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- Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041653579
感想・レビュー・書評
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朝廷では、孝謙天皇の信頼を受けた藤原仲麻呂がしだいに権勢をふるうようになり、徐々に追い詰められていった橘諸兄の息子の奈良麻呂は、武力蜂起を企てるようになります。奈良麻呂は宇宙皇子にも協力を要請しますが、朝廷の権力闘争から距離を置こうとする宇宙皇子は、むしろ彼が軽挙妄動に奔らないよう諫めます。
一方各務は遊鬼たちとともに、朝廷の蔵を荒らす事件の真相を追っていました。そして、行き場をなくして私度僧に身を落とすことになった者たちを糾合した凌雲僧正が、事件の黒幕であることを突き止めます。各務は凌雲僧正に戦いを挑みますが、妖力を操る彼に退けられ、さらに遊鬼たちも妖力によって操られて各務に襲いかかってきます。
凌雲僧正は宇宙皇子によって倒されますが、宇宙皇子は朝廷での権力闘争に妖魔の力を利用しようとする動きがあることを知り、危機感を募らせます。
ここにきてようやく、妖夢編全体の構図が少し見えてきたような印象があります。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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