青森県のせむし男: 戯曲 (角川文庫 て 1-19)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041315101

感想・レビュー・書評

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  • 寺山の戯曲集。
    「天井桟敷」結成後の作品を集めたもの(なはず)で、今では絶版となっている。
    まあタイトルからして絶版になるのも否めない気はするのだが・・・(笑)。
    以前「毛皮のマリー」を読んだ時にも感じたのだが、言葉とイメージが結びつかないというのだろうか、寺山のイメージと実際の文章があまりにかけ離れているような気がしてならない。
    視覚的な要素も寺山の大きな魅力であることを知ってしまった今になると、その混沌としているであろう舞台が凡人である自分には文章から想像できないのだ。
    この人の作品は読むものではなく観るものだな、とつくづく思った。
    寺山はあの世界観を構築するために、周りの照明やら衣装やらセットのスタッフへどのような指示を出していたのか気になる。
    抽象的だったのか、それとも具体的だったのか。
    恐らくは具体的だったと思うのだが、そうであるならばもっと文章だけでビシビシ伝わるように書いて欲しかったな、と。
    と言いつつも、以前「寺山は文章に限界を感じていたのではないか」というようなこともレビューで書いていたりするので、何とも評価のし難い感じになっていたりする。

  • 2009/
    2009/

    ブックオフでまたもや見つけました、寺山修司の絶版本です。
    戯曲が手に入るなんて思わなかった。

    目次:
    青ひげ
    青森県のせむし男
    大山デブコの犯罪
    邪宗門
    犬神

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著者プロフィール

詩人、歌人、劇作家、シナリオライター、映画監督。昭和10年12月10日青森県に生まれる。早稲田大学教育学部国文科中退。青森高校時代に俳句雑誌『牧羊神』を創刊、中村草田男らの知遇を得て1953年(昭和28)に全国学生俳句会議を組織。翌1954年早大に入学、『チェホフ祭』50首で『短歌研究』第2回新人賞を受賞、その若々しい叙情性と大胆な表現により大きな反響をよんだ。この年(1954)ネフローゼを発病。1959年谷川俊太郎の勧めでラジオドラマを書き始め、1960年には篠田正浩監督『乾いた湖』のシナリオを担当、同年戯曲『血は立ったまま眠っている』が劇団四季で上演され、脱領域的な前衛芸術家として注目を浴びた。1967年から演劇実験室「天井桟敷」を組織して旺盛な前衛劇活動を展開し続けたが、昭和58年5月4日47歳で死去。多くの分野に前衛的秀作を残し、既成の価値にとらわれない生き方を貫いた。

「2024年 『混声合唱とピアノのための どんな鳥も…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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