サラリーマンの一生: 対談 管理社会を生き通す (角川文庫 緑 310-18)

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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041310182

感想・レビュー・書評

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  • 印象に残ったのは、以下の文章。

    1)「病気」と「浪人」と「投獄」と「左遷」

     ・一流人で思いやりのある人物、人間性の豊かな人物
       → この4つの全てか、いくつかを経験している。

     ・日陰の道を歩んだ体験から、どう努力して陽の当たる道へ復帰してきたか、その過程で人間的な幅や厚みが形成されていく。

    2)大蔵省の次官になる人は、わりあい大病の経験者が多い

     ・激しい競争社会なので落伍しそうだが、大病した人の方が、人間的に大きくなって次官までなる。

    3)理想の職業

     ・最初からあるんじゃなくて、自分自身で作り出すもの。

     ・その仕事を理想とするかどうかは、自分の努力。

     ・松永安左ェ門:株屋 → 石炭 → 「電力の鬼」
      「結局、長くやっている結果として、使命感が出てくる。

    4)順境も逆境も楽しむ人間、それが「真楽」

     ・何をやってもうまくいかない時は、何もやらないのが一番。

     ・「窮しては、その為さざるところを視る」
      困窮したときは、じっとその中に沈殿し、何もしないで、ひそかに自分自身を磨く。

  • なるほど

  • 発行は古いが内容はいまでも生きている。お勤め人だけに限らず まさに人間学の考察はいつの時代でも面白い

  • 城山三郎と伊藤肇の対談本。

    色々と格言になりうる良い話が沢山入っています。

    知識、見識、胆識の話は印象的だった。

    折り目を付けて、何回か読み直すのが良さそうな本です。

  • 08/23

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著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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