あやしい探検隊北へ (角川文庫 し 6-7)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 417
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041510070

感想・レビュー・書評

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  • やっぱ初期だね、うん。

  •  ブクオフで105円で手に入れました。 ここのところ、シーナの最新刊は買ってしまうこともあるが、こういう未だ読んでいない旧作をブクオフで見つけると大きな喜びとなる。 でも気をつけなければいけない。文庫本の題名だけ見て「これ読んでないゾ」と買ってしまうと、それが単行本の題名を改題して発行された文庫版、ということが良くあるからだ。 わたしはこの手の卑怯な文庫本に何度か出会っている。でも105円だから偉そうなことは言えないのだけど。 どうして単行本の時と違う題名をつけるのであろうか。それは作者が行う場合と出版社の営業的戦術によるものとに大別されると思うけど、前者はなんか作者の意図があるのだから(どうにもはずかしい題名だったとか、誰かに怒られたとか)未だ良いが後者は許せない気分である。 やっと本の感想です。 あやたんシリーズの第二弾である。しかし初期の名前「東ケト会」という呼び方の方が文中では沢山使われている。 途中で南の島ミクロネシア方面にシーナが出かけてしまって、隊の反感をかったりしている。 このなかに、パラオ島への旅の話が出てくる。パラオというところは昔日本軍が長い間統治したところ。当時の島民5千人に対して日本人が2万人もいたのだそうで、当然島は日本の文化がいっぱい。年配の人が日本語をしゃべるのは当然で、食事も日本食が多いらしい。朝は味噌汁とゴハンなのだ。そして日本の演歌がとても流行っていてラジオからはしょっちゅう演歌が流れている。ただし歌っているのはパラオ人の歌手。歌詞はもちろん日本語。いやはや一度行ってみたくなってしまったよ。 そしてまた日本の北の海岸に戻って活動開始。でも題名がなぜ「北」なのかというと、この本を作ったときの編集者が北の何とか、という歌のファンでどうしても北を付けたがった、という「オイオイそんな事でシーナは良いのかヨ」的事情が後書きの部分に書かれている。 モノクロではあるが当時のメンバーの写真も時々あらわれて楽しませてくれる。

  • 2000

  • この本で、私は椎名さんに身も心もすべて奪われたのです。
    笑いたいひと、これを読むべし。

  • はじめて読んだ椎名誠。北へ向かう道中のパンツの1号・2号・3号の命名や、覆面トランシーバーの無差別的警告などは大好きなエピソード。馬鹿馬鹿しいけど、じんわり寂しさも漂う。

  • 椎名誠氏の、数ある怪しい探検隊シリーズの中でも、叙情性に富んだ異色の一冊。
    もちろん笑いもあり。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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