1995年・第2回)
    ・沙藤一樹『D-ブリッジ・テープ』(1997年・第4回)
    ・朱川湊人『白い部屋で月の歌を』(2003年・第10回)
    ・森山東『お見世出し』(2004年・第11回)
    ・あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』(2005年・第12回)

    『玩具修理者』のみ既読で他4作は初見だったが、一番面白かったのはやはり『玩具修理者』。テキストから滲み出るグロさ、おどろおどろしさ、それだけに終始しないストーリーテリングと衝撃的な展開。間違いなく他よりも頭一つ二つ抜けていた。

    『D-ブリッジ~』、『余は如何に~』は生理的嫌悪感に奔り過ぎて物語としての面白さがイマイチで、『白い部屋で~』は設定・展開的に十分に良作となる要素があったように感じたが、うまく魅せることが出来ておらず消化不良な読後感。『お見世出し』は作品としての完成度が高い優等生的作品だが、ちょっと優等生が過ぎたか、インパクトに欠けていた。

    「やっぱり小林泰三は面白いな!」という結果に落ち着いてしまい、素敵な出会いは得られなかったが、めげずに次は集成2に当たろう。

  • 表紙のインパクトにつられて読みました。
    有名な「玩具修理者」が読めたのが嬉しかった。
    純粋にホラーっぽく怖かったのは「お見世出し」かなあ。
    「余は如何にして〜」は、生理的に嫌な感じ。

  • 小林泰三『玩具修理者』
    沙藤一樹『Dーブリッジテープ』
    朱川湊人『白い部屋で月の歌を』
    森山東『お見世出し』
    あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』

  • 小林泰三の玩具修理者が突出して出来がいいと思う。ゾクゾクする恐怖でストーリーテリングも素晴らしい。他はスプラッターホラー要素が強くて、恐いというか生理的嫌悪感で恐怖感を煽るような所が気になる。

  • 意味わかんないのもあったけど基本的に好き

  • 懐かしい…!
    創刊当時の角川ホラー文庫は凄かったよなぁ…としみじみ。30年かぁ…

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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