朝までブラディ・マリー (角川文庫 き 7-26)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041646267

作品紹介・あらすじ

麻里が作るブラディ・マリーには、「勇気」がカクテルされてるの。麻里がバーテンダー兼探偵として勤めるワイキキのホテルに、トップスターのミュージシャン、絵未が訪れた。誰もが憧れるその生活に彼女は疑問をもち始めていた。私の夢ってなんだったんだろう?今の私は本当の自分を生きているのかしら。ハワイの名物"天気雨"とウクレレの響きが、絵未の渇いた心にしみわたっていく…。見失った「自分」を麻里と探すアバンチュール・ヴァケーションが始まった。

感想・レビュー・書評

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  • 麻里がプールで助けたのは、日本で人気を誇る歌手の絵未。彼女は酔いで足下がふらつき、プールに転落したのだ。
    翌日。2階のジムに呼ばれた麻里は絵未のマネージャーから絵未の身辺を見守ってほしいと依頼を受ける。
    その矢先、絵未は一人でホテルを飛び出していた。

    2015年9月26日、読了。
    最近、昔の音楽を聴くと思うこと。ただ、「あぁ、音楽っていいな」ということです。
    今回のヒロインである絵未がやっている曲は「1〜2年経てば、忘れられてしまう曲」。ここ最近の日本の曲って、ほとんどがこれに当てはまる気がします。
    絵未が本当にやりたい曲は、心に残る音楽。あぁ、分かるなぁって思ってしまいました。
    この本が発売された当初も同感できたけど、今も同感できるというのが、淋しいですね。

  • シリーズ四作目です。

    今まで読んだブラディシリーズの中で一番好きかも。
    ハワイの風景とウクレレの音が聞こえてきそうです。
    自ら別れを決断する女性。
    何だかとっても素敵です。

  • シリーズ4作目。
    ウクレレが主役のお話です。
    肩から下げるギターみたいなピアノ(文中ではエレピっていってたけど)が出てきたときはTM NETWORKな小室さんを思い出してしまいましたが、私の記憶は確かでしょうか??(笑)
    それにしてもハワイアンなビートルズ、聴いてみたいなぁー。

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著者プロフィール

5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している。近作は『地図を捨てた彼女たち』『みんな孤独だけど』『かもめ達のホテル』『恋を、29粒』『Missハーバー・マスター』(すべて角川文庫)、『海よ、やすらかに』(株式会社KADOKAWA)など。湘南・葉山に居を構え執筆と趣味の海釣りに励む。

「2022年 『潮風メニュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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