ブロードウェイの戦車 2 (角川文庫 緑 616-54)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041616543

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  • ジョウ・カムズ・マーチング・ホーム

    あの貴族はソ連の犬。その証拠はルチェンスキーの画、"魅せられたる若き画家の肖像”。

    CIAをスポンサーに、ケネディの元護衛官の警備会社が守るアパートに、ジョウと仲間達がアクションを起こす。

    相変わらずの博覧強記ぶり、出てくる固有名詞は武器から建物から、人物から実在のモノばかり、"フィクションです"と言ったって、自ずとあれやこれやを連想してしまう。とりわけ今回は、戦後の事件や人物が虚々実々、これでもかと登場する。敵の貴族の"友人"はソ連のあの人だし、ケネディの護衛官が守るアパートにアメリカのあの人がいたりする。

    インターネット前史なのにも関わらず、ハッカーが当たり前のように登場するかと思えば、古典的な諜報手段も登場。日活アクション風の仕草に台詞、物語はお馴染みの復讐劇のパロディとくれば、楽しめない訳がない。極上の娯楽小説。

  • 格好良さ満点のハードボイルド小説。
    しびれます、まじで。

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著者プロフィール

1950年、神奈川県横浜市生まれ。漫画家などを経て、1972年『抱きしめたい』で小説家デビュー。「アゲイン」「ザ・ギャンブラー」では映画監督を務めた、『あ・じゃ・ぱん!』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、『ららら科學の子』で三島由紀夫賞、『ロング・グッドバイ』でマルタの鷹協会・ファルコン賞を受賞。

「2022年 『サムライ・ノングラータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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