本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041653258
感想・レビュー・書評
-
帝釈天に各務の身柄を奪われた宇宙皇子は、神に対して戦いを挑みます。そんな彼に、天上界の住人になることを選ばず、須弥山にとどまることを選んだ魚飼も、流民たちとともに宇宙皇子の戦いに力を貸そうとします。
しかしその一方で宇宙皇子は、天上界の掟を地上に暮らすみずからの尺度で判断することへの迷いが生じます。そして、帝釈天によって捕らわれることになった各務もまた、みずからに向けて同じような問いかけをおこなっていました。
前巻の最後で各務がさらわれたことで戦いの構図が明確になったかと思ったのですが、なぜか地上の掟と天上の掟の相克というテーマが絡んできて、キャラクターの心情をたどることが容易ではなくなってしまっています。もちろんこのテーマは、いずれ宇宙皇子が向き合わなければならない重要な問題には違いありませんが、帝釈天との戦いの中にこの問題を組み入れるのは、やはり無理筋と言わなければならないでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一度ならず二度も帝釈天にかすり傷も与えられなかったのに、雑兵を集めて勝てる気になるところが、意味わからん。そして各務を救うことを忘れ去ろうとするとか、作者が帝釈天対宇宙皇子の題材で話を引き延ばしたい意図が見え見え。
全2件中 1 - 2件を表示