- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041552117
作品紹介・あらすじ
夫婦には会話が成立しないのだ。何か言いかけると、センテンスは意味をもたないまま立ち消えていく。-わたしは退屈のあまり泣いている、夫もまた…。(「欠伸」)すれ違い、誤解、傷つけあい、絶望、それなのになお、何かを期待し、求めつづけてお互いにひかれあう男と女の不思議。ソフトタッチで描く孤独な都会のショート・ラブ・ストーリー31篇を収録。彼と彼女、夫と妻、僕と君、あなたとわたしのそばにいるすべての男女に贈ります。
感想・レビュー・書評
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都会のショートストーリー31編。
カフェ、バー、ホテル、パーティなどで繰り広げられる男の女の会話。おしゃれで、スノッブで、洗練されている。
深追いしない、見苦しいところを見せない、それ故に絶望や痛み、孤独が強く伝わってくる。
(電子書籍 Book Live) -
『彼』と『彼女』に関する小咄。
ものすごく短い話だったり、ちょっと長かったり。
男女が出てくるのだけは確定しています。
なので、妙な所で切れてみたり
どうなったのか分からなかったり。
最後の方にあったホラーっぽいものが
その後を想像すると恐ろしい…。 -
ショートショートと短編があるけれども
やはりこの作品の強みはショートショートのほうに
あると思います。
なぜならば、少ないページでも
充実感を得ることができるつくりだから。
中にはちょっときついものがありますが
短めなのでさほどダメージはきつくないかと。
そして短編のほうには
ちょっと珍しいホラーの作品がまぎれています。
それは最後に出てくる「壁の月」
ちょっと背筋が寒くなるかも!? -
大人のけだるさを感じた
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彼と彼女、夫と妻、僕と君、あなたとわたし・……すれ違う男女の機微を描いた短編集